トップ株 入門チャートに強くなろうテクニカル編 7 MACDの使い方
第12回 テクニカル編 7 MACDの使い方
今回は「MACD」について解説します。「MACD」は平滑移動平均(もしくは指数移動平均)を使って、分析を発展させたテクニカル指標です。「MACD」によって相場のトレンドを判断でき、同時に売りタイミングと買いタイミングを計ることが出来ます。
ではその「MACD」について学びましょう。
「MACD」とは何か?
「MACD」とは"Moving Average Convergence / Divergence Trading Method"の略でGerald Apple氏によって開発されました。日本語ではちょっと難しく「移動平均・収束・拡散指標」と言います。
直近の値動きを強く反映しやすい2本の指数移動平均線(普通の単純移動平均線とは違います)を用いてその線の方向性や2本の乖離具合、絡み具合に注目します。
通常設定される計算期間は12日と26日(これは計算に使う平滑移動平均線の日数です)、さらにシグナルは9日(MACD自体の移動平均です)を良く使います。
基本的な見方の1つ目はMACD(ケンミレのチャートでは赤色で表示)とシグナル(ケンミレのチャートでは青色で表示)の2本の線の方向性や水準、クロスの仕方で買い時と売り時を読みます。
また、2つ目はOSCI(MACD−シグナルの乖離)を表した棒グラフの推移から、天井圏からの反転で売りタイミング、大底圏からの反転で買いタイミングと見ます。
「MACD」はどのように読めばよいのか?
「MACD」の使い方は2つあります。
(1)MACDとシグナルの2本の線の交差(クロス)から売買タイミングをチェックする方法
(2)OSCI(上下に伸びている棒グラフ)の推移から天井圏からの反転で売りタイミング、大底圏からの反転で買いタイミングをチェックする方法
(3)は、イメージとして、移動平均線で有名な買いタイミングに用いるゴールデンクロス、売りタイミングに用いるデッドクロスをと同じイメージになります。
MACDにおいても、これと同じルールを用います。
MACDがシグナルを下から上へクロス(ゴールデンクロス)すれば、直近の上昇している値動きに勢いが出てきていることになるので買いタイミング、逆にMACDがシグナルを上から下へクロス(デッドクロス)すれば、直近の下落の値動きに勢いが出てきたことを表すので売りタイミングと見ることが出来ます。
また、MACDとシグナルの傾き具合が急であれば急であるほどそのトレンドに勢いがあるということになりますので注意してみると良いでしょう。
補足すると、急角度でMACDがゼロ軸(振幅の中心)をまたぐポイントも売買サインとして使用していることもあるようです。
MACDはあくまでも相場の方向性と売買タイミングをチェックするものです。
より勝率を高める売買をおこなうために、チャートをチェックして割高な水準になっていないか、下げ止まりそうな強い下値抵抗ラインに来ているかどうかなどのチェックも欠かさずに行うようにしましょう。
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