トップ株 入門覚えたほうがよいチャート機能第5回 トレンドライン、日足/週足/月足
第5回 トレンドライン、日足/週足/月足
今回はチャート機能の3回目です。 1回目はチャート表示期間を自由に変えられる機能について書き、2回目は移動平均線の最適化の方法について書きました。 3回目は「知れば知るほど面白くなる」トレンドラインの使い方について説明します。
トレンドライン(重要)
中小零細企業がモーターボートならば、上場企業は航空母艦かタンカーです。 一度業績の流れができますと、5年以上も同じ業績トレンドが続きます。 ということは上昇角度と次の上昇角度は業績を反映して同じ角度になるという傾向があります。 下落トレンドの角度も同じことが言えますので、前回の角度を今回の投資で参考にできます。
もちろん株式市場を取り巻く環境が変わったり、その企業の業績の方向性が変わったりすれば角度は変わります。 そのため、一季分の四季報だけでなく、最低でも二季分の事業内容を確認すべきです。 事業内容と株式市場を取り巻く環境が変わらない限り、トレンド角度は継承されると考えて下さい。
もう一つ、面白い傾向があります。それは下落角度と上昇角度は対称になり、上昇角度と次の下落角度も対称になるということです。
この角度を人間の手では正確に引けません。 そこでクリック一つで同じ角度のトレンドラインをいくつでも引けるような機能をもうけ、 対称となるトレンドラインもクリック一つで引けるようにしました。 また、いくつトレンドラインが必要かわかりませんので、トレンドラインの本数は無制限としました。
この説明を、もう一度、別の視点から解説します。
会社の業務内容に変更がない限り、株価が上昇するときも下落するときも「同じ角度・同じ期間」になるという習性があります。
したがって、ある時期の上昇にトレンドラインを引き、そのラインを今回の上昇にトレースしますと、 今回の相場の上昇率と上昇期間の目安がわかります。
また、下落期間の角度と対象にしたトレンドラインを引きますと、同じように相場の動きをある程度予測することができます。
日足と週足と月足の比較
日足チャートの役割は「何時、いくらで買うか」を決めるときに使います。 週足チャートの役割はマクロの分析をするときに使います。 月足チャートの超長期のチャート分析をするときに使いますが、ほぼお遊びに近い期待値しか持てません。 ファンダメンタルズ分析の結果を検証するときなどに使います。
例えば、2012年11月に今回の短期の上昇エンドは2020年で、日経平均株価は最低でも5万円前後まで上昇する、 長期(30〜40年)で見れば、14万円から17万円まで上昇するかもしれないと書きましたが、 この分析は週足ではローソクが多すぎますので、月足チャートで分析します。 そして、将来のどこかで、月足チャートに「日経平均がいつまで上昇し、いくらまで上昇するか」のヒントが出てくると思っています。
覚えたほうがよいチャート機能
※ 新ケンミレ有料会員はいつでもすべてのレポートを確認することができます。新ケンミレ会員サービスについて詳しく知りたい方はこちらへ