トップ株 入門覚えたほうがよいチャート機能第4回 移動平均線
第4回 移動平均線
今回はチャート機能の2回目です。 1回目はチャート表示期間を自由に変えられる機能について書きました。今回は移動平均線を銘柄毎にフィットさせることで、抵抗ラインを探す機能です。
移動平均線の日数を自由に変更し、
その銘柄に合う移動平均線を探して抵抗ラインを作る。(重要)
移動平均線とは、過去の一定期間の株価を合計して平均化し、その平均株価をチャートに折れ線グラフで表示したものです。
移動平均線の目的は、この移動平均線まで下がれば下落が止まるとか、この移動平均線まで上昇すれば上昇が止まるというように、 売買のタイミングを知るために使われます。
標準的な移動平均線を計算する期間は、日足チャートでは「5日と25日と75日」、週足チャートでは「13週と26週と52週」となります。 この平均的な移動平均線の抵抗ラインで止まる銘柄は平均的な銘柄です。 平均的な銘柄よりも業績が良い銘柄は移動平均線まで下がらず(人気がある)に上昇に転じ、 平均よりも業績が悪い銘柄は移動平均線で止まらず(人気がない)に移動平均線を下回ってから止まります。
その理由は、人気のある銘柄は移動平均線まで待っていると、ほかの人が手前で買って、移動平均線まで下がる前に下落が止まるのです。
逆に移動平均線で止まらず、更に下落する銘柄は、人気がなく、移動平均線まで下落しても買う人がおらず、 移動平均線よりも下ったところで「ここまで下がれば割安だ」と考える人の買いが入って下げが止まります。
つまり、本当は移動平均線は3種類必要なのですが、一般的には2本の平均線で分析しています。
どうすれば、その銘柄だけのフィットした移動平均線を作れるのか
それは、移動平均線の日数を1日刻みで変更できて、変更されるたびに移動平均線の表示が変わるという機能があれば可能です。 これを私は「移動平均線の最適化」と言っています。
具体的には、日足のチャートでも、週足のチャートでも、移動平均線に日数変更機能をつけ、この機能で日数を1日単位で動かして、 チャートの高値や安値を結ぶ線を作ります。
この高値や安値を結ぶ移動平均線が描ければ、その銘柄だけの移動平均線ができあがります。
基本としては、人気のある銘柄は日数が短くなり、人気のない銘柄は日数が長くなります。
ピタリと合う移動平均線が描けなければどうするのか
買いたい銘柄がたくさんある場合には、合わない銘柄は除外して下さい。
ほかに銘柄がない場合には、どうするのかと言いますと、ほかの投資家も「近い数字」を探して移動平均線を描き、 その移動平均線に近い株価で買います。
ほかの人がそういう方法を取るということは、その方法であっているということです。
チャートの役割には「ほかの投資家がどういう投資判断をするか」を知ることも含まれます。 つまり、多くの投資家が買い出す株価、売りだす株価を知ることは、チャート分析の重要な目的です。
このアバウトな株価でも、みんなが使うならば「正確な株価」に変わりますので、チャート分析の結果として採用してもよいと思います。
チャート分析以外にも調べることはありますし、何より「決断力」をつけなければ、せっかくのチャンスを見つけたとしても意味はありません。 最期は「決断力をつける方法」を知らなければだめだとわかりますが、この決断力をつける方法もレポートで解説する予定です。
ピタリと合う移動平均線が見つかれば、待ち伏せ買いが簡単になりますので、 時間を作って何度も移動平均線の最適化にトライしてみて下さい。わかるようになりますと楽しくなります。
覚えたほうがよいチャート機能
※ ケンミレ有料会員はいつでもすべてのレポートを確認することができます。ケンミレ会員サービスについて詳しく知りたい方はこちらへ