トップ株 入門ケンミレ流良いチャート・悪いチャート第9回 抵抗ライン
第9回 抵抗ライン
このチャートは"抵抗ライン"を使って投資ができる、形の良いチャートと言えます。
そもそも"抵抗ライン"とはどのようなものなのでしょうか?
ある人は価格帯別出来高が大きい水準を重視し、ある人は過去に付けた底値や高値を基に判断します。
このように抵抗ラインとは、見る人により重要視しているポイントも、抵抗ラインとしている価格帯も異なりますが、ケンミレでは各銘柄の四本値や出来高といったチャート情報はもちろん、それ以外の様々な情報を独自に収集・分析しながら「ケンミレ抵抗ライン」としてチャート上に引いています。
実際このようなデータを基にした取引をする人が多ければ多いほど、その価格帯は意味のあるものになりますし、事実抵抗ラインは有効に機能しているのですが、やはりデータですから100%勝てるとは限りません。ここでは、さらにチャートの形にこだわって抵抗ラインを見ていきましょう。
日頃からケンミレでは、「チャートはまず週足から見てください」といっておりますが、理由は、直近数ヶ月のチャートだけを見ても今の株価が高値圏なのか安値圏なのかを判断することは不可能だからです。
左のチャートも2・3ヶ月の表示期間で見ると、一相場終わったように見えるかもしれませんが、このように伸ばして見ると中期の安値圏に入っていることがうかがえます。
こうして期間を伸ばして見直してみると、この銘柄が3項でお話した"往来相場"型であることが確認できますし、中期波動の"押し目"では、毎回ほぼ全値押しになっているもわかります。
次に、5月と8月に付けた過去2回の底値より、300円〜350円の価格帯がこの銘柄の上昇開始ゾーンであることが分かれば、後はどの抵抗ラインで待ち伏せ買いするかを決めるだけです。
最後に買い値の決定についてお話しますと、346円、324円、305円に3本のケンミレ抵抗ラインが引かれていますが、買えないリスクを気にされる方は「346円」、今の相場は若干弱いとお感じの方は「324円」か「305円」、出来るだけリスクを抑えたい方なら「305円」を選択するのが良い買い方といえるでしょう。
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『ケンミレ流
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