トップ株 入門新ケンミレ流良いチャート・悪いチャート第4回 往来相場の形
第4回 往来相場の形
このチャートは"往来相場の形 "から見た形の良いチャートと言えます。
この銘柄のチャートが良い理由は大きく分けて3つあります。
1つ目の良い理由は、1999年から300円の株価を底値として5回も下げ止まっている点です。この底値は非常に強い抵抗ラインとなりますので、現在は上離れしていますが、この価格近辺まで株価が下落してきたときには、下げ止まる可能性が非常に高いといえます。
2つ目の良い理由は、上昇を開始する時期が同じという点です。1999年から毎年、年末〜年明け辺りの時期から上昇を開始する"くせ"があることに気づきます。2004年は相場が良かったこともあり、底値の300円まで下落する前に上昇していますが時期は同じでした。
3つ目の良い理由は、出来高の増加と株価の上昇が連動している点です。チャートで表示した期間では、週足の出来高が10万株近くになると上昇が加速していく傾向にあり、年の前半に比較的まとまった出来高ができたあと、後半に向けて減少しています。
本書の冒頭でもお話ししましたが、過去に似た形のチャートが見つかると、投資家は『今回も同じ形の動き』をするのではないかと考えて行動します。まさに、この銘柄はその典型ということが出来るでしょう。
ただし、現在の株価の水準は長期的な往来相場で見て高値圏にあると判断できるので、割安ライン水準まで下落したなら投資対象にして良いチャートになります。
探してみると他にも長期的な良い往来相場を作っているチャートはたくさんあります。次のチャートも、97年から7年間も往来相場を続けています。
-
『新ケンミレ流
良いチャート・
悪いチャート』
公開中レポート -
- 第1回
『 新ケンミレ流 良いチャートの法則 』について - 第2回
過去の安値・高値まで株価が上昇・下落した時 - 第3回
大きく下落したあとの横ばい相場の形 - 第4回
往来相場の形 - 第5回
上昇相場の短期波動の押し目計算 - 第6回
上昇相場の中期波動の押し目計算 - 第7回
上昇相場の上昇余力の計算 - 第8回
一定期間内の変動回数 - 第9回
抵抗ライン - 第10回
KMライン - 第11回
価格帯別出来高分布 - 第12回
株価の波動の形 - 第13回
指標や他の銘柄との類似性や先行性・遅効性の計算 - 第14回
PERによるバリューの変化 - 第15回
材料と株価の動き - 第16回
移動平均線と移動平均乖離率 - 第17回
新ケンミレ式ミニチャートの見方 - 第18回
新ケンミレ式ミニチャートの見方(A−F) - 第19回
新ケンミレ式ミニチャートの見方(G−K) - 第20回
新ケンミレ式ミニチャートの見方(L−O) - 第21回
新ケンミレ式ミニチャートの見方(P) - 第22回
株式投資の基本はチャート
- 第1回
ほかの公開中
レポート
ケンミレ流良いチャート・悪いチャート
※ 新ケンミレ有料会員はいつでもすべてのレポートを確認することができます。新ケンミレ会員サービスについて詳しく知りたい方はこちらへ