わかる株式用語
REITとは(りーと)
まずはざっくり
Jリート、上場不動産投信、J-REITと複数の呼び名で目にすることも多いと思いますが、REITとは株式売買と同じように手軽にできる不動産投資のことをいいます。
*REITは「NISA(少額投資非課税制度)」の対象商品です。
REITとは投資家から資金を募り、その資金でマンションやオフィスビルや商業施設など、複数の不動産に投資し、その賃貸収入や、売買利益を出資した投資家に分配する不動産投資のひとつの選択肢です。
これだけは覚えよう!
■不動産に投資しているのに『流動性が高い』のがリートの特徴
一般に不動産といえば換金性が低いので流動性資産としては考えにくいものです。
またその投資金額も大きいものです。
そのデメリットを解消するため、REITは証券取引所に「投資証券」を上場させ、流動性を確保し、投資しやすい金額で証券を発行しています。
しかし、不動産に投資しながらも換金性がよいという反面、証券取引所に上場しておりますので、株式同様、需要と供給によって証券価格の値動きがあります。
そのため、投資家は価格の値動きによって利益が出たり、損を抱えたりします。
もうひと頑張り!
REITが人気な理由は魅力的な「分配金」にあります。
株式投資で言えば「配当金」に相当するものです。
REITの多くは年に2回ほど分配金を投資家に還元します。もちろんそのREITの運用がうまく行っていれば分配金は増えますし、うまくいってなければ分配金は減ります。
また一般事業会社とは違い、REITは収益の90%超を分配するなどの一定条件を満たせば、実質的に法人税がかからず、収益がほぼそのまま分配金として支払われますので、一般事業会社よりも分配金(配当金)を多く支払える仕組みになっています。
上場しているREITの利回りですが平均して約4%程度の高い利回りを維持しています。
もちろん運用がうまくいっているREITのほうが投資証券としての価格も上昇していきます。一方、運用がうまくいかなかったり、失敗したりしますと価格が下落するリスクもある上、破綻するリスクもありますので注意が必要です。