わかる株式用語
RSIとは(あーるえすあい)
まずはざっくり
「RSI」はRelative Strength Indexの略になります!
日本語では相対力指数といわれます。
投資家の心理を把握しようとした指標です。
RSIはアメリカのテクニカルアナリストのJ.W.ワイルダーによって開発されました。
簡単にどんな指標かといいますと、ズバッと「過去の値動きに対する上昇幅の割合をグラフ化」したものになります!
RSIの計算式は以下の通りです。
「RSI」=(一定期間の上げ幅の合計とします)
÷(一定期間の上げ幅の合計+一定期間の下げ幅)×100(%)
もっと簡単にざっくり!
「ある期間の上げ下げを、ぜーんぶの値動きの中で上げ幅は何%なの?」ということです!
計算してみますね。
7日間で計算します。スタートの株価を100円とします。
1日目 | 2日目 | 3日目 | |
105(+5) | 130(+25) | 150(+20) | |
4日目 | 5日目 | 6日目 | 7日目 |
140(-10) | 130(-10) | 150(+20) | 160(+10) |
上昇幅の合計・・・80【5+25+20+20+10】
下落幅の合計・・・20【10+10】
(一定期間の上げ幅の合計)÷(一定期間の上げ幅の合計と下げ幅の合計)×100
=80÷(80+20)×100=80
RSI=80となります。
これだけは覚えよう!
ちょっとややこしいと思われたかもしれませんが、
大切なことは、この指標の「見方」です!
一定期間(一般的に14日)において上昇した値幅がどのくらいあるのか、ということを計算しています。
そのなかで、上がった日の値幅と、下がった日の値幅の合計の比率が8:2になっていたら、「RSI」は80となります。
一般的に良く使われる例としてはRSIが25〜20を割り込んで転換すると買いサイン、70〜80を上抜いて転換すると売りサインと言われています。
ということは、25〜20%以下では買いのタイミング、70〜80%以上は売りのタイミングとなります。
一番、RSIが使えるときは?
RSIは保ち合い、横這いで株価が動いているときにパワーが炸裂します!
相場が急騰、急落などと一方的になったときは、あまり使えないので注意!
もうひと頑張り!
「逆行現象」、「ダイバージェンス」は株価反転のサイン!!
RSIでは株価とRSIが反対方向に動く現象があります。
これを「逆行現象」、「ダイバージェンス」といいます!
この逆行現象が、先ほどでてきた「売られすぎの20〜25%以下」や「買われすぎの70〜80%以上」で現れると、株価が反転してRSIの動きに合わせてくるんですね。
RSIの先行性です!
RSIの成功例
最適化されている(7日)を使用
RSIの失敗例
最適化されていない(14日)を使用
RSIが通用しない例
「逆行現象」、「ダイバージェンス」の例
RSIの期間って、どれくらい?
一般的には短期の日足では14日や25日を使うことがよくあります。
しかし、銘柄ごとにどれくらいの期間が一番合うか、違ってきます。
最適化することで指標の精度をアップさせることができますが、一つ一つ検証していくのは、なかなか大変な作業です。
そこでケンミレの銘柄探しソフトの一つに“最適指標銘柄探し"があります。
その銘柄が過去下げ止まったRSIの水準を毎週最適値になるように計算しており、その日の株価から計算し、RSIで見て過去下げ止まった水準になった場合に、最適指標シグナルのRSIのマークが点灯します。
(自動的に最適化する機能は会員用高機能チャートでご利用いただけます)
最後にポイントのおさらい♪
■RSIは一定のレンジ相違のときに力を発揮!
■RSIは大きなトレンドが出たときはダマしに合う!
■RSIは25〜20%以下が売られすぎ、70〜80%以上は買われすぎ!
■RSIと株価に逆行現象は絶好のチャンス!