わかる株式用語
価格帯別出来高とは(かかくたいべつできだか)
まずはざっくり
価格帯別出来高とは過去に売買が成立した株数を価格帯ごとに集計したものです。株価チャートの右側に横棒の棒グラフで表示されているのをよく見かけます。
この価格帯別出来高をつかうと、株価がどのくらいまで上昇するのか、下落するのかを予想することができるのでとっても便利です!
これだけは覚えよう!
価格帯別出来高が多いということは、そこで買ったり売ったりした投資家がたくさんいたということです。
そのため株価が上がってきた場合、価格帯別出来高が多い株価に近づくと株価の上昇がとまるという傾向があります。画像でAと示しているこれを「上値抵抗ライン」といいます。
これは上値抵抗ラインの価格帯で買った多くの投資家が「やっと株価が戻ってきたから、また下がって損失が拡大しないうちにこの辺で売っておこう」と考えてたくさんの売りがでるからです。
その結果として、値上がりの力よりよりも売りの力が大きくなってしまい、株価の上昇がとまる傾向にあります。
逆に、株価が下がっている局面で下に価格帯別出来高が多い株価に近づくと、株価の下落が止まるという傾向があります。画像でBと示しているこれを「下値抵抗ライン」といいます。
これは「前回この価格帯で買ってうまく利益を出すことができたので、そこまで下がったらまた買ってみよう」と多くの投資家が考えるので、その株価に近づくと買いが入るからです。
多くの投資家が売買した株価のあたりでは、前述のような投資家の思惑がとびかうので、株価がもみ合いになるのです。
ただ、この価格帯を抜けたときには大きな抵抗が起こらないので、一気に下落したり上昇したりします。つまり価格帯をぬけると、株価が大きく動くのではないかと予想することができるのです!
新ケンミレ式次世代投資ではこの抵抗ラインをボタン一つで表示できます!
新ケンミレ抵抗ラインをクリックすることで、ソフトが自動的に引いてくれます。
もうひと頑張り!
得する価格帯別出来高と、損する価格帯別出来高の違いとは!?
株を買った場合に利益を出すためには、買った後に株が値上がりすることが必要です。どのくらい値上がりしそうか?という『期待上昇率』が分かればよいわけです。
価格帯別出来高は、その期待上昇率を見分けるひとつの方法です。期待上昇率が自分の得たい目標利益を上回っていれば、その銘柄は利益が取りやすく「買ってもいい銘柄」ということになります。
それは、自分が買おうとしている株価と、価格帯別出来高の厚い価格帯まで、どのくらいの値幅があるかを見れば分かります。
価格帯別出来高の厚い価格帯がすぐ上にある場合は、せっかく上昇してもすぐに株価がとまってしまう可能性大。「値上がりできる余力があとちょっとしかない」ので、得られる利益もちょっとだけということになります。(T_T)
逆に「今の株価から価格帯別出来高まで離れていれば、買ったあとに大きく値上がりする可能性が高いので儲かるのではないか?」と考えることができるのです。(^0^)/
利益を出すためには、期待上昇率が高い株を選ぶことがとても大切です。期待上昇率が高いかどうかを判断するには、価格帯別出来高のほかにも、前に上昇したときの高値を参考にするなど、いくつかの方法があります。複数の方法でチェックして、結果が同じになれば、それだけ成功の可能性が高くなります。
※有料会員でない方も、この機能はデモチャートで体験できます。
ボタンを押すだけで価格帯別出来高が表示されます。