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ローリスク・ハイリターン投資 チャート入門編
2016/09/28 12:06
【イチから始めよう】 買ってもいいゴールデンクロスと買ってはいけないゴールデンクロス
【上昇確率の高いゴールデンクロスとは】
前回、一般的にゴールデンクロスは「買いサイン」であることをご説明しましたが、実際にはゴールデンクロスが出るときの状況によって、買っていい場合と買ってはいけない場合があります。
ここで重要なのは、移動平均線は必ず株価に遅れて動くということです。
株価が上昇に転じると、まず直近の株価の影響が大きい短期の移動平均線の方が先に上昇し、長期の移動平均線は遅れて上昇します。
この株価と2本の移動平均線の動きに時間差ができるかどうかがポイントです。
買っていい場合と買ってはいけない場合の違いは、株価が上昇し始めた日とゴールデンクロスが起こった日の時間差です。
この時間差が小さい場合が買っていいゴールデンクロスとなります。
【買ってもいいゴールデンクロス】
買ってもいいゴールデンクロスとはどのような時に出るのか。
★それは株価が大きく下落して、底値圏で一定期間横ばいを続けた後に出るパターンです。
なぜかというと、株価の横ばいが続いたことで短期と長期の2本の移動平均線が接近し、株価が上昇を始めると、すぐに短期の移動平均線が長期の移動平均線と交わってゴールデンクロスができるからです。
そしてこの時には、まだ株価はそれほど上昇していないので「買いサイン」と言えるのです。
横ばい期間が長い場合には、株価が動く材料が無かったということであり、その後に株価が上昇すると言うことは、新しい上昇材料が出たということで横ばい期間が長いほど上昇率が高くなる確率が高くなります。
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【買ってはいけないゴールデンクロス】
★株価がV字型の「急落→急騰時」に出たゴールデンクロスは買ってはいけないパターンです。
なぜならば、横ばいが続いた後と違って株価が急落した時は、直近の株価の影響が大きい短期の移動平均線さえ株価の動きについていけず、株価から離れてしまいます。
長期の移動平均線はさらに離れており、その後V字型の急騰があってもゴールデンクロスが出た時にはすでに株価は大きく上昇した後で、利益確定売りが出るタイミングになってしまうからです。
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■注意■
横ばい相場の後でも、株価がすでに上昇した後の横ばいで出た場合には買いサインにはなりません。
相場が上がった後に出るパターンはすでに売りタイミングが近づいている可能性が高いからです。
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【結論】
1 株価が大きく下落して底値圏で一定期間横ばいを続けた後のパターンは買ってもいい。
2 V字型の急落急騰時は株価の上昇とゴールデンクロスに大きな時間差が出るので買ってはいけない。
3 横ばい相場の後でも、株価がすでに上昇した後の横ばいで出た場合には買いサインにはならない。
※日経平均株価の週足チャートでは、先週末(9月23日)にゴールデンクロスが出ました。
★おさらい★
ゴールデンクロス------------------------------------------------------------
株価は下がり過ぎると再び上昇に転じますが、この時にも短期の移動平均線の方が長期の移動平均線よりも先に上がり始め、どこかのポイントで上にある長期の移動平均線を下から上に抜く事になります。
これをゴールデンクロスと呼び、「相場が上昇に転じたサイン」と一般的に言われます。
※ゴールデンクロスとデッドクロスをもっと勉強したい方はこちらからどうぞ
http://www.miller.co.jp/report/wakaru/20120224.html
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