トップ株式投資で知っておいた方が良いこと株式投資で知っておいた方が良いこと「第33回 「下がっている銘柄」であれば何でも良いのか?」

株式投資で知っておいた方が良いこと

第33回 「下がっている銘柄」であれば何でも良いのか?

=どのような銘柄が『買っても良い銘柄』なのか?=

A:過去に大きく上昇した実績がある銘柄
B:今、現在下がっている銘柄
C:そろそろ下げ止まりそうな株価水準に近づいている銘柄
D:新ケンミレが考える『買っても良い銘柄』の条件(まとめ)

≪C:そろそろ下げ止まりそうな株価水準に近づいている銘柄≫

(1)『買っても良い銘柄』の3番目の条件

これまで2回にわたって解説した『買っても良い銘柄』の条件を再確認しますと、「過去に大きく上昇した銘柄が、今、現在は下がっている状態になっている」ということになりますが、では株価が下がっている銘柄なら何でも良いか?というと、そうではありません。

なぜなら、株価が大きく下がった銘柄を買ったとしても、買った後からさらに下がってしまっては『買っても良い銘柄』ではなくなりますし、仮に下がらないにしても上がらなければ『投資する価値がない銘柄』となってしまうからです。

『単に株価が下がっている銘柄』は良い銘柄ではない
株価は常に「上昇」と「下落」を繰り返している

私も昔は「大きく下がっている銘柄ほど次も大きく上昇するのでは?」と思っていた時期もありましたが、大きく下がった銘柄を買った後は「大きく上昇する」こともあれば「そのままズルズル下がってしまう」こともあったりとまちまちで、失敗することもたくさんありました。

株価は「上がれば下がり、下がれば上がる」はずですから、どうして大きく下がった銘柄がさらに下がったり、また下がったまま上がらないことがあるのか当時は不思議でした。しかし上がらないのは「投資家の心理」に立って考えれば、ある程度納得がいく理由が見つかることに気付きます。

<理由1:そもそも下がり続けている銘柄は投資家の人気が低い>

投資家はできる限り「上がる可能性が高い銘柄に投資したい」と考えます。言い換えますと、下がり続けているような銘柄は"いつ上がるか分からない"ので、このような銘柄は下がっていても「次に上がるまで長い間保有しなければならない可能性」があります。限りなく投資資金がある投資家は別ですが、普通の投資家の場合ですとせっかくの投資資金を寝かしてしまうことになってしまいますので、このような銘柄は投資家が見送る傾向が強いということです。

もちろん、大きく下がっている銘柄はいずれ上昇する可能性もありますが、株価の下落が止まって上昇に転じるためには「株価を下げている悪材料が消える」か、それとも「何か予想外の好材料が出現する」しかありませんが、どちらにしても"それがいつになるのか"は将来のことですから分からない、ということです。

さらに、株式市場全体が上がっているとき=ほとんどの銘柄が上がっているのに「下がっているので買った銘柄がさらに下がり続ける」ということになれば、"他の銘柄を買っていれば今頃利益を上げることができたのに…"と100%後悔することになってしまいますので、単純に「下がっているから」という理由だけでは投資家の人気を集めない、ということになります。

「値下がり損」と「投資チャンスを見逃す損」のダブルパンチの可能性

<理由2:もっと下がる可能性=値下がりリスクがある>

投資家はできる限り「買ってすぐに反発して上昇する銘柄に投資したい」と考えます。言い換えますと、株価は「上がれば下がり、下がれば上がる」というのは事実ですが、株価が下がった後に"まもなく下げ止まって上昇しそうな銘柄"と"いつ下げ止まって上昇するか分からない銘柄"では、誰でも前者の可能性が高い銘柄に投資したいと考えます。

この"下げ止まりそうな銘柄かどうか"を判断するための武器が「チャート」です。昔からチャートには「節目」と呼ばれるいくつかの抵抗ラインがありますが、この抵抗ラインが「すぐ近くにある銘柄」と「もっと下の方まで株価が下がらなければ見つからない銘柄」とでは、多くの投資家は「すぐ近くに抵抗ラインがある銘柄」の方が"買うまで待たなくて済む""買ってから下げ止まって反発する可能性が高い"ので「買いたい」と考えますので、彼らが買うことによってさらに株価が下げ止まる可能性が高くなります。

抵抗ラインが「近くにある銘柄」と「遠くにある銘柄」
抵抗ラインが「近くにある銘柄」と「遠くにある銘柄」

抵抗ラインの詳しい解説は「株式投資で知っておいた方が良いこと 買い値の決め方編」で解説しますが、ここで知って欲しいことは「抵抗ラインまでの距離が遠い(または抵抗ラインがまったく無い)銘柄は、大きく下がっていてもさらに下がってしまう可能性が高い」ということです。

(2)本日の結論

『買っても良い銘柄』の三番目の条件は、単に下がっている銘柄ということではなく「そろそろ下げ止まりそうな株価水準に近づいている」ということになります。

つまり『買っても良い銘柄』とは、一番目の条件の「過去に大きく上昇した実績」がある銘柄が、二番目の条件の「今、現在下がっている」という条件を満たしていて、そして三番目の条件の「そろそろ下げ止まりそうな株価水準に近づいている」という状態になっている銘柄、ということになります。

先ほども申し上げましたが、"そろそろ下げ止まりそうな株価水準"に近づいているかどうかを判断するための武器が「チャート」であり、チャートから判断する「下値抵抗ライン」となりますが、技術的なことは後から解説しますので、まずはこの3つの条件を満たすチャートの形を"イメージ"してください。

そして"イメージ"するときに、『買っても良い銘柄』の3つの条件の判断基準を明確にしながらイメージするようにしてください。

・1番目の条件「過去に大きく上昇していること」
⇒平均上昇率が高い銘柄であること。

・2番目の条件「今、現在、下がっていること」
⇒中期波動の下落ラインが引かれていること。
 上級者になれば、短期波動の下落ラインでもOK。

・3番目の条件「そろそろ下げ止まりそうな株価水準に近づいていること」
…押し目ライン、価格帯別出来高の多い価格帯、新ケンミレ抵抗ラインなどの各種抵抗ラインまでの距離が遠くないこと。
またこれらの抵抗ラインが同じ株価水準に複数あること。

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