トップ株式投資で知っておいた方が良いこと株式投資で知っておいた方が良いこと「第25回 一般的な抵抗ラインと一緒に株価の転換点を予測する方法(中編)」

株式投資で知っておいた方が良いこと

第25回 一般的な抵抗ラインと一緒に株価の転換点を予測する方法(中編)

今回で≪E:さまざまな抵抗ラインと一緒にチェックして、株価の転換点を予測する≫の後編を一気にレポートする予定でしたが、思った以上にボリュームが増えましたので2回に分けてレポートします…今回は中編です。

『バリューライン』の実践的な活用法について

A:誰にも分からない将来のシナリオを作るときに活用にする
B:負けないために「アンダーバリューゾーン」のときだけ買う=「オーバーバリューゾーン」では買わない、というルールを作っている
C:自分が許容できる「リスクの度合い」で、判断する『バリューライン』を決める
D: 『波動ライン』と一緒にチェックして、株価の転換点を予測する
E: さまざまな抵抗ラインと一緒にチェックして、株価の転換点を予測する
F: ラインが割れたり抜けた場合は、トレンドが「転換した可能性」を意識する
G: バリューラインの角度でトレンドの強弱を判断する

≪E: さまざまな抵抗ラインと一緒にチェックして、株価の転換点を予測する≫

◎一般的にもよく使われている抵抗ライン

・一目均衡表
・価格帯別出来高
・移動平均線、もしくは移動平均かい離率
・押し目ライン、もしくは押し目率/戻し目ライン、もしくは戻し目率
・RCIやストキャスティクスなどのさまざまなテクニカル指標

(3)『バリューライン』と『移動平均線、もしくは移動平均かい離率』

『移動平均線』は、新ケンミレ以外の株式情報サイトでも必ずといって良いくらいにチャートとセットで表示されていますので、"もっともポピュラーな抵抗ライン"と言えます。

一般的には「○○日間の株価の平均値を結んだライン」と解説されていますが、しかしこれだけでは「移動平均線の意味を知っている」ということでしかありませんので、実戦で活かすためには前提として『移動平均線』の本質的な使い方を知らなくてはなりません。

■ケーススタディ:船井電機

そこでこのチャートで注目して頂きたいのは、株価と『移動平均線』との間に大きな距離が開くと"株価が移動平均線まで戻ろう"としている点です。

『移動平均線』の本質的な使い方)

このような『移動平均線』の特徴を知っていれば、株価と『移動平均線』との間に大きな距離が開いたら「転換点になるかもしれない」という予測を事前に立てることができますが、実際に『バリューライン』と『移動平均線』を一緒にチャートをチェックしますと、次のような見方ができます。

『バリューライン』と『移動平均線』

ただこの時点では、株価はちょうど『フェアバリュー』の近辺にあるので、再び『アンダーバリュー』まで下がる可能性も否定できません。しかし…

a)株価が直近の高値からの下落率が▲22%とすでに大きく下がっている(実は中期波動の下落ラインが引かれていた。)
b)『バリューライン』の下落トレンドの角度と『移動平均線』の下落の角度の開きが大きくなればなるほど、株価が『移動平均線』まで戻ろうとする力は強くなる

…という見方もできますので私は買う決断をしましたが、この株価が『移動平均線』まで戻ろうとする力の大きさを表した指標が『移動平均かい離率』です。

そして先ほどの『バリューライン』と『移動平均線』を重ねたチャートに、さらに『移動平均かい離率』を重ねて一緒にチャートをチェックしますと、次のようになります。

『バリューライン』と『移動平均線』と『移動平均かい離率』

約5ヶ月ぶりに『移動平均かい離率』の数値が急低下していることと、その出現回数が増えていることから、『フェアバリュー』から『アンダーバリュー』に下落するのではなく『オーバーバリュー』に向けて上昇すると判断しました。

ちなみに私が売ったのは、セオリー通りに『オーバーバリュー』のタイミングでしたが、その後も株価はさらに上昇を続けて大幅高となりました。

船井電機のその後の動き

このように、『バリューライン』と『移動平均線、もしくは移動平均かい離率』と一緒にチャートをチェックしても、株価の転換点が見つかる可能性が高くなります。ただし、このときの注意点は『移動平均線、もしくは移動平均かい離率』よりも『バリューライン』の判断を重要視した方が良い、ということです。

なぜなら、今回のケーススタディの場合、『移動平均かい離率が▲10%を越えたタイミングを割安』と判断をしていますが、業績悪化などの悪材料で株価が急落しますと「移動平均かい離率はもっと低下する」からです。

さらにその後の船井電機の動き

したがって、まずは『バリューライン』で割安度をチェックして、補足的に『移動平均かい離率』を使って判断するのが正しいチェック方法だと思います。

なお、この『移動平均かい離率』はテクニカル指標の一種ですが、たとえば『RSI』や『RCI』や『ストキャスティクス』など他のテクニカル指標を使うときにも言える共通の注意点は、「業績の裏付けがあって株価が正常な動きをしているときにだけ、テクニカル指標で割安かどうかの判断ができる」ということです。

言い換えますと、業績が急激に悪化したり、または突然の悪材料が出て株価が急落するようなケースでは、テクニカル指標は"ほぼ無力"となります。これが先ほど「補足的に」と言った意味です。

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