トップ株式投資で知っておいた方が良いこと株式投資で知っておいた方が良いこと「第19回 実際に売買した銘柄で『バリューライン』を検証する(前編)」

株式投資で知っておいた方が良いこと

第19回 実際に売買した銘柄で『バリューライン』を検証する(前編)

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前回は、『バリューライン』を使った実践的な活用法の≪A≫の解説が終わりましたので、今回は実践的な活用法の≪B≫について実際に私が過去に売買した銘柄を使って「割安なタイミングをどのようにして判断したのか?」を図解中心に解説します。

『バリューライン』の実践的な活用法について

A:誰にも分からない将来のシナリオを作るときに活用にする
B:負けないために「アンダーバリューゾーン」のときだけ買う=「オーバーバリューゾーン」では買わない、というルールを作っている
C:自分が許容できる「リスクの度合い」で、判断する『バリューライン』を決める
D: 『波動ライン』と一緒にチェックして、株価の転換点を予測する
E: さまざまな抵抗ラインと一緒にチェックして、株価の転換点を予測する
F: ラインが割れたり抜けた場合は、トレンドが「転換した可能性」を意識する
G: バリューラインの角度でトレンドの強弱を判断する

≪B:負けないために「アンダーバリューゾーン」のときだけ買う
=「オーバーバリューゾーン」では買わない、というルールを作っている≫

『バリューライン』とは、投資家が相場の動きや株価を見て「思ったり感じたり考えたりする投資家心理の変化点や均衡点をライン化したもの」です。そして投資家心理の変化点や均衡点が分かることによって、実戦で活かせることは何かと言いますと「割安なとき=アンダーバリューゾーン」を知ることによって"勝つ確率が高いときだけ投資する"ことができるようになることです。

ということは、反対に「割高なとき=オーバーバリューゾーン」を知って売りタイミングを判断する一つの材料にもなるということです。もちろん、買いも売りも『バリューライン』だけで判断することは100%ありませんが、できるだけ『バリューライン』に焦点を当てて解説したいと思います。

■ケーススタディ(1):東建コーポレーション

この銘柄は、RCIやストキャスティクスなどのテクニカル指標を使って、新ケンミレが一つ一つの銘柄ごとに「過去にもっとも勝率が高かった計算日数」で再計算し、割安な水準に到達している銘柄だけを抽出する『最適指標銘柄探しソフト』で選んだ銘柄ですが、実際に買う直前の株価の動きは以下のようになっていました。

買ったときの株価チャートと『バリューライン』

2006年から1年間、『バリューライン』の中でずっときれいな上昇トレンドを形成していましたので、アンダーバリューゾーンの中でももっとも割安な株価水準=株価がアンダーバリューラインに近づいたタイミングであれば「外部環境に悪材料が出なければ、これ以上大きく下がることはないだろう」と判断して買いました。

そして前回の上昇時が「短期波動の上昇率が15.6%で、ちょうどフェアバリューラインで転換」していましたので、今回も同じくフェアバリューラインもしくはそれ以上のオーバーバリューゾーンまで上昇すれば売ろうと考えましたが、実際はもっと低い株価で売りました。

売ったときの株価チャートと『バリューライン』 (a)

せっかくアンダーバリューラインの割安タイミングで買ったのに、どうしてこんなに早く売ったのかと言いますと、日経平均を初めとして株式市場が2006年の高値に面合わせ(ツラアワセ)の水準まで上昇したので「一時的に調整があるかもしれない、したがって一目均衡表の"雲"が上値を抑えるかもしれない」と思ったからです。

そしてこれが一番重要なことなのですが、1回の売買で大きな利益を得るよりも「利食いを優先して確実に利益を積み上げていく」という大きな戦略があったからです(年明け早々から黒星スタートを切りたくなかったということもありますが…)。

売ったときの株価チャートと『バリューライン』 (b)

なお、余談ですが株式投資のレベル上げる一番良い方法は、「成功した売買を次からも繰り返せるようにパターン化する」ことと、「失敗した売買はきちんと原因を解明して、次から同じ失敗を繰り返さないようにする」ことです。しかし人間の記憶力はあいまいですので、時間が経てば「どのような理由で買いや売りの決断をしたのか」を忘れてしまいます。今回も自分の売買事例を振り返ってケーススタディとして解説できるのは、当時の判断をメモに記録しているからです。

ですから皆さんも、大学ノートでも何でも構いませんので、単純に売買した銘柄名や売買単価を記録するだけでなく、むしろ…

・どうして「このタイミングを投資しても良い」と判断したのか?という、マクロの判断基準
・どのような方法で銘柄を選んだのか?という、銘柄を選んだ理由
・どうして「この株価で買おう」と判断したのか?という、買い値を決めた理由
・どうして「この株価で売ろう」と判断したのか?という、売り値を決めた理由

…を記録の残し、そして「どのような判断や理由で売買したときに成功したのか/失敗したのか」を何度も見直しすれば、「自分の成功パターンを覚えて失敗パターンを減らす」ことができるようになると思います。

なお、新ケンミレでは、思いついたときに"すぐ"に"何でも"メモとして書き留めておけるように『銘柄メモ』というソフトを提供しています。

『銘柄メモ』の画面イメージ

話を戻しますが、今回はケーススタディとして、あと2銘柄を使って解説する予定でしたが、レポートが長くなりましたので明日にしたいと思います。

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