トップ株式投資で知っておいた方が良いこと株式投資で知っておいた方が良いこと「第11回 中期波動でも売買回数を増やす方法(2−1)」

株式投資で知っておいた方が良いこと

第11回 中期波動でも売買回数を増やす方法(2−1)

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前回は、一番安全な投資タイミングは「日経平均やTOPIXなどに中期波動が引かれたとき」というお話をしました。なぜ、一番安全な投資タイミングなのかといいますと、それは日経平均やTOPIXとは『株式市場全体の動きを表わす大きな市場』だからです。

つまり『大きな市場』が大きく下がれば、その中に含まれているほとんどの銘柄も大きく下がっている確率が高くなるからです。この「市場が大きく下がった」ときのことを「割安市場」といいますが、この割安市場が出現しているとき(=中期波動の下落ラインが引けるとき)だけ投資する、反対に割安市場が出現していないときは投資を休むというのが一番安全性が高い投資タイミングの捉え方ということになります。

問題は、『大きな市場』が大きく下がる=中期波動の下落ラインが引かれるタイミングというのは年間で2回前後しかありませんので、このような投資方法では安全性と引き換えに投資効率は低くなってしまうことです。

しかし株式市場には、日経平均やTOPIX以外にもさまざまな『市場』があります。そうしますと、この『市場』の数を増やせば増やすほど、年間2回前後の中期波動の下落ラインを基準にしても「投資タイミングを増やして売買回数も増やすことができる」ということになります。

(1)『市場』とは

一般的に『市場』といいますと、東証1部や東証2部、ジャスダックやマザーズなどの市場を思い浮かべると思います。このような見方で『市場』を捉える方法は"間違ってはいませんが正しくもありません"。なぜなら、『市場』と呼ばれるものには他にもたくさんあるからです。

世間でも一般的によく使われている主な『市場』

・「世界の株式市場」で区分した市場
ニューヨークダウ(米国)、日経平均、FT100(英)、上海総合指数(中)など
・「上場基準」で区分した市場
東証1部、東証2部、大証1部、大証2部、名証などの地方市場、ジャスダック、マザーズ、ヘラクレスなどの新興市場
・「発行済み株式数」で区分した市場
・大型株、中型株、小型株
・「業種」で区分した市場
水産、鉱業、建設、食料品、繊維製品、パルプ・紙、化学、医薬品、石油・石炭、ゴム、鉄鋼、非鉄金属、金属製品、機械、電気機器、輸送用機器、精密機器、その他製品、電力・ガス、陸運、海運、空運、倉庫運輸関連、情報・通信、卸売業、小売業、銀行、証券・商品、保険、その他金融、不動産、サービスの33業種株
・「株価指標」で区分した市場
日経225(日経平均)、日経300、日経500など

まだ他にもたくさんの『市場』がありますが、いずれにしましてもこれらの『市場』にはそれぞれにチャートがありますので、チャートがあれば「10%以上の下落率」「10%以上の上昇率」「年間で2回前後」を一つの目安にして『大きく下がったタイミング=中期波動の下落ライン』を引くことができます。

そうしますと、それぞれの市場に同じ中期波動の下落ラインを引いたとしても「大きく下がっている最安値のタイミング」や「大きく上昇している最高値のタイミング」が異なっている市場が見つかることがあります。

中期波動のタイミングが異なる2つの市場
中期波動のタイミングが異なる2つの市場

たとえば、この図は2006年から2007年7月までの「日経平均」と「日経ジャスダック指数」という2つの市場の週足チャートに中期波動ラインを引いたものですが、2つの市場を比較しますと同じ中期波動で投資タイミングを見計らっても「大きく下がったタイミングがずれている」ことが分かります。

つまり、「大きく下がっているタイミングがずれている」ということは、ずれている分だけ「安全性が高い投資タイミング=買いチャンスが増える」ということになります。実際に、この期間で中期波動の下落タイミングを数えてみますと、タイミングが重なっているピンク色の時期を1回とカウントしても、この1年半ほどで計5回の買いチャンスがあったことになります。つまり、年間2回前後の中期波動であっても、市場の数が増えれば「1年間で3.3回に投資タイミングが増えた」ということになります。

(2)『市場』の数を増やすとは

新ケンミレでは、投資タイミングの数を増やすには安易に「小さな上昇と下落を繰り返す短期波動」を基準にするのではなく、まずは負けないためにも「比較的安全性が高い中期波動の下落を投資タイミングの判断基準にした方が良い」と考えています。

そして投資効率=資金の生産性をアップするためには、『市場』の数を増やせばリスクを抑えて投資タイミングも増やすことができると考えて、独自の基準で市場を作って現在は418もの市場を作っています。

割安市場が見つかれば(無いときもあります)その中から割安銘柄を探すという方法が21世紀型の投資スタイルになると考えて、『ハイパー・インデックス』や『割安銘柄探し』という抽出ソフトを開発し、提供しています。

ただし、市場の数を増やして投資タイミングを増やす方法にも「重要なポイント=注意点」がありますが、この点は次回にお話したいと思います。

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