トップローリスク・ハイリターン投資 超入門編〜はじめての方向け〜(投資ブログ)
第13回 勝負は休んでいる間に決まる
2016/08/19 10:06
ローリスク・ハイリターン投資への道 【勝負は休んでいる間に決まる】
「孫子の兵法」という中国の有名な本に、「四路五動」という言葉があります。これは「前後左右4つの方向に道がある場合、人はそのどちらかへ動くことを考えますが、勝つことを考えた時には「動かない」という選択もあり、それもまた一種の動きであり、立派な戦略のひとつである」という意味です。
株式投資でも同じことがいえますが、個人投資家の中には「動かない」=「売買しない」ことができない人がとても多いのが実状だと思います。そして、本来動くべきではない時に動く投資家は、必ずといっていいほど、損失を出してしまいます。
「動かない」を実践するには「今は動くべき時ではない」という判断が必要になりますが、その基準は「今が勝つ可能性が高いタイミング」かどうかです。
つまり、市場の方向性が見えない時は「動かない=売買しない」というのが「ローリスク・ハイリターン投資」の基本となります。
「動かない」時に準備をしておくことが大切です
「ローリスク・ハイリターン投資」の売買タイミング=勝つ可能性が高いタイミングは「年に2〜3回」とお伝えしました。
つまり、このタイミング以外は「動かない」期間になります。
この間は何もしなくていいのかと言いますと、そうではありません。
実はこの休んでいる期間こそが勝負を決めるポイントになります。
「ローリスク・ハイリターン投資」の売買タイミングは相場全体が大きく下がっている時です。そのため、ほとんどの投資家は「もっと下がるのではないか」という恐怖を感じていますので、普通であれば冷静に売買できるような状況ではありません。
そして、いざ相場が反転して上昇に転じると、今度は「乗り遅れたくない」焦りから、あわてて買ってしまったりするのです。
この恐怖心を取り除くためにも、「動いていない」時の準備が不可欠です。
6月に英国の国民投票でEU離脱派が勝利したことを受けて株式市場が大きく下落しました。このタイミングで投資をして利益をだしている方は皆さん事前に「買いたい銘柄」と「買いたい価格」をあらかじめ決めておくなど、しっかりと準備をしていました。
株式投資では、「動いていない」時の努力がそのまま成果として返ってくるということをあらためて実感しました。
結論
「ローリスク・ハイリターン投資」の投資タイミング=勝つ確率がタイミングは、だいたい年に2〜3回ありますが、いずれも株式市場全体が大きく下がっていて、投資家が恐怖を感じるようなタイミングです。
ですが、しっかりと準備ができていれば、恐怖に打ち勝って投資ができるようになります。
株式市場がまったく下落していないときから準備をする必要はありませんが、上昇が止まって下落してきたら、株式市場全体の動きを観察し、いざ大きく下落して投資タイミングが来た時に買いたい銘柄を探しておくことが大切です。
なぜなら、株式市場が大きく下落して買いのチャンスとなってからあわてて銘柄を探しても、本当に投資すべき銘柄なのかどうかのチェックが十分できず、行き当たりばったりの投資になってしまうからです。