トップ株 入門チャートに強くなろうチャートに強くなろう(テクニカル編・応用編)第10回 テクニカル編 5 RSIの使い方
第10回 テクニカル編 5 RSIの使い方
ある一定期間の相場について売られすぎ、買われすぎといった相場の過熱性を計るテクニカル指標RSIとその使い方について学びましょう。
RSIは過熱性を計る指標の一つ
テクニカル指標の利用の仕方として、料理の仕方だけ知っていればよいのですが、何を表している指標なのかを知ることで、よりチャートの理解が深まります。
RSIとはRelative Strength index といい、「相対的に今の相場は強弱どちらに傾いているのか?」を表した指標です。
相場の転換期には“買い”、“売り”が一方向に強弱が偏りやすいことから、それを見抜くことで相場の転換を図ることができるという考え方の元に「W・ワイルダー」が作成した指標です。
RSIは主に一定期間(よく使われるのは14日)の上昇した日の値幅がどのくらいあるか、ということを計算で表したものです。
たとえば14日のRSIが80ならば、14日で見た上昇した日の値幅の合計と下落した日の値幅の合計の比率が8:2になっていることを表します。
一般的に良く使われる例としてはRSIが25〜20を割り込んで転換すると買いサイン、70〜80を上抜いて転換すると売りサインと言われています。
RSIを使う際の注意点
過熱性を計るテクニカル指標にはよくあることですが、あまりにも相場が一方に行き過ぎてしまうと、RSIはメーターを振り切ってしまい、RSIが100、または0といったように底や天井圏に留まったまま動かなくなってしまい、指標として機能しなくなることがあります。
これは相場の過熱性を計るオシレーター系指標に分類されるテクニカル指標にはよくある欠点であり、RSIは主に保ちあいや緩やかな上昇、下落相場で最も威力を発揮する代わりに持つ欠点になります。
そこでRSIを使用する際には他のテクニカル指標を参考にしたり、相場の行き先が見える移動平均線などトレンドを表すことが得意な指標を併用して表示してみて「押し目」や「戻し目」を狙う際には有効になります。
よく底値や天井圏で見られるパターン
相場が安値圏や高値圏に近づいてくると、新規での買いや売り、手仕舞いなどさまざまな思惑が交錯し始めます。 そうなると自然と値動きの幅が大きくなってくることになります。
このような値上がり幅、値下がり幅はRSIを計算する元の数字となりますので、自然とRSIの数字も大きく変化することなり、
株価は安値を更新しているのに、RSIは底を切り上げていたり、
株価は高値を更新しているのに、RSIは高値を更新できなかったり、
という不思議な現象が起こる場合があります。
これは逆行現象とよばれており、この後の相場の転換を示唆するものとしてよく知られていますので、見つけたら注意してみてみましょう。
急激な変化は修正される経験則を読む (応用編)
これまでに一般的な使用法を説明しましたが、RSIは期間によって、トレンドを形成して株価が動く際に大雑把に動く範囲がたいてい決まってきます。
新ケンミレの銘柄探しソフトの一つ、“最適指標銘柄探し”では、その銘柄が過去下げ止まったRSIの水準を毎週最適値になるように計算しており、その日の株価から計算してRSIで見ると過去下げ止まった水準になっていた場合、最適指標シグナルのRSIのマークが点灯することによって、その銘柄の反転上昇に転じるタイミングにきたことがわかります。
是非注目してみてください。
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