トップチャートに強くなろう「サイコロジカルラインの使い方 - 売買タイミングをつかもう」

チャートに強くなろう

第22回 売買タイミングをつかもう −サイコロジカルラインの使い方

今回は、投資家の心理を数値化し、売買のタイミングに役立てようという考えから生まれた「サイコロジカルライン」について見ていきましょう。

「サイコロジカルライン」ってなに?

サイコロジカルラインの「サイコロジカル」とは「心理的な」という意味です。その名の通り、投資家心理を数値化しているのがこのテクニカル指標です。

たとえば、コインの表裏を予想するゲームで10回連続して表が出た場合、次のゲームでどちらにかけたら有利でしょうか?

この場合、確率は常に1/2ですからどちらにかけても確率的には変わりません。しかし、ゲームに参加している人の心理を考えると、次のゲームで「もうそろそろ裏が出てもいい頃」という心理に傾く可能性が高くなると思われます。

株価の変動には、企業業績や、政治、経済、海外動向など、さまざまな要因がありますが、単純に「○○になったら△△になる」というものではなく、投資家がいろいろな情報を総合的に考えた結果と、そのときの投資家の心理が株価の変動に大きな影響を与えることとなります。

コインの裏表を予想するゲームと同じようなことが株式市場で起こったらどうでしょうか?
10日連続して上昇したあと、「もうそろそろ下がるだろう」と思う投資家が多くなれば、株式市場では売りが先行したり、買いが続かなくなったりして株価が下落する可能性が高まります。

つまり、この投資家の心理を数値化したテクニカル指標が「サイコロジカルライン」となります。

サイコロジカルラインの計算方法は非常に簡単です。上昇や下落の変動率は関係なく、『計算期間(一般に過去12営業日で計算されます)の中で上昇した日数が何%となっているか』ということで算出されます。

そして、一般的には勝率が25%以下になると割安、75%以上になると割高と言われています。

「サイコロジカルライン」をどう使うか?

サイコロジカルラインは「もうそろそろ上がる(下がる)だろう」といった投資家の心理で売買のタイミングを計る指標です。したがって、目先的に上昇や下落が続いて、株価が反転するタイミングを計ることに有効です。

サイコロジカルラインを使う上で重要なのは、「目先的な」という点です。この指標の考え方が、「もうそろそろ上がる(下がる)だろう」という投資家心理に基づいているからです。
株価は上がったり、下がったりしています、「上昇や下落は、永遠に続くものではない」という考えの元、目先的な反発を狙うのに使うことができます。

>>計算方法について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください

上のチャートのように完全に右肩下がりで、連続して下落し続けている銘柄でも、サイコロジカルラインが大きく下落すると一旦は株価は上昇に転じています。

つまり、過去の経験則から連続して下落するにも限界があると考えられるわけです。 しかし、目先的な反発をしたあとに上昇トレンドが続いていくとは限らず、このチャートのように目先的な反発のあとに再び下落トレンドが続いていくこともあります。

また、サイコロジカルラインでは一般的に、「75%以上が過熱ゾーン」、「25%以下が割安ゾーン」と言われています。しかし、銘柄によって成長力や注目度が異なるため、株価が上昇から下落、下落から上昇へと反転するタイミングも銘柄ごとに違ってきます。

このため、株価の山谷と、サイコロジカルラインの山谷が合うように、サイコロジカルラインの計算日数を変える合わせることで、テクニカル指標の精度が上がります。

上のチャートは、完全な右肩上がりのトレンドとなっています。この銘柄で一般的な割安ゾーンである25%以下を参考にしていては、買いタイミングはいつまでたってもやってきません。

しかし、50%割れの水準では絶好の買いタイミングとなっています。つまり、投資家に人気の高い(上昇するときの上昇率が大きい)企業の株価が下落した時は、「大きく下がらずに再び上昇する」と考える投資家が多くなることが考えられます。このため、一般的に使われるサイコロジカルラインの数値より高くても、買いタイミングとして考えることができます。

一方で、投資家にあまり人気のない(上昇するときでも上昇率が小さい)企業の場合には、投資家がその銘柄自体にあまり関心を持たないためにサイコロジカルラインの数値は通常より低くならないと株価が反転するポイントとして判断できません。

このため、一般的な25%以下なら割安、75%以上なら割高という数値を考えながらも、銘柄ごとにサイコロジカルラインと、過去のチャートの値動きをチェックして、上昇、下落に転換したタイミングでの数値を元にして判断することで、サイコロジカルラインの精度が上がります。

※なお、サイコロジカルラインは大雑把な計算で求められる指標なので、一般的な12日営業日を使って個別銘柄の分析するには精度はあまり高くありません。どちらかというと、日経平均や、JASDAQ平均などの株価指数の動きをつかむのに有効です。

細かな動きは出てきませんので、この場合には、サイコロジカルラインが100%が0%といった特殊な環境になったときに、「そろそろトレンドが転換するのではないか?」と判断するようにします。

POINT

「サイコロジカルライン」は・・・
・ 投資化心理を数値化し、一定期間の"株価が上昇した日数"で計算されたテクニカル指標。
・過去の指標の動きを参考に、最適化した『銘柄にあった数値(日数)』で売買タイミングを計る。


やってみよう!

実際に、チャートを表示して「サイコロジカルライン」を見てみましょう。

1.無料チャートを表示して「設定」ボタンでサイコロジカルライン」にチェックをいれます。
2.チャート上に「サイコロジカルライン」が表示されますので、「サイコロジカルライン」の計算日数を変更して、チャートの山谷と、「サイコロジカルライン」の山谷が合う計算日数を見つけます。

※設定画面で「ポイント&フィギュア」にチェックを入れれば、今回ご紹介したポイント&フィギュアチャートを見ることもできます。

グッドイシューのチャートでは、確認したい企業の「銘柄コード」(株式市場で、企業を特定するための固有の番号)か「企業名」を入力すれば、簡単に株価チャートを見ることができます。
銘柄コードがわからなくてもチャートを出せるので、知っている会社の名前を入れて、いろいろな企業のチャートを見てみましょう。


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