トップチャートに強くなろう「抵抗ラインの使い方」
今回は「抵抗ライン」について説明します。「抵抗ライン」とは株価の動きが止まったポイントを結んだラインで、投資家が売買タイミングを知る上で必要なデータです。この精度を高めれば高めるほど「勝つ確率」が上昇します。
ではその「抵抗ライン」について説明していきましょう。
「抵抗ライン」とは過去の値動きや「出来高」などから判断して、株価がそこで「一旦下げ(上げ)止まる可能性の高い価格帯」のことを言います。
買いたい銘柄の「抵抗ライン」を探して、株価がそこまで下がってくるのを待って買えば、買った後に値下がりしてしまうリスクを低くすることが出来ます。
また、抵抗ラインの使い方をマスターすると「いくらで買い、いくらで売るか」という投資戦略が立てやすくなります。そしてその精度を上げれば上げるほど、「勝つ確率」も同時に上がってきます。
一般的に投資家に良く使われる「抵抗ライン」は「上値抵抗ライン」と「下値抵抗ライン」です。「上値抵抗ライン」は株価の上値と上値を結んだラインで、「下値抵抗ライン」は株価の下値と下値を結んだラインのことを言います。
この二つは「上値支持線」「下値支持線」とも呼ばれ株価が反転する可能性の高いラインのことを意味します。この抵抗ラインは自分でラインを引いて使う「抵抗ライン」です。
■株価にそって引いたラインの図
このほかにもいくつか「抵抗ライン」はあり、代表的なところでは「一目均衡表」に出てくるラインや、テクニカル指標では「ボリンジャーバンド」などがあります。
■一目均衡表のイメージ
「抵抗ライン」は期間を変えてみてその銘柄の割安株価を確認することが重要です。
チャートの見方はいろいろありますが、まずは基本的な見方でもある「長期間(週足)でチャートを見て現在の株価が割安か」をチェックすることから始めましょう。それでは実際にチャートをご覧ください。
■チャートの期間の変え方
長期(週足)のチャートで、急騰していたり、過去数年来水準で見てかなり割高な位置にあるかなどの点をチェックしてください。このようにすることで抵抗ラインの精度を高めていくことが出来ます。
上で説明したように「抵抗ライン」は「一旦下げ(上げ)止まる可能性の高い価格帯」を表すデータとして説明してきましたが、必ずしも「抵抗ラインで株価が下げ止まったり上げ止まったりする」とは限りません。
必ずしも下げ(上げ)止まらない理由は数多くありますが、「個別銘柄との相性の問題」や、日々変化する株式市場の環境によってもどの抵抗ラインで下げ(上げ)止まるかは変わりますので、一つの「抵抗ライン」や、一般的なテクニカル指標の抵抗ラインだけでは売買判断に限界があります。
よって最終的な判断には「抵抗ライン」だけではなく「テクニカル指標」や「売買タイミングの指標」を組み合わせるなどして勝率をあげるようにしましょう。