トップチャートに強くなろう価格帯別出来高 - 株価の上げ止まり、下げ止まりを見つけよう
今回は株価の「上げ止まり」、「下げ止まり」をチェックする際に使用する「抵抗ライン」のシリーズ第2回目、「価格帯別出来高」について見ていきましょう。
「価格帯別出来高」とは、過去に売買が成立した株数を価格帯ごとに集計したものです。一般的に株価チャートの右側にチャート表示されている期間内の累計の出来高が横棒のグラフで表示されています。

出来高の多い価格帯は、過去に売買が多かったことをあらわしています。
つまり、"その価格帯で買った投資家が多い"ということです。
出来高がたくさん出来ているときに買ってその直後に株価が下落した場合に、"高値で買って売れずに持っている投資家"は、その後株価が上昇し、買ったときの株価(=出来高の多い価格帯)まで株価が近づいてくると、「やっと株価が戻ってきた。また下がって損が大きくならないうちに売っておこう」と考えます。
このため、現在の株価よりも上の位置に出来高の多い価格帯があると、そこで株価が上げ止まる可能性が高い、つまり「上値抵抗ライン」として考えることができます。
反対に、出来高の多い価格帯が現在の株価より下に位置している場合は、その価格帯まで株価が下落したときに、"前回この価格帯で買って上手く利益を出すことができたので、そこまで下がったらまた買ってみよう"と考えその株価に近づくと買いを入れることから、株価が下げ止まる=「下値抵抗ライン」となる傾向があります。
このように、出来高が多い価格帯は心理的な抵抗ラインとなりやすく、株価の上昇や下落が止まることが多くなります。
また、出来高の少ない価格帯は株価の動きが軽く、出来高の多い価格帯を抜けた場合には、急上昇となる傾向があります。

ただし、単純に「価格帯別出来高」だけを見て、買うか、買わないかを決定するのではなく、ローソク足や、他の指標とも合わせてチェックして、最終的な判断をするようにしましょう。
「抵抗ライン」として使うときは、必ず、いくつかの異なる基準で表示された指標同士が同じような価格帯で重なるかどうかを見る「複合チェック」をすることが大切です。
それでは具体的にどのように使えばいいのでしょうか。
まず、出来高が多い価格帯をチェックして、自分が買おうとしている価格から、その出来高が多い価格帯までどのくらいの値幅があるのか(その価格帯まで上昇した場合、何%の上昇率となるのか)という「上昇余力」を計算しましよう。
そして、その「上昇余力」が自分が設定した「目標利益率」を大きく上回っていれば、その銘柄は利益が取りやすい銘柄と考えることができます。

上の図のチャートを見ると出来高の多い価格帯は160円です。現在の株価が120円の場合は、(160円−120円)÷120円=33%の上昇余力があるということになります。そして自分が設定した目標利益率が15%ならば、出来高の高い価格帯までの上昇余力が33%なので、目標利益率の15%は達成する可能性が高く、価格帯別出来高から見た上昇余力は合格ということになります。
一般的に買おうとしている株価からの上昇余力が10%以下の場合は、見込める利益が少ないので避けたほうがいいと思います。
POINT
・ "出来高の多い価格帯"を探せば、上値・下値の「抵抗ライン」がわかる。
・「価格帯別出来高」だけではなく、必ずそのほかの指標を使って「複合チェック」をおこなう。
・ 出来高の多い価格帯までの距離が目標利益率より大きい銘柄に投資しよう。
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