トップケンミレ流良いチャート・悪いチャート

第21回 ケンミレ式ミニチャートの見方(P)

Pチャート

このチャートを見て最初に思うことは、『投資対象外』であるということです。しかし一般的な投資家の多くは、株価が急騰して出来高も急増しているこのような銘柄を好みます。

しかし、急騰した銘柄は急落する可能性が高いと言えますので、失敗した時の損失が大きくなります。また、ここまで上昇していると『いつ上昇が止まるか分からない』銘柄でもあります。そのうえ仕手株にありがちな動きと言え、「このまま上昇し続ける『かも』知れない」と思わせるような『今後の展開がよく分からない』銘柄です。

株式投資は勝つ確率をアップすることが重要であり、勝つ確率をアップできる最も単純で良い方法は『下がった銘柄で、そろそろ下げが止まりそう』な銘柄か、大きな調整が終わって上昇に転じたばかりの銘柄(初動銘柄)に投資することです。

このように急騰した銘柄は『財産構築のための投資の対象銘柄ではなく、単なる度胸試しの博打的な銘柄』と言えます。従って、最初に申し上げましたように『見た瞬間からこの銘柄は検討の価値がゼロの銘柄』となります。

ただし、チャートの勉強をするなら『どうして600円の少し上で株価の上昇が一旦止まったのか』をチェックしてみてもよいでしょう。そのチェック方法は、チャートの表示期間を長くして、過去の600円前後で推移していた時期がなかったかどうかを調べることです。


大きなチャートでこの銘柄をチェックしますと、1988〜90年と1995〜96年の2回、株価が600円に絡む動きとなっていました。このような動きが見つかれば『この銘柄が止まる確率が高い株価』を想定することもできます。

以前私がよくしたことは、2000株以上買った銘柄が急騰した場合、銘柄の過去のチャートを調べて半分は自分の目標利益率で売り、残りは運よく急騰してきたので『様子を見よう』と考え、過去の大きな上値抵抗ラインを探して『その価格近辺まで上昇するかを見る』ことです。

ただし、この方法は自分の運用成果がすでに年間目標益率を突破していて『遊ぶ余裕』があるときに限って行ったのであり、年間目標利益を達成するまでは『勝つことに徹した』投資をしました。

最後にこのPのチャートを逆(どっ天チャート)にしますと、別の見方ができます。

この銘柄は急騰しているところで多くの投資家が買っていますが、どっ天チャートを見て『この水準で空売りできるか』を考えてみてください。多分、ほとんどの投資家は『ここまで下がったところでは空売りはできない』と感じると思います。

チャートを逆にして見た時に「空売りができない」と感じるチャートは『通常のチャートでは買いができない』銘柄になります。

今後、自分が上昇した銘柄を買いたいと思ったときには、このように『どっ天チャート』を見て気持ちを冷静にしてみてはいかがかと思います。
ケンミレが行った「買ってはいけない銘柄」のチェックは下の一覧の通りとなりました。最初に自分で考えてみた結果と比較してみていかがでしたか?

これまでに述べてきたケンミレミニチャートの見方は、限られた時間の中で効率良く買ってはいけない銘柄を除外する方法の一例です。

日本の株式市場には現在約4000以上の企業が上場しており、その株価は日々変化しています。「先日見たときは買ってはいけないと思った銘柄が、今日見ると勝つ確率の高そうな銘柄に変わっていた」なんてことは毎日繰り返されています。
株式投資の勝者になるためには、投資しても良い銘柄を限られた時間内にどれだけ見つけられるかに懸かっています。

チャートには、その時々その銘柄を手掛けた投資家達の喜怒哀楽が映し出されています。本書を繰り返し読み、ケンミレを使うときは必ずミニチャートを表示させ、チャートに映し出された情報から勝つ確率の高い銘柄を見つけ出すことが出来るようになれば、あとは買っていい株価を探すだけです!