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第15回 材料と株価の動き

このチャートは"材料と株価の動き"を使って投資ができる、形の良いチャートと言えます。

まず上のチャートをご覧いただくと、いきなりストップ高を付けた翌日に、非常に多くの出来高を伴い十字線をつけました。

普通ならここで終わっても不思議ではないのですが、この時期は相場全体が2003年10月以来の中期的な調整を終え上昇機運が高まっている時期でした。真中のチャートから、好決算発表と株式の3分割という好材料が出たため、昨年から続いていた「新規上場や分割銘柄は必ず上がる」という期待感から、個人投資家の資金が一気に流れ込むことになりました。

このように時期とタイミングさえ良ければ、業績が良く好材料が出た銘柄の初動を買い向かうことは、リスクはあるものの非常に効果的な投資ということができます。

次に1番下のチャートをご覧頂きたいのですが、さすがに相場の流れには逆らえず、上昇後に続いたボックス圏も下離れを起こして株価は1/2押し水準にまで下落してしまいました。しかし、この銘柄には9月に更なる材料が待っていました。

材料の内訳は、売上げが43%アップし経常利益も68%アップというすばらしいものでしたが、さらに市場を驚かせたのが株式の21分割という材料です。その結果は見ての通り、売り手がまったくいない状態で、株価は連続のストップ高を続けることになりました。

このように材料を頼りに投資を行った場合、タイミングと銘柄選びが良ければ予想をはるかに超えるリターンを生んでくれるわけですが、単純に分割するから買いかというと、問題はそう簡単ではありません。

やはり基本的なスタンスとして、買いを入れる場合は必ず売り目標を定め、そこに達したら確実に売る。また、思惑通りにいかない場合も想定して、ロスカットする株価も決めておくことが大切です。

このようなことから、好材料と株価の動きに相関性があり、その時の上昇率が良かった銘柄のチャートは、その後の動きをチェックする価値の有るチャートということができます。