わかる株式用語
平均上昇率とは(へいきんじょうしょうりつ)
まずはざっくり
平均上昇率は、銘柄選びをするときの最も重要なチェックポイントです。
株式市場が大きく下落した安全なときに買えば、初心者でもほとんど負けることはありません。ただし・・・
ちょっと知っているか知らないかで、結果に大きな違いが出ます。それは、獲得できる利益の大きさです!獲得できる利益の大きさは、銘柄選びをするときに、『何に注目して』『どんな銘柄を選ぶか』によって決まります。
待ちに待ったチャンスでやっと買うのですから、もちろん、買った後で株価が大きく上昇する銘柄のほういいですよね。平均上昇率は、そういう銘柄を探すために使います。
これだけは覚えよう!
買った後で株価が大きく上昇するかどうかなんて、将来のことは誰にも分かりません・・・だったら、過去を参考にして、傾向が変わらなければ次も同じような動きをすると考えて、将来の目安にすればいいのです。
平均上昇率が高い銘柄は、過去に何度も株価が大きく上昇した実績があるという意味です。このような銘柄は投資家の注目度が高く、株価が下落してくると多くの投資家が「また買いたい。」「今度こそ買いたい。」と考えて投資します。だからますます、次の上昇でも再び大きく上昇する可能性が高くなります。
平均上昇率は株価チャートを使って計算することができます。
自分が買いたいと思っている銘柄の株価チャートを日足で見て、最近の1〜2年で、右肩上がりの上昇トレンドにあるときを探します。中期的な上昇トレンドであっても、株価がずぅっと上がり続けていることはまずありません。ある程度上昇したら少し下がり、またある程度上昇したら少し下がる、というように、上昇トレンドの中に、小さい短期的な上昇が数回見つけられると思います。
その小さい短期的な上昇をした時の上昇率を計算してメモしていき、最後に平均してください。これが、基本的な平均上昇率の出し方です。
複数の銘柄で試してみると、平均上昇率が大きい銘柄もあれば、小さい銘柄もあるというのが、分かると思います。
「平均上昇率が大きい銘柄を選びたいけど、こんな計算は手間と時間が掛かって面倒・・・」という声が聞こえてきます。(^^ヾ
ごもっとも!面倒なことはコンピューターが得意なので、計算させましょう。
もうひと頑張り!
■平均上昇率チェックの仕上げはチャートを見ること
ケンミレの会員専用の株価チャートでは、平均上昇率を予め計算して表示しています。また、中期的な上昇トレンドも、小さい短期的な上昇もはっきり分かるように、線で表示します。
どう表示されるのかは、デモチャートで見てみてください。
平均上昇率はここに表示されています。
ただし、買う銘柄を決めるときには、この平均上昇率の数字が大きいというだけでなく、おまけのチェックが必要です。
とんでもなく大きな上昇が1回だけあったために、平均の数字が大きくなっているような場合は、アテになりません。1回1回の小さい短期的な上昇に、あまりバラツキがない銘柄のほうが、次も同じくらい上昇する確率が高くなります。
日足に変更して、
波動ラインの中期を選ぶと、中期的な上昇トレンドが赤い線で表示されます。
波動ラインの短期を選ぶと、小さい短期的な上昇が赤い線で表示され、1回ごとの上昇率も表示されます。こうして、1回ごとの上昇率にバラツキがないかを、目で見て確認します。
面倒なことの多くはソフトやコンピューターが行えますが、完全にお任せとはいきません。当たり前と言えば当たり前...頑張りましょうp(^^)q