トップ今日からの投資戦略2010年03月18日 (6)チェック8項目で選んだ銘柄をどうやって買うか? =後編=
2010年06月04日(金曜日) 21時09分 更新
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目的: サーバメンメンテナンスのため
対象: 『株カオスモス』および『ケンミレ株式情報』のすべてのサービス

『ドナアブディアス』や『カエサル』が出たときの、基本的な表示パターンは前回にレポートしましたが、稀に基本パターンとは異なるケースもあります。いつも起こることではありませんが、知っていれば「正しい買いタイミング」で対応することができます。
今回は、稀に起こる「買いタイミング」と対応方法についてレポートします。
前回は、もっとも多く起こる可能性が高い“平時の相場”における『ドナアブディアス』や『カエサル』で銘柄を抽出したときの、基本的な“2つの表示パターン”をレポートしました。
このようなケースに比べますと可能性は低くなりますが、上記の基本パターンとは異なる表示パターンが稀に起こることがあります。そこで今回は、このような少し稀なパターンで銘柄が表示されるケースと、そのときの「買いタイミング」についてレポートします。
前回は、抽出日の株価からの上昇率が「2%未満の出遅れ銘柄」の数が20銘柄を下回りますと、銘柄集中の危険性を防ぐために「表示を消す」というルールがあることをお伝えしました。
しかし最初に銘柄が“新規”に抽出された日から4日間は“株価の追跡チェック”を行いますので、まれに「一度表示が消えたあとに出遅れ銘柄が増加して再び表示されるケース」があります。
このように、出遅れ銘柄が一度消えて再び表示された場合、2つの課題が出てきます。
1つ目は、出遅れ銘柄が再表示された場合に「買っても良いのか?」という問題です。2つ目に、『ドナアブディアス』や『カエサル』は相場の底値近辺で銘柄を抽出する傾向がありますから、銘柄が抽出された場合は基本的に「できれば翌日(=1日目)か2日目まで」に「まずは現物株」で「株式組入比率を70%〜100%と高く設定して買う」ようにします(※)ので、銘柄が再び表示されたときに買おうとしても「買う現金がない(少ない)」という問題です。
※「(5)銘柄を抽出したときに、実際に買う銘柄を選ぶ方法=前編=」をご覧ください。
まず1つ目の問題につきましては、『ドナアブディアス』が抽出した銘柄を「1日目(=抽出日の翌日)〜6日目まで」のそれぞれの日に「抽出日の株価から上昇または下落した銘柄を買った場合のパフォーマンス」を検証した研究チームのデータがあります。
▼『ドナアブディアス』が抽出した銘柄の日次経過とパフォーマンスの推移
この表は、2004年を例にしますと『ドナアブディアス』で抽出された銘柄は1266銘柄あり、抽出された翌日(=1日目)(※)に買ったら「株価が60営業日以内に10%以上上昇した銘柄が86.0%で利益率は27.7%あった」ということを表わしています。そして、この1266銘柄を「2日目以降」に「−10%以下に下落した水準〜+10%以上上昇した水準」の各レンジで「それぞれのレンジにある銘柄を買った場合」の「その後の勝率と利益率(=上昇率)はどうなったか?」を表わしています。
※実際に株を買う場合は寄付きに限定する必要はありません。「寄付きで買った」としているのは、投資ソフトのパフォーマンスを検証するために「恣意的な買い値」ではなく、あくまでも公平に「寄付きで買った」と仮定して計算するためです。
たとえば、2004年は最初に抽出された1266銘柄のうち、2日目に「抽出日からの上昇率が0%〜1%とほぼ“横ばい”だった129銘柄を買った場合」は「勝率が73.6%で利益率は23.9%だった」という見方になります。また3日目に「抽出日からの上昇率が5%〜6%と上昇した100銘柄を買った場合」は「勝率が70.0%で利益率は27.8%だった」という見方をします。
また、この年の抽出回数が3回(※)だったことを考えますと、2日目以降で抽出日からの上昇率が2%未満だった出遅れ銘柄は536銘柄、3日目の出遅れ銘柄は283銘柄、4日目の出遅れ銘柄は466銘柄とたくさん残っていましたので、2004年は「2日目以降も出遅れ銘柄が20銘柄以上あったので4日間とも表示されていた傾向が多い」ということと「4日間は出遅れ銘柄をどの日に買ってもパフォーマンスは高かった」ということが分かります。
※抽出回数の「3回」は、パフォーマンス表の下にある表の「抽出日」の回数でカウントしています。
このようにして各年を見ていきますと、たとえば2006年の抽出された653銘柄の多くが集まるレンジ(赤い点線の囲みのレンジ)の推移を見ますと、2日目と3日目はいったん株価が2%〜9%と上昇したレンジで銘柄がまとまって推移していますが、反対に4日目は−2%〜5%のレンジに下落していることが分かります。
これは抽出されてから2日目と3日目は株価がいったん上昇したあと、4日目に再び株価が下落したことを表わしています。その結果、2006年は2日目に114銘柄あった出遅れ銘柄が「3日目は68銘柄に減少」したあと「4日目は一転して増加して250銘柄」となっています。したがって、2006年の抽出回数は5回(※)だったことを考えますと、この年は「出遅れ銘柄が2日目は20銘柄以上あったので表示されたあと、3日目は20銘柄を下回ったので一度消えて、4日目に再び20銘柄以上を回復したので再表示した傾向が多かった」ということが分かります。
※抽出回数の「5回」は、パフォーマンス表の下にある表の「抽出日」の回数でカウントしています。
さらに、この出遅れ銘柄が再表示された4日目のパフォーマンスを見ますと、4日目に再表示された出遅れ銘柄を買った場合の勝率は66.7%〜100.0%と幅はありますが“ほぼすべてのレンジで勝率が高い”ことが分かります。
このように、通常の“平時の相場”で出遅れ銘柄の表示が一度消えて、その後で株価が下がって「出遅れ銘柄が増加して再び表示」された場合は、その後のパフォーマンスが良いことから「買い増しをするチャンス」と言えます。また、たまたま銘柄が抽出されたことに気付かなかったために「翌日(=1日目)に買えなかった場合」でも、銘柄が「出て消えて再び表示される」ことがあれば「そこで買っても良い」と言えます(※)。
※今後、2003年以前の株価で検証したデータによっては異なる結果になる可能性もありますが、現時点ではこれが最新のケンミレの見解になっています。
次に2つ目の「再び表示されたときにはすでに買う資金がない」という問題につきましては、当然ですが資金がなければ買うことはできません。そもそもソフトで抽出された銘柄が「出て消えて再び表示されるケース」はそれほど多くありませんが、それでもせっかくのチャンスを見逃すのはもったいないと言えますので、再表示されることがあった場合は“信用取引を活用して買う”という方法を取ることになります。
ただし、信用取引を活用する場合は「現物取引にはないリスク=追証が発生するリスク」がありますので、この追証が発生しない方法で信用取引は活用しなくてはなりません。この信用取引の活用法につきましては、次回の「現物取引と安全な信用取引の使い分け方」でレポートします。
以上のように、ソフトで抽出した銘柄が3日目や4日目に再び表示されたときは、その後の勝率が高いことから「1日目(=抽出日の翌日)に買った人は信用取引を活用して買い増しをするチャンス」「1日目で買いそびれた人は改めて買うチャンス」としてケンミレでは考えています。
ただし、このようにソフトで抽出された銘柄が「出て消えて再び出る」というパターンは非常に少なく、通常は前回レポートしましたように「銘柄が出ても1日か2日で終わる」ことの方が多いというのが特徴になっています。したがって、基本的には銘柄が出たら「その翌日(=1日目)か2日目に買う」ようにして、稀に再表示されることがあれば「さらに買っても良い」というのが結論になります。
さて、ここまでの「新規に銘柄が1日しか抽出されないケース(前回)」「出遅れ銘柄があっても途中で消えるケース(前回)」「出遅れ銘柄の表示が消えた後に“再び表示”されるケース(今回)」につきましては、いずれも “新規に銘柄が抽出された後”の表示パターンになります。
どういうことかと言いますと、『ドナアブディアス』や『カエサル』は、その裏側にある11個の個別ソフト(現在はパフォーマンスの低下したカエサル005号を休ませていますので10個)を回して「抽出条件を満たす銘柄があるかどうか?」を毎日チェックしており、この条件を満たす銘柄があれば“新規”に銘柄を表示するようになっています。そして最初に“新規”で抽出された銘柄を「抽出された日の翌日(=1日目)」から「出遅れ銘柄があるかどうか?」を調査して、その結果、出遅れ銘柄があれば「最大で4日間は表示する」ようにしています。つまり“4日間は追跡調査を行う”という意味になります。
一方で、一度“新規”で銘柄が抽出された後に、その翌日もまた“新規”で銘柄が抽出されたり、場合によっては翌々日も“新規”で銘柄が抽出されるというように、連続して銘柄が“新規”に抽出されることがあります。
▼「新規銘柄の追跡チェック」と「3日連続で銘柄が新規に抽出」されるケース
このようなケースは、株価が毎日大きく下げ続けるような“異常な相場”でしか起こりません。実際に『ドナアブディアス』や『カエサル』で銘柄が“新規”に3日以上連続して抽出されたのは、パフォーマンス表を見て頂くと分かると思いますが「2007年11月のサブプライム問題」と「2008年1月と10月のリーマン・ショック時」そして「2009年11月の政治催促相場」しかありませんでした。
このような“異常な相場”は頻繁に起こるものではありませんので、新規に銘柄が連続して抽出されることは非常に少ないと思います。ただ連続で出た場合は、過去の結果から「むしろ相場はまだ下がる」という可能性が高くなると思います。
したがって、はじめて“新規”に『ドナアブディアス』や『カエサル』で銘柄が抽出された場合は、緊急動画や緊急レポートで「通常の相場で“買っても良い相場”なのか?」「それとも異常な相場で“もう少し買いタイミングを待った方が良い相場”なのか?」についてケンミレの考え方をお伝えしますので、まずはこれらを参考にしながら「連続で表示される可能性が高いかどうか」を判断し、最終的に「買うか見送るか」を決めて頂きたいと思います。
3回にわたって「買い値の決め方」と「買いタイミング」についてレポートしてきましたが、簡単にポイントをまとめますと次のようになります。
これらのことを頭の片隅に置いて頂きながら、実際に銘柄が出たときの動画やレポートも参考にして、そのときの相場環境にあった「買い値」と「買いタイミング」を決めて頂きたいと思います。
レポート担当 : ケンミレ株式情報 田中達也
