トップ勝者への道 第21回 勝者になるためのテクニカル分析(2)

勝者への道

第21回 勝者になるためのテクニカル分析(2)

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今回は前回(第20回)に引き続き「繰り返し見る」ということについてです。

4.銘柄データを繰り返し見る
5.銘柄に付随するデータを繰り返し見る
6.株式市場の動向を各種レポートで繰り返しチェックする

後半の3つはどれも『繰り返し見る』という共通項があります。

株価データとは『株価の日々の動き(寄付・高値・安値・終値・出来高)です。
また銘柄に付随するデータとは、『平均上昇率などのテクニカルデータと、業績などのファンダメンタルズデータ』です。

そして、最後の市場レポートは『専門家が今の株式市場をどのように見て、今後の株式市場の方向性をどのように見ているか』をチェックすることです。

「銘柄データを繰り返し見る」ことの効用

私は同じ本を10回以上も見たことがありますし、今でも中国の歴史の本は繰り返し見続けています。
それは、現在でも見るたびに新しい戦術を発見できますし、またすでに知っている戦術も再確認することで『いろいろな戦術がより明確に頭のなかに入る』からです。

明確にならないと、戦術を知っていても意味はありません。
以前、いろいろな資格を持っている人達をスタッフとして使ったことがありますが、彼らに『これはどうやるか』と聞くと、99%の人は答えられません。
しかし、これは『こうして』とヒントを与えますと『ほとんどの人がその後の戦術を流暢に答える』ことができました。

つまり、彼らは勉強家ですから知識としては知っていても『臨機応変』に使うことができないわけです。
その理由は『知識ではなく、戦術として、しかもはっきりと認識できていない』ことが原因だと思います。この戦術としてはっきりと認識する方法は『これでもか』というくらいに脳に刻み込むことと、刻み込んだことを『何回も実践』することです。

しかし、達人の域に達する人はマニアックな人ですから『極わずか』しかいないと思います。では、達人にならなくても『良い戦術を実行する』にはどうすれば良いのでしょうか。

その答が『繰り返し行う』ことなのです。
繰り返し行いますと『前回は気がつかなかった事』に気がつきます。つまり、はっきりとしていないが『知識として持っている』ことは、何回も脳の中を通ることで『どこかで引っ掛かる』ことができます。引っ掛かるまで繰り返し行えば『達人の域に達していない人』でも『時間を使うことで達人と同じところまでいく』ことができるのです。

更に繰り返し行うことで『相対的な比較』をすることができます。相対的な比較という言い方が正しいかどうかは分かりませんが、継続して同じ人のレポートを読んだり、株価の動きを見たりしていますと、レポートの主張の変化や株価の動きの変化が分かるようになります。

本来バリュー(価値)とは『変化によって出現する』ものだと思いますので、継続的に同じ傾向のものを見続ければ『以前と変わったところ』が自然に分かるようになります。
そして、その変化が良い方向に変われば『株式市場や自分が注目している銘柄が上昇する可能性が高い』ことになり、逆にその変化が悪い方向に変われば『これから株式市場が下落するとか、自分が注目している銘柄が下落する』ことが、『勘』で分かるようになります。

以前、ある人が『勘とは過去の経験とその人が持っている知識』のなかでだけ『現れる』と言っていました。
私もその通りだと思いますし、そのためには『勘が働くような頭』を作れば良いということになります。その方法として私がベストの方法として考えていることが『繰り返し行う』ことです。

最後に繰り返し行うことのもうひとつの効用について申し上げます。それは、繰り返し行うことで『そのこと』に対して『どんな方法で調べればよいのか』とか『何に注目した方が分かるのか』という『フォーカスの対象が分かる』ことです。
つまり、無駄な努力で時間をつぶすことがなくなり、自分の持っている時間を有効に使うことができるようになります。

1日に30分から1時間も無駄な時間がなくなれば、『1年間では相当な時間の節約』になりますし、無駄な時間を費やすことでたまる『ストレス』も少なくなると思います。
以上、テクニカル分析を行う方法についていろいろとレポートしてきましたが、テクニカル分析をするだけで自分の基本的な能力のアップもできますので、1〜6の方法をここで申し上げたことを前提に一度トライして見ていただきたいと思います。

【ポイント】
■繰り返し行うことの重要性を知って何回も実践する。
■バリュー(価値)は変化によって出現するので、見続けることで前との違い(変化)がわかるようになる。

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