トップ勝者への道 第20回 勝者になるためのテクニカル分析(1)

勝者への道

第20回 勝者になるためのテクニカル分析(1)

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誰でも使えるテクニカル分析投資で『勝てる銘柄が見つかる』ことは、99%ありません。
もし、誰でも使えるテクニカル分析ソフトで勝てるならば、世界中で株式投資の億万長者が誕生し続けてしまいます。しかし、実際にそんな話は聞いたことがありません。
つまり、単純にテクニカル分析を使って投資を行っても、株式投資で勝ち続けることはできないのです。

どうすればテクニカル分析投資で勝てるのか

テクニカル分析投資で勝つには、次の『2つのこと』を認識しながら投資をする必要があります。

(1)テクニカル分析で勝てる銘柄は、ほとんど見つからないこと。
(2)テクニカル分析で勝つには、『繰り返し』テクニカル分析を行う必要があること。

このように書きますと、「テクニカル分析なんて意味がない」と思うかもしれません。

しかし、テクニカル分析とは『1つの武器』であり、どんな良い武器でも初心者が使えば効果は薄く、達人が使えば良い武器となり効果が大きくなります。
また、良くない武器であっても一定の効果をあげることができます。

では上記の2点について具体的に申し上げます。

テクニカル分析で勝てる銘柄はほとんど見つからないこと

そもそも「テクニカル分析で銘柄を見つける」という考え方が間違っています。

テクニカル分析とは、その銘柄が『テクニカル分析で勝つタイミングにきている』ことを見つけるだけの能力しかありません。

ですから、『自分が考える条件でソフトを使った時に、考える条件が厳しければ厳しいほど銘柄が見つからない』ことになります。
つまり、リスクを少なくすれば少なくするほど『テクニカル分析ソフトを使っても銘柄が見つからない』ことになります。

しかし、テクニカル分析ソフトを使えば『100%、なんらかの銘柄が出てきます』ので、銘柄は見つかるのではないかと考えると思います。
ただし、このテクニカル分析によって抽出された銘柄は『最低条件をクリアした銘柄』であって、勝つ確率の高い銘柄ではありません。

例えば「移動平均線の乖離率が高い銘柄」という条件であれば、乖離率が高い銘柄は見つかりますし、過去6ケ月間で上昇率が高い銘柄を探すこともできます。
移動平均線にくっついた銘柄でも、PERの低い銘柄でも『最低条件を満たすだけ』の銘柄であれば、いくらでも見つけられます。

ここで見つけた銘柄を『テクニカル分析で見つけた銘柄』とするなら、テクニカル分析ソフトを使えば、毎日銘柄を見つけることができます。
しかし、このような簡単な方法で見つけた銘柄は『誰でも見つけることができる銘柄』ですので、この銘柄に投資して勝ったとしても『それはラッキーなだけ』となり、この方法を続けていくうちに投資資金がなくなると思います。

大切なことは、このテクニカル分析で抽出された銘柄から、どうやって勝てる銘柄を決めるのかです。

この時に考えることは、『勝率重視』か『利益率重視』かです。
一般的には初心者は『勝率重視の投資』で、上級者は『利益率重視の投資』を行います。

なぜならば、勝率重視の投資の場合には『大きくアンダーバリューになった時にだけ投資する=年間の投資チャンスが少なくなる=売買回数が少なくなる』投資方法となるからです。

一方で利益率重視の投資方法は、『勝率は50%以下でも大きな利益が取れる』投資方法となります。
つまり、勝率が低くても大きな利益を得る方法ですので、一定の投資技術が必要になります。このため上級者の投資方法となります。

いずれにしても、テクニカル分析で勝つには『勝つ確率が高い銘柄を見つける方法』を知る必要があります。

テクニカル分析で勝つには『繰り返し』テクニカル分析を行う必要がある

テクニカル分析で勝つには、

1.投資ソフトを繰り返し実行する
2.チャートの動きを繰り返し見る
3.株価の推移を繰り返し見る
4.銘柄データを繰り返し見る
5.銘柄に付随するデータを繰り返し見る
6.株式市場の動向を各種レポートで繰り返しチェックする

以上の6つのことを『繰り返し』行います。この繰り返しの回数が多ければ多いほど勝つ確率がアップします。

1.投資ソフトを繰り返し実行する
投資ソフトの銘柄抽出では、株価が動けば新しい銘柄が出てきます。また株式市場に変化がなければ、同じ銘柄が出てきます。
同じ銘柄が出た時に、その銘柄に対して『除外』と『絞り込み』を毎回行いますと、前回までに気づかなかったことが分かることがあります。
そして、このような繰り返しから気がついたことは、『勝つ確率が高いこと』であるという経験則を私は持っています。
ですから、できるだけ多く繰り返した方がよいと思います。

新規銘柄が出てきたときには『ラッキー』です。なぜならば、自分の投資したい銘柄の条件に『よりピッタリ』の銘柄に出会うチャンスとなるからです。
「この銘柄ならば勝つ確率が100%に近い」という銘柄に出会えば、その時には「ほぼ勝った」と言えますが、4500銘柄のなかから、そのような銘柄を見つけることは不可能です。

しかし、割安株という括りで抽出した銘柄であれば、抽出された段階で既にアドバンテージがありますし、その銘柄を詳しく調べた時に『ピタリ』であれば、更に勝つ確率がアップします。
この「勝つ確率が高い銘柄」に出会うためには『できるだけ多く、投資ソフトを回して、新しい銘柄に出会う』必要があります。

2.チャートの動きを繰り返し見る
ある日にある銘柄のチャートを見た時には、『あまり魅力的なチャートではない』としても、株価が動くことによって『ある日、突然非常に魅力的な形のチャート』になることがあります。
したがって、自分が注目している銘柄のチャートは、時間の許す限り見続けた方が良いと言えます。また、チャートを見続けますと『自然に勝つ形』が分かるようにもなります。
あるいは、チャートを何回も見続けますと『気がつかなかったことに突然気がつき』、それが『買わなくてよかったこと』であれば失敗を防げます。
株式投資でもっとも大切なのは『負けないこと』ですから、負ける確率が高いと思う要因がある銘柄には、投資しない方が良いのです。

また『まあまあ』と思っていた銘柄が、チャートの『ある形』に気づくことによって、『非常に良い銘柄』になることもあります。
人間は体調の良いときと悪い時があり、当然、良い時のほうが冴えていますが、その時には『体調が良いか悪いか』はあまり分かりません。
ですから、何回も分析して『体調の良い時のチェック』ができれば良いと言えます。

3.株価の推移を繰り返し見る
『株価の推移を繰り返し見る』とは、『日々の寄付・高値・安値・終値・出来高』を毎日繰り返し見ることを言います。

例えば、安値が何日も同じ価格になっていれば、『その安値まで下落すると割安感から買い物が入る』ので、その安値を切らない可能性が高くなります。ですから、もしそれが買いたい銘柄であれば、『その安値か安値の1円上の株価で指し値』をすれば良いわけです。

また、寄付きと引け値が同じ価格になったり、高値が同じ価格になったりする銘柄も、その銘柄の習性を表します。
多くの銘柄では『このようなことはなかなか起こりません』が、このような『不自然な動きをする銘柄が見つかった』ときには何かあると考えても良いと思います。

出来高についても同じで、急に1日だけ出来高が増加して再び前と同じ出来高になり、日をおいて出来高が再び急増するような銘柄は、株価が底値にあれば『まもなく上昇する可能性』が高い銘柄と考えることができます。

また、それまでの10倍以上の出来高が底値近辺や調整局面で出てきた時には、『その銘柄が新しい上昇相場に入る可能性が高い』とも言えます。
更に、出来高が急増して3日目になると『利益確定売りが出て一旦調整の下落』になる可能性が高いので、急騰したときには3日目の寄付きで売る方法も良いと言えます。

その他、株価の推移や出来高の推移を見て、何かの法則を見つけた時にはチャンスとなりますので、積極的に動いても良いと思います。

4.銘柄データを繰り返し見る
5.銘柄に付随するデータを繰り返し見る
6.株式市場の動向を各種レポートで繰り返しチェックする

につきましては、次回第21回で御説明させていただきます。

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