トップ勝者への道 第17回 テクニカル分析は株式投資に必須!

勝者への道

第17回 テクニカル分析は株式投資に必須!

≫レポート目次を見る

以前は当たらなかったテクニカル分析が、最近重要視されている理由が2つあります。1つはインターネットの普及で『個人投資家が簡単にテクニカル分析ソフトを使えるようになった』こと、もう1つは『多くの投資家がテクニカル分析をするようになったためテクニカル分析が当たるようになった』ことです。

赤信号、みんなで渡れば怖くない

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」というわけではありませんが、少数の投資家が『ここで下落が止まる』と考えて買ったとしても、売りが多ければ下落は止まりません。
しかし、多くの投資家が『ここで下落が止まる』と思って買えば、買う株数が多くなるので、当たり前ですが下落が止まって上昇に転じることになります。
つまり、テクニカル分析とは『多くの投資家が使っている指標』ほど当たる確率が高いのです。

1980年代の後半に、ディーラーから『今、外国人投資家を含めて、プロが一番重要視しているテクニカル分析指標は何か』という情報が入ったことがあり、その情報通りに『テクニカル分析指標を使って、株式投資で勝つ確率を大幅にアップした』ことがありました。

そして、『今度は重要視する指標が、この指標に移った』という情報が入ると、確かに株価は前のテクニカル分析指標から新しいテクニカル分析指標に移って動いていました。

このように、テクニカル分析指標は、多くの投資家が使っている指標ほど当たる確率が高くなるものなのです。

それぞれの銘柄が持っている個性に合わせなければならない

同じ業種でも、企業によって成長率は当然違っています。
これは主に経営能力の差によるものですが、いずれにしても個別銘柄ごとに業績の成長率は違います。

これを一律に決まった数値(計算日数)を使ってテクニカル分析をすれば『当たる銘柄と当たらない銘柄』が出てきます。
株式投資は、勝つ確率をアップさせることが最重要項目ですから、当たらない確率はできるだけ少なく、当たる確率をできるだけ大きくしなければなりません。

例えば、移動平均線は日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線が使われることが多く、週足チャートでは13週移動平均線と26週移動平均線がよく使われています。

そして、例えば13週移動平均線と実際の株価の動きの関係を見ますと、上昇相場ではちょうど13週移動平均線まで下落して止まり、上昇に転じている銘柄もあれば、13週移動平均線まで下落しないで上昇に転じている銘柄、13週移動平均線を割り込んでから上昇に転じている銘柄もあります。

この時にちょうど13週移動平均線で止まる銘柄に対して『13週移動平均線を根拠に投資』すれば勝つことができますが、他の2つの銘柄に対して13週移動平均線を根拠に投資すると、買えずに上昇してしまうか、買った後にさらに下がってしまう結果になります。

どうしてこのようなことが起こるのかと言いますと、それは、それぞれの銘柄が持っている業績の成長力によって、株価の動きが変わってくるからです。

業績が良く成長率も高い銘柄の場合には、13週移動平均線まで下落する前に買いが入って下落が止まりますし、業績が他の銘柄よりも悪ければ13週移動平均線を割り込んでから、下落が止まることになります。
このように、テクニカル分析を使う時には、その銘柄に合わせてテクニカル分析指標の計算日数をその銘柄の動きにあうように『最適化』する必要があります。

景気とテクニカル分析は表裏一対

1980年代の末から1990年代前半の相場では『イールド・スプレッド』という指標の推移が、相場の転換点を当てるのに大きく役立ちました。

当時イールド・スプレッドを使う時には、『日経長期債インデックス』という国債の金利を使っていましたが、この金利を使いますと『2週間前後のタイムラグ』が発生していました。
つまり、相場が転換してから2週間後にイールド・スプレッドで転換シグナルが出たので、実際には使えませんでした。

そこで、国債の金利ではなく『新発CD3ケ月物の金利』と『無担保コール翌日物の金利』を使ってシミュレーションしたところ、無担保コール翌日物金利のイールド・スプレットが『オンタイム』でピタリと当たりました。

そして、途中からイールド・スプレッドが当たらなくなり、益回りがピタリと当たるようになり、それが駄目になった後に、「RSI」や「RCI」、「ストキャスティクス」などのテクニカル指標が当たるようになって、このような事が現在まで続いています。

このように当たる指標が変化してきたのは、景気が相場に影響を与えているからです。
イールド・スプレッドとは『債券投資と株式投資のどちらが有利か』を見る指標なのですが、使う物は『金利』と『株式利回り』です。

最初は日銀の金融政策によって景気がよくなったり、企業業績がよくなったりしましたので、金利の影響が大きいイールド・スプレッドが当たったのです。

その後に低金利となり、金融政策が景気や企業業績に影響を与えられなくなったことで、『企業収益』と『株価』で求める益回りが当たるようになりました。
最後は、企業業績も悪くなり続けましたので、残る1つの『株価』だけで求めるテクニカル分析指標が当たるようになったのです。
このようにして、上記のような『当たる指標の変遷』が起こって来たわけです。

以上から、テクニカル指標の種類や計算日数の最適化などの工夫をすれば、テクニカル分析による投資は十分効果的な武器になると言えます。

このように、『人間の目と頭』でテクニカル分析をしていただくことにより『テクニカル分析』をフル活用することが可能になります。

株勉強 topへ
勝者への道
全21回