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第16回 勝者になるためのテクニカル分析の使い方

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株価変動のメカニズムに続いて、今回から2回にわたって「テクニカル分析指標の影響」をお伝えします。

なおこの後に『派生商品の株価や株式市場に与える影響』をレポートし、続いて『政治と経済の株価と株式投資に与える影響』、そして最後に『資金の需給動向が株価と株式市場に与える影響』を取り上げます。

これによって株式市場をマクロ的な観点からも見ることが出来る投資家になるために、知っていた方が良いことを全て取り上げることが出来ます。

テクニカル分析指標の影響

テクニカル分析という言葉を難しく考える必要はありません。

これは『人間が必要に応じて考え出したこと』ですし、学問として追及してもあまり意味はありませんので、自分の株式投資に役立つ部分だけ覚えれば良いと気楽に構えて頂いて構いません。

一般的に「テクニカル指標」に対しては、このようなアレルギー反応が出やすいので、投資家はまず、「誰が何の目的でテクニカル分析という投資手法を作ったのか?」を知っていただくことに注力してもらえれば、と思います。

ケンミレの考えるテクニカル分析

テクニカル分析の対極にあるのがファンダメンタルズ分析です。これは企業を訪問して聞き取り調査をしたり、色々な知識、データによって分析したりしますので『一般の投資家が自分で出来ること』ではなく、専門家の分析を利用する以外に方法はありません。

ただし、専門家にも当然優れている人がいれば劣っている人もいるので、間違いはあります。『1つのファンダメンタルズ分析レポート=アナリストレポートやエコノミストレポート、ストラテジストレポート』を使うことにはリスクがあります。

そのため、ケンミレでは、投資家が使った全てのアナリストレポートの結果の反映である「株価の動き(=上昇率や上昇速度が一番正しいファンダメンタルズ分析の結果)」を使って判断する、つまり『チャート分析』をした方が確率は高くなるという思考に基づいています。

ただし、この方法には欠点があります。
それは新しい技術やノウハウが生まれた時に『最初の1回目の上昇相場』はデータがありませんので、この分析が使えるのは2回目の上昇からとなり、タイムラグが発生する(1回目の上昇時に投資が出来ない)ことです。

テクニカル分析の必要性

株式投資で一番難しいことは『明日の株価がどうなるか』ですが、明日のことは誰にも分かりません。
その分からないことを予想して買ったり売ったりすることが株式投資です。

当然、分からないのですからそれは『恐怖』となりますが、恐怖に負ければ『買うべき時に売り、売るべき時に買う』という全く逆のことをしてしまって株式投資で損をすることになります。

それは、人間は弱い動物であるがゆえに、『株価が上れば強気になり、株価が下がれば弱気になる』からです。この人間の欠点『高値買いの安値売り』を防ぐ方法を考えた結果が『テクニカル分析』です。

テクニカル分析では『人間の弱さ』が消えて、事実からありのままの結果を出します。

ですから、株価が上がって人間が強気になるときには『高くなったから危ない』という信号を出してくれますし、大きく下落して人間が弱気になった時には『安くなっているので買い場ですよ』と教えてくれるのです。
つまり、テクニカル分析は『人間の弱さを克服する武器』として発展し、支持されている株式投資の道具となっています。

テクニカル分析は万能か?

上記のような素晴らしい能力を持っているテクニカル分析ですが、『それで簡単に勝てるか?』と言いますと、過去の経験則では『テクニカル分析では株式投資に勝てない』という結果も出ています。

1980年代から株式投資と関わってきましたが、その当時は『テクニカル分析と聞くだけで投資家が拒絶反応を示す』ほど、テクニカル分析を使った投資家のほとんどが負けていました。

また、以前申し上げましたように『ある大学の教授が11年間もテクニカル分析による株式投資を行ない、その結果としてテクニカル分析では株式投資に勝てない』という結論を出しています。

経済理論でノーベル賞を取った学者が運用に加わったファンドが、運用成績に破綻を来たして倒産し世界を騒がせたこともありましたように、テクニカル分析はほぼ全滅状態になっていました。

にもかかわらずテクニカル分析は盛んに使われていますし、ケンミレでもテクニカル分析を重要視(テクノメンタルズ分析という投資手法ですが)しています。

この理由はというと、「投資社会の変化とテクニカル分析の変化が起こっているから」ですが、詳しくは次回にお伝えします。

【ポイント】
■テクニカル分析は客観的なデータ(事実)に基づいたものであり、それを活用することで感情に左右される株式投資から脱することが出来る。
■テクニカル分析は過去のデータを参考にするので、大きくトレンドが変わったときの1回目の上昇時には投資をすることが出来ない弱点がある。

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