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勝者への道

第10回 買った銘柄全部で勝ちたい投資家は敗者

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投資をするからには全て勝ちたいと考えるのが投資家の性ですが、なかなかそのようにうまくはいきません。そもそも株式投資で100%勝ちに行くこと自体が間違いと言えますし、逆に勝者は損失を最小限に抑えることでトータルで勝ちを収めています。

買った銘柄全部で勝ちたい投資家は敗者

優秀なファンド・マネージャーは、『損切りができるファンド・マネージャー』と言われています。
米国は100年以上の投資の歴史を持っていますが、1980年以前にあった永遠の悩みは、『相場が下がった時に負けて、それまでの勝ち分だけでなく元の資金を失ってしまう』ことと、もうひとつは『どうしても、人間の欲が損切りを難しくしている』ことでした。

つまり、自分のお金であろうと会社のお金であろうと、投資する時には『勝てる』と思って投資しますので、結果が自分の予想通りでない場合には『もうすぐ予想通りの展開になる』と考えて、損切りの機会を失ってしまい、『後悔先に立たず』で負けてしまうということです。

株式投資は将来を予測するものであり、将来は誰にも分かりません。投資家ができることは『できるだけ将来の予測を当てる』ことです。株式投資が確率のゲームと言われるのも『100%の勝ちは有り得ない』からです。
つまり、株式投資とは『できるだけ勝率をアップする』ものであり、買った銘柄全てで勝つことは『プロの間では有り得ない』ということになります。

ところが、プロでさえ100%勝てないのに、素人である個人投資家は、常に上った銘柄がテレビやインターネットで取り上げられていることから、自分も上がる銘柄を探せると錯覚してしまいます。その結果、自分が買った銘柄が上がるまで待ち続けることになり、『実際に売らない限りは、損ではない』という変な言い訳を言う投資家が増えることとなります。

そもそも、財産構築を目的とした株式投資をする時には、『絶対勝てる』という確信がある銘柄だけに投資するべきです。
うまく行けば上がるかもしれないというギャンブル的な気持ちで投資したとすれば、いくら資金があっても足りなくなります。

人生の選択には『上と下と右と左』があると言われていますが、孫子はもうひとつ『動かない』という選択もあると言っています。株式投資では、この孫子の兵法が使えるところが非常に多いと言えます。

「買わない=動かない」が株式投資の前提であり、「戦えば必ず勝つ=動く」が稀なパターンになります。
言い換えますと、毎日買いたい銘柄を探しても『ほとんどのケースでは絶対の自信が持てない』という結果になりますので『買わない=動かない』ことになります。そして、たまに『絶対勝てる=投資する』ことが起こると考えれば良いと思います。
個人投資家がプロの投資家よりもアドバンテージがあるとすれば、『買わなくても良い』ということなのですから。

このような考え方で『絶対の自信があるときにだけ投資』しても、勝てる確率は70〜80%が最高だと言えます。つまり、自分の力をパーフェクトに発揮しても勝率は7割前後にしかならない、勝つ確率は70%前後までしかあがらないということです。

ここまで考えれば重要なことが分かります。それは10銘柄に投資した場合に、最高でも勝てるのは7銘柄前後であり、2〜3銘柄は負ける確率が非常に高いということです。
このことが分かれば『損切りは100%発生する』と分かります。そして、損切りをしなければ『次々に売れずに持ち続けている銘柄が増加して、最後は投資する資金がなくなる』ことも予想できます。

つまり、損切りができない投資家は、最後には『負けた銘柄だけを持ってしまって、動きが全く取れなく』なります。ここまで分かれば解決方法は簡単です。それは自分なりの『損切りのルール』を作ることです。

損切りルールの作り方

損切りルールを作る方法は2つあります。1つは買ったあとに下がったときにどうするか、もう1つは『何日くらい保有するか』ということです。

つまり、

何%かの損が出たら売る損切り方法
何日か保有したら売る損切り方法
の2つになります。しかし、ここに個人投資家が損切りをなかなかできない理由があります。それは損失が大きくなり過ぎて売る決断ができないことです。

ここから、損切りのルールを作る前に投資家が考えなければならないことは『買ったあとに大きく下落する確率ができるだけ少ない投資方法のマスター』だと言えます。これらを体系化して勉強するのが会員専用メールマガジンの「ケンミレの投資塾」であり、その理論をソフト化したのがケンミレの投資ソフトです。

なお『買ったあとに下がらない買い方』と『損切りのルールの作り方』が一番ポイントになるのですが、これは次回ご説明します。

【ポイント】
■そもそも株式投資をする際には、「絶対に勝てる」という確信がもてるときだけに的を絞る。
■株式投資で勝率100%は不可能なので、あらかじめ「損切り」のルールを決めておくことが重要。その際の方法として「何%かの損が出たら売る損切り方法」もしくは「何日か保有したら売る損切り方法」の2つがある。

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