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第9回 年間の投資目標を決めよう!

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「一年の計は元旦にあり」といった言葉がありますように、投資においても年間の目標利益を達成するために、投資スタイルを考えることは、非常に価値があります。今回は、具体的な年間目標の設定方法についてレポートします。

年間目標利益率の決定方法

(1)初級者向け:低い年間投資目標利益率

ほとんどの投資家は、投資歴が長い人も含めて初心者と思っていた方が良いと思います。ある外資系投資顧問の元社長が『一つの証券会社に優秀に人材は数人しかいない』と言っていましたし、私が米国に行って大手の投資顧問会社の役員や中堅の社長と会ったときにも『それ程努力していない』、『米国株式市場の上昇に助けられている』と感じました。

投資の先進国の米国でさえ上級者はほとんどいないわけですから、投資理論や金融技術後進国の日本には、まだほんの一握りしか投資の上級者はいないと思います。

株式市場は常に存在していますので、焦って投資をする必要はありません。
投資の実力を付けるまでは初級者の目標利益率で我慢し、実力がつくに従って「目標利益率」をアップしてゆく方法が一番良いと思います。

投資家は儲けることばかり考えて株式投資をしますが、実際の市場では『儲けている投資家よりも損している投資家の方が断然多い』という事実を忘れてはいけません。

昔、「損をしないアドバイスは儲けるアドバイス以上に重要だ」と言い続けていましたが、損をする確率が高い時には投資を休み、儲かる確率が高い時にだけ投資する方法が、投資の初心者には一番向いている投資方法だと思います。
つまり「負けない投資家を目指すこと」に初心者は徹するべきです。

(2)上級者限定:高い年間投資目標利益率

何%以上の年間目標利益率が分岐点になるかは、能力と株式投資に割ける時間によって変わりますので断言することはできませんが、言えることは『目標利益率』と『投資レベル+投資に使える時間』は正比例に近い関係にあることです。

投資に使うことができる時間を長くし、投資レベルをアップとすれば簡単に利益率が大きくなるわけではありませんが、投資に使う時間を長くし、投資レベルをアップさせなければ目標利益率は高くはならないと言えます。

少なくとも50%以上の利益率を目標にするならば、最低次の2つを満たしている必要があります。

毎日投資に使う時間がある。
ある程度の投資レベルに達しているという自信がある

この2つの条件を満たしていないのに目標利益率をアップしますと『危ない時にも投資する』ことになり、利益が増加するのではなく反対に減少することになります。

つまり、大多数の初心者が高い年間目標利益で投資計画を立てることは、自分の資産を減らしてしまうことに繋がりかねません。

初心者はどの程度の目標利益率が良いのか

最低で10%、最高でも30%程度の目標利益率に抑えるべきだと思います。10%と30%の違いは何かと言いますと、それは個人の持っている時間と能力の差と言えます。週末の1日で3時間程度の時間しか使えない投資家は、投資レベルはあまりアップできませんので、まずは10%の目標利益で我慢すべきだと思います。

しかし、毎日レポートを読み、たまにはソフトを動かしたり、過去に調べて登録した銘柄のチェックをしたり、週末にはまとまった時間を取って『ソフトを使った銘柄探し』や自分の投資レベルをアップするための努力ができる方でしたら、多少高めにして20〜30%の目標利益率を設定することも可能になります。

目標利益の設定で何が変わるか

なお、初級者と上級者で年間目標利益率が変わってくると御説明しましたが、実際に目標利益率によって何が変わるかといいますと『投資チャンスの回数』が変わります。

具体的には、初級者は中期波動(年間で2〜4回の買い場)、上級者は短期波動(年間で10回程度の買い場)で売買チャンスを取る様にしましょう。

年間で2回の売買チャンスであっても、投資レベルがアップできれば大きな利益を得ることができます。

以前、一年間実際に安全性重視の投資をして毎日どう考えて行動したかの日誌を一週間遅れで発表したことがありましたが、その時も年間の売買タイミングは2回しかありませんでしたが、売買回数は22回で18勝4敗でした。

このように、財産構築のための株式投資であれば、中期波動の売買タイミングを捉えて投資する方法がベストだと思います。それでも年間の大きな売買タイミングの中で4〜8回程度は投資できますし、レベルがアップすれば20〜30回の投資も問題ないと言えます。

この時に株式投資に使った時間は毎週日曜日3〜5時間でしたが、当時は毎日市況を書いていましたので、株式市場の実態の把握はできていたことを付け加えます。

また、個人個人の性格もあります。私はアクションゲームが苦手でロールプレイングゲームが得意な性格ですから『中期波動の底値を買う』方法が合っていましたが、アクションゲームが得意な人は短期波動の底値や押し目を買う方法が合っているかもしれません。

いずれにしましても、自分の性格と投資に使える時間、投資レベルによって、自分の投資スタイルを決定し、一度決定した投資スタイルを1年間は変えないというルールを作ることが投資を行う上で大きく役立つと思います。

【ポイント】
■初級者:年間目標利益率は低めに設定、売買回数は中期波動の調整タイミングを狙う。
■上級者:年間目標利益率は高めに設定、売買回数は短期波動の調整タイミングを狙う。

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