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第7回 平常心を保って投資をするためのコツ

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株式投資で勝つためには、常に「平常心」を保ち続ける必要があります。
なぜならば、株式投資とは『気が付くかどうか』が勝負の分かれ目になるからです。パニックになると何も分からなくなりますが、これは『今していることを上手くやりたい』という欲が平常心を失わせるからです。

勝ちたいと思うことは『欲が発生する』ことです。『勝つと思うな、思えば負けよ』というのは美空ひばりの『柔』という歌ですが、株式投資でも勝ちたいと思えば勝てない可能性の方が高くなります。

だれでも勝ちたいと思って株式投資をしていますので、勝ちたいと思ったら負けるというのは矛盾していると思う方もいらっしゃると思います。しかし、この心境は『無欲万両』と同じ心境です。

私は好きな言葉がたくさんあります。その代表的なものは『働き一両・考え十両・見切り千両・無欲万両』という言葉で、これ以外では「不言実行は卑怯者のやり方=『有言成功→有言失敗→不言成功→不言失敗の順』」、『朝令朝改大賛成』、『完成した瞬間に陳腐化が始まる』そしてサラリーマン時代に心掛けたことは『社長や役員が気が付かなかった会社にとって良いことの発見』、『指示命令を無条件に実行するのではなく、その指示命令が会社に取ってベストか、その指示命令以外にベターな方法はないかの検討』という2つのことを心掛けました。

なぜ、突然株式投資とは関係ないことを言い出したのかといいますと、「株式投資で勝ちたい」という欲を持たずに勝つ方法とは、上記のようなことを考えることだと思うからです。

上記の言葉に『目先を表す固有名詞は何も入っていない』ことが分かると思いますが、それは『目先の固有名詞』を頭から外して『王道を進む』ことで、目先の欲から解放されて、目先の欲が入る隙間がなくなるからです。

欲が入るのは『ミクロを見続ける』からです。
マクロで目標を設定する時にだけ目標を意識し、目標の設定が終われば、目先の目的ではなく『目標を達成するために何をすれば良いか』を考えますから、関心の対象がこの段階で移って、欲から開放されます。

具体的に申し上げますと、相場が転換してから儲かる銘柄を探していると、早く見つけないと皆上がってしまって『儲け損なってしまう』と焦る結果、平常心を失って『焦って、既に上昇している銘柄を買ってしまう』ことになります。

しかし、そろそろ相場が転換するかもしれない段階(当たる時も外れるときもあります)で『勝つ確率が高い銘柄』と『その銘柄の買いたい価格』をチェックすれば、まだ株式市場は上昇に転換していないので『焦ること』もなく、平常心を保って調べることができます。

また、相場転換までの間に何回もチェックすれば『何度も同じような銘柄が出てきます』ので、銘柄に対する愛着心がわき、同時に何回も調べることで『買いたい銘柄のことが良く分かる』ようになりますので、自然に『絶対買いたい銘柄』と『買いたい銘柄』、『見るだけの銘柄』に、はっきり分かれます。

そして、このようにはっきりと分かれることで『相場が転換した時に冷静に対応』できるようになります。これが平常心を保って投資するための最大のポイントです。

もう一つ大切なことがあります。それは『株式投資は資金効率の戦い』ということです。大きな相場の転換点は1年に2〜3回しかありません。
そして、相場が転換した後に買うことは『既に大きく下落した後になりますので、買った後に大きく下落する確率は非常に低くなります』から、投資家にとって中期の上昇相場の後の調整は『一番良いタイミング』となります。

このような一番良いタイミングで『何回投資できるか』は、年間の投資利益に大きな影響を与えますので、この転換点で『何回投資したか』を意識することは非常に重要です。

どうして『転換点で何回も投資できるか』が重要か?

『押し目』は常にありますが、転換点の押し目が良い理由は『買った後に下がる確率が小さく、上昇した時には短期で大きく上昇する可能性がある』からです。
上昇した後の押し目の場合には、『短期の押し目ではなく中期の押し目となり、買ったあとも大きく下落する』ことがありますが、日柄と値幅の調整がほぼ終わったという中期調整の場合にはこの危険性が少なくなります。

そして、ここが売買回数を増やすために大切なことですが、中期調整になりますと『買っても儲からない相場』が続きますので徐々に投資家が休みに入ります。

このため、転換点近辺は投資家の心理が一番落ち込んでいる時となり、相場が転換しても買う資金と買う投資家の数が少ないので、全ての銘柄が同時に上昇するような相場末期とは逆に、『ある銘柄が上昇して利食った後に、別の銘柄を買って上昇したら利食う』ということが何回か繰り返されます。

そして、この繰り返しに参加できれば、売買回数を増加させることができ、資金効率がアップしますので、『個人投資家はこの投資手法を行なうべき』だと思います。

この投資手法を行なうためには『事前の準備』が必要になります。相場が転換する前に『買いたい銘柄』と『その銘柄の買いたい価格』をピックアップして、何かに登録しておくことが必要です。この時に『良い銘柄をできるだけ多く準備する』ことができれば、相場転換の時に何回も買えることになります。

自分が準備した銘柄が全て最初の上昇の時に、上昇してしまった時には『いくら準備しても1回で終わる』ことになりますので、この失敗を防ぐために『できるだけ多くの銘柄を準備』しておく必要があります。

この失敗を防ぐ理論的な方法もあります。それは『準備した銘柄』に対して『同じ時期に動く銘柄』と『少し遅れて動く銘柄』に分けて準備することです。

ケンミレの会員サービスで提供していますハイパーインデックス「類似比較チャート」ソフトを使いますと、この動きをチェックできます。実際に自分で選んだ銘柄を日足チャートで見て、動いた日をメモし、あとでそのメモの日から動いた日の順番に並び変えれば『同じ日に動く銘柄群』と『遅れて動く銘柄群』と『もっと遅れて動く銘柄群』に分けて記録することもできます。

いずれにしても『株式市場が動いてから動く』のではなく、『株式市場が動いていない段階』で、株式市場が動いたときには『どうすれば良いか』という準備を終えておくことが大切です。

【ポイント】
■投資をおこなう際には「平常心」を保つことが出来るかどうかが勝敗の分かれ目。
■特に年間2回前後、大きく調整したタイミングで「買い」を入れることが出来るかがポイント。その際には「買う銘柄」を準備しておくことが重要。

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