トップ勝者への道 「第4回 株価の割安度の見方」

勝者への道

第4回 株価の割安度の見方

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「ケンミレ式 勝者への道」第4回では「時間の使い方」に続き、今回は株価の割安度の見方をご説明させていただきます。

第1回では、株価の波動を使って割安株の割安度を認識する投資手法(短期波動は中上級者向け、中期波動は初級者向け)について説明させていただきましたが、今回はより詳しくご説明します。

ケンミレでの"割安株"を定義する

ケンミレの割安株とは世間一般でのイメージの"割安"とは違います。まずは話の前提として、ケンミレの定義する割安株とは何かについてお話いたします。

(1)下がっている株であること。

株式投資で負けている個人投資家の多くは、株価が上昇したところで買ってしまっています。

どの銘柄を買ってよいか分からない個人投資家は、上昇して目立つ銘柄に投資するしかないので仕方がないとも言えます。

しかし、株価は上昇すれば下落し、下落すれば上昇しますので、株価が上昇したあとで買うことには『いつ、下落に転じるか分からない』リスクがあります。

下がっている株はいつかは上がりますので、投資する株としては、下がっている株で上昇するタイミングにある銘柄がベストと言えます。つまり、割安株の第一の条件は『下がっている株で、そろそろ下落が止まって上昇に転じるタイミングにきている株』となります。

(2)大きく上昇する可能性がある株であること。

上昇に転じても『すぐに上昇が終わってしまう』株ではあまり儲かりません。

上昇率が低い株は『すぐに下落に転じてしまう可能性』もあります。つまり、上昇期間が短いことで『儲からない』ことに加えて『売る期間が短く、上昇を見逃して売り損なう』リスクもあります。

つまり、『大きく上昇する可能性がある銘柄』も割安株の条件となります。そして、このような株を見つけるには、大きく上昇する銘柄の探し方を知っていなければなりません。というのは、どの銘柄が大きく上昇する銘柄なのかが分からなければ意味がないからです。

大きく上昇する銘柄の見つけ方は簡単です。アナリストのレポートを読まなければ大きく上昇する銘柄が分からないのでは、一部の人しか大きく上昇する銘柄が分からないことになりますが、アナリストのレポートを読まなくても誰でも簡単に大きく上昇する銘柄を探すことができます。

その方法は、チャートで直近の相場(6ケ月程度)を見て、過去に株価が大きく上昇している銘柄を見つけることです。

というのは、このように大きく上昇する材料を持っている銘柄は、次の上昇相場でも注目が集まり、材料が取り沙汰されて大きく上昇する可能性が高いと言えるからです。つまり、第二の条件は『直近の相場で何度か大きく上昇したことがある銘柄』となります。

上昇率の大きい銘柄
上昇率の小さい銘柄

逆に言いますと、ただ下がり続けている銘柄は割安株ではなく、悪い株となります。

このような銘柄は絶対に投資対象とはしない方がよいと言えます。なかには業態の変化から突然大きく上昇する銘柄もありますが、そのような情報を持っていれば投資してもよいと言えるものの、わざわざリスクがある銘柄に投資しなくても、他にリスクの少ない割安株はありますので、下がり続けている銘柄に投資する必要性はないと思います。

この2つの考え方が割安株の大前提となります。このような上記の2つの要因を満たしている銘柄はたくさんあります。

しかし、この2つの要因を満たしている銘柄の割安度が同じかと言いますと、それは全く違うと言えます。

株価のトレンドから割安株を探す

割安度を見るには『株価のトレンド』と『景気のトレンド』の2つの認識方法があることは既にお話しました。

今回は、株価トレンドについて説明します。

この株価のトレンドから割安株を探すための周期は幾つもあります。

例えば、20年周期、10年周期、5年周期、3年周期、1年周期、6ケ月周期、3ケ月周期、1ケ月周期、2週間周期、1週間周期、1日周期です。

そして、周期が長くなれば長くなるほど割安度は高くなり、周期が短くなるほど低くなります。

1990年代は、この株価のトレンドが非常に分かりやすかった時です。1989年に株式市場は高値を付けましたが、その後の割安度が高い安値を見ますと、1992年、1995年、1998年と3年ごとに高い割安度の安値が出現しています。

したがって、株式投資でできるだけリスクを取りたくない投資家は、3年に一度投資すれば一番リスクが少ない投資ができたことになります。

日本の株式市場で一つ前の大底は、1982年で、その次が2003年でしたので、22年に一度投資すれば更にリスクは低くなります。

以前、TOPIX型のETF(株価指数連動型投資信託)を1990年以降で毎月一定額を買って儲かっている投資家は2000年後半から2003年初めにスタートした投資家だけだという資料を見ましたが、これが『割安度の一番分かりやすい例』ではないかと思います。

つまり、株式市場全体を買うとすれば『株式市場全体が割安になるのは10年から20年に一度と言えますので、そのタイミングで買うことが最も安全性が高い『割安株投資』の究極の方法となります。

ケンミレでは2001年にTOPIX型の累積投資信託を始めるならば『今』というレポートを書き、2002〜2003年にゴルフ会員権投資のチャンスとレポートしました。そして、実際に2001年から累積投資信託を開始し、2003年にゴルフ会員権を3コース買いましたが、これが超安全性重視の長期投資の典型ではないかと思います。

しかし、この「長期での割安度が高い時に投資する方法」は生産性が非常に低い投資方法と言えます。ケンミレの投資の前提は『財産構築のための株式投資』です。したがって、20年に一度、10年に一度、3年に一度というペースで投資をしていては『資金効率が悪すぎて財産構築』はできません。

仮に20年に一度投資して、その時に50%儲けたとしても、単純な年率平均では年間の利回りはたったの2.5%にしかなりません。

財産構築のための株式投資の頻度は、最低でも6ケ月に一度以上は欲しいと言えます。6ケ月に1度で年間2度、1度のタイミングで3回〜4回投資すれば、年間で6回〜8回の投資となります。

これならば年率で20%〜30%以上の利回りを確保することもできますので、財産構築目的の投資と言えると思います。

【ポイント】
■割安株の絶対条件=大きく上昇した後、調整して下げ止まる可能性が高いタイミングに来ているかチェック
■株価のトレンドは捉え方によって変わる。年間2回程度の割安タイミングを使う。

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