投資理論
株式市場の方向性を判断する材料は、市場内部要因、企業業績、政策、戦争などの政治的要因、新興国の経済成長などの国際間資金移動、石油などの商品市況、その他の突発的な要因などがあります。同時に、これらの要因を踏まえた市場分析レポート(Market Analysis Report)、経済レポート(Economic Report)、戦略的レポート(Strategic Report)、テクニカルレポート(Technical Report)などの様々なレポートが書かれており、そのレポートによって株式市場動向も違うように書かれています。このため、どのレポートが正しいのか判断が出来ず、読むレポートによってラッキー・アンラッキーも左右されます。株式市場動向は、上記のような不確定要因が多すぎるため、将来予測をすることが非常に難しくなっています。
ケン・ミレニアムは、このようなファクタの多い状況の中株式投資で安定的な利益を追求するため、これまで行われてきたような将来を予想する方法ではなく、別の安定性を追及する投資理論が必要と考えました。 また、既に多くの投資家が使用している投資手法は、過去実績において上昇相場以外ではあまり機能していないことも、新理論を構築する要因のひとつと考えています。
ケンミレ投資理論は、
の3つの原理・理論から成り立っています。
理念1.パイの原理
パイの原理は、ケン・ミレニアム独特の言い方で、投資の心構えについての理念です。
パイの原理とは、「個別銘柄・株式市場の高値は誰にも予測できない」という前提に基づいて投資を行い、これを実行することで安全性の高い投資が出来るというものです。個別銘柄・株式市場が上昇を開始した時、それぞれに入る最大資金量はその時々の経済環境によって決定されています。株価の上昇は銘柄に入る予定投資資金が最大(最大資金量)になったときに止まりますが、その金額は誰にもわかりません。従って、誰も個別銘柄や株式市場の高値を予測することはできません。
また、上がった株価は必ずパイが一杯になったところで下落に転じます。いつ下落に転じるかも誰にもわかりません。これを前提に投資戦術方法を具体的に表すと、各銘柄が持っている上昇能力を銘柄毎に計算し、その上昇能力を前提にした一定法則を加味して売値を決める方法、となります。
ケンミレソフトはこの原理を具体化、過去の実態を分析して個別銘柄ごとに上昇能力を予測・計算し、最適売値を決定します。もちろん、銘柄の上昇能力は相場・経済環境によって変わりますので、ケンミレ独自の一定法則とノウハウを付加して、一番正しい最適化の方法を生み出します。
理念2.バリュー理念<アンダーバリュー・フェアバリュー・オーバーバリュー>
相場の市場価値、株価はアンダーバリューからフェアバリューになり、続いてオーバーバリューになって上昇が止まり、下落に転じてフェアバリューになり、再びアンダーバリューになるという3つのバリューのサイクルで動いています。この3つのバリューの波動は、時間内上昇率によって決定されます。時間内上昇率は市場がその企業の将来性を評価するもので、将来性が高いほど短時間で大幅に上昇します。一般的に、オーバーバリューの高値を結んだラインと、アンダーバリューの安値を結んだラインは平衡になります。そして、この2つのラインの中心に、平行に引いたラインがフェアバリューラインとなります。
本来は、株価はフェアバリューで推移し続けるものであり、企業の業績がよくなればフェアバリュー水準が変わり、その結果株価が上昇するという動きをします。この波動を一定の法則でパターン化することができれば、アンダーバリューで買い、オーバーバリューで売ることができます。
相場には、急騰、上昇、横ばい、下降、急落がありますが、これはフェアバリューラインの角度を変えただけのことで、3つのバリュー原則は崩れません。この見方を「移動平均線」を用いて申し上げます。 一般的な売買タイミングの指標である13週移動平均線まで下落すると止まる銘柄、13週の手前の10週移動平均線で下落が止まる銘柄、13週を突破して16週移動平均線まで下落が止まる銘柄がありますが、なぜ13週の手前で下落が止まったり、逆に13週を割り込んで下落して止まったりするのか・・・?
投資家が「この銘柄は調整が終われば再び大きく上昇する」と思えば、13週移動平均線まで下落する前に買いが始まりますので、株価は13週移動平均線まで下落する前に上昇に転じます。逆に魅力のない銘柄の場合は、13週移動平均線まで下落しても買いが入らないので、13週移動平均線を割り込んでしまいます。このような投資家の心理が、アンダーバリュー・フェアバリュー・オーバーバリューを演出するわけです。
株価上昇の動きには短期上昇、中期上昇、長期上昇の3つのレベルがあります。 ケン・ミレニアムでは、上昇回数を短期上昇は年間で10回、中期上昇は年間で2回、長期上昇とは3年間で1回と定義しています。
ケンミレソフトは、この株価特性を利用し、一定の法則に基づいてアンダーバリュー・オーバーバリュー計算をし、波動を定め、売買タイミングを年間何回に設定するかによって売買タイミングを算出した後、リスク許容度を加えて銘柄抽出を行います。
理念3.テクノメンタルズ理論
テクノメンタルズとは、テクニカルとファンダメンタルズを合体させた造語(ケン・ミレニアムの登録商標)です。株式投資で勝つ勝率を上げるには、双方の良い所をあわせて分析するべき、という考え方に基づいています。
最初に申し上げましたように、株式動向を分析するためには多岐に亘る項目を分析することが必要であり、この全てを頻繁に分析することは難しく、また分析表で使うデータの重要性の認識の違いによって分析結果が変わりますので、確実性も低くなります。一方、実際の株価の動きは、前述したような多岐に亘る項目について個々の投資家が考え決断した結果の集大成であり、最も現実的な分析と言えます。
ケン・ミレニアムの投資手法の前提はチャートです。俗にチャートを使った分析はテクニカル分析といわれますが、現在チャートで使われている数字的な分析だけでは株式投資で勝ち続けることは難しいといえます。実際に「テクニカル分析だけで株式投資に勝ち続けることはできない」と、日本のテクニカル分析の権威といわれる大学教授が自身の11年間のテクニカル分析を使ったアクティブ運用研究の結果として断言しています。
チャートにはそのときの投資家の強気・弱気の判断の結果、言い換えれば株式市場という人格の意思が表明されていて、分析が正しいかどうかではなく、株価の動きそのものが市場の現実をいうことになり、最も実際的なファンダメンタル分析といえます。このチャートを前提に一定の法則に基づいて、株式市場という人格がどう判断しているのかということをテクニカル分析することで投資勝率を最大限に上げられるという考え方が、ケン・ミレニアムの基本的な考え方になります。
ケン・ミレニアムのテクニカル分析は、相対的テクニカル分析です。この分析によって、株価の期間的なバリュー変化からアンダーバリューとオーバーバリューを認識できるというのがケン・ミレニアムの考え方です。テクニカル分析には、絶対的テクニカル分析と相対的テクニカル分析があり、絶対的テクニカル分析はその時、その時点での数値だけを分析する、定点分析です。それに対し相対的テクニカル分析は一定期間内の株価の動きに対して様々な方法で分析するものです。つまり、定点分析は変化し続ける株式市場に対応しがたく、相対的テクニカル分析ならば株式市場の変化に対応できます。ただし、できるだけ正しく適応させる為には常に最適化を行うことが絶対条件になります。
市場(ファンダメンタルズ)を取り巻く環境や投資家心理は日々変化します。相対的テクニカル分析を行っても、日々変化し続ける株式市場の動きに機敏に対応しなければ精度の高い分析はできません。市場の変化に対して臨機応変に対応し、投資成果を出せるテクニカル分析を行う為には、環境の変化に合わせたテクニカル分析のデータを修正し続ける必要があります。この最適化手法(ケン・ミレニアム式シミュレーション)こそ、ケン・ミレニアムが最も得意とする分野になります。
リスク認識方法とリターン率の設定方法の関係
アンダーバリューとオーバーバリューの認識は、リスクの取り方で大きく変わります。 たとえば1年間のチャートに10回の安値を描くラインを引いた時と、2回の安値を描くラインを引いた場合では、2回のほうが下落率が大きいので、さらに株価が下落するリスクも少なくなります。勝率重視の投資手法を選択するなら、年間2回の安値をつけるラインのほうが良いことになります。
この場合でも、年間で2回の売買タイミングになるように最適化するのは1銘柄毎あり、全ての銘柄が同じタイミングで安値は付けません。
代表的な株価指数のタイミングで投資すれば投資回数は年間で2回となりますが、代表的な株価指数と相関する銘柄群だけでなく、銘柄群には逆相関となる銘柄群、遅行して動く銘柄群、先行して動く銘柄群もありますので、実際の売買回数は予想している回数よりも遥かに多い回数にすることができます。
もうひとつの手法は、売買回数を多くし(=年間安値の回数が多い)、投資回数を増やして利益を段階的に積み上げる方法です。先行銘柄群、遅行銘柄群、逆相関銘柄群の中でも安値のタイミングは違いますし、年間での安値を付ける回数を増やせば、売買回数を最大に増やすことができます。
余談になりますが、更にコンピューターだけで売買判断を行えば、さらに売買回数を増やすことも理論的には可能となります。そして、売買回数を増やして巨額の利益を得る為には、目標利益率と損切り率に『差』を付けることが前提となります。
仮に、利益率と損切り率に2%の差を付ければ、勝率50%でも100回の投資で2%×50回(勝率回数)=100%(投資額の倍)となりますし、200回の売買回数ならば200%の利益率を獲得することができます。
利益率・損切り率に差をつけ、さらに割安時のみ銘柄抽出するシステムがあれば、株式投資で安定的且つ大きな利益を得ることができます。この理論を体系化し、ソフト化したものがケン・ミレニアム独自の投資理論であり、投資分析手法であり、投資ソフトです。