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2010年03月19日(金曜日) 19時15分 更新

今日の視点

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(7)現物取引と安全性が高い信用取引の使い分け方

≪お知らせ≫

【重要】サーバメンテナンスに伴うサービス停止のお知らせ

いつもご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
下記日時におきまして、サーバメンテナンスを予定しております。作業中は『株カオスモス』および『ケンミレ株式情報』のすべてのサービスが停止いたします。
皆さまには大変ご不便をおかけいたしますが、下記時間帯を避けてご利用くださいますよう、お願い申し上げます。

日時: 2010年3月21日(日) 午前9:00〜午後3:00(予定)
目的: サーバメンメンテナンスのため
対象: 『株カオスモス』および『ケンミレ株式情報』のすべてのサービス

投資ソフトの特性を活かした「ケンミレ流の信用取引」の活用法とは?

財産構築プランの目標を早く実現するためには、信用取引の活用が欠かせません。しかし信用取引には、現物取引にはないリスクがあります。
今回は、これまでシリーズでお伝えしてきた『ドナアブディアス』『カエサル』の新ソフトの特徴や使い方を活かした、一般的に行われている信用取引とは異なる「安全性が高いケンミレ流の信用取引」についてレポートします。

これまでレポートでお伝えしてきたように、新しい投資ソフトの『ドナアブディアス』『カエサル』は、日経平均が大きく下がった底値近辺でしか銘柄を抽出しませんので、基本的には「銘柄が出れば株式組入比率を高く設定して買っても良いソフト」と言えます。

信用取引には「追証が発生」するリスクがあります。

しかし「日経平均の底値のタイミング」と「ソフトが抽出する個別銘柄の底値のタイミング」は必ずしも一致しているとは限りませんので、買った後でしばらく株価が下がることもあります。したがって、はじめて銘柄が抽出されたときに「最初から信用取引を使って目一杯」に買ってしまいますと、その後で株価が下がったときに「追証が発生」して「不本意に損切りしなくてはならない」という可能性もあります。

一般的に信用取引は「担保に対して約3倍」まで買うことができます。たとえば300万円の現金を担保にした場合、300万円÷0.3=1000万円までの額を信用取引で買うことができます。しかし現金ではなく、保有株の300万円分を担保にした場合は「株券は現金の8掛けの担保価値しかない」と見なされますので、300万円×0.8÷0.3=800万円までの額を信用取引で買うことができます。

そして『ドナアブディアス』や『カエサル』ではじめて銘柄が抽出されたときに、底値だと思って現物株で300万円分を買い、さらに信用取引で目一杯に800万円分の計1100万円分を買った場合には、株価が「−1%でも下落すれば追証が発生」してしまいます。

ケンミレ会員の方は、皆さんが口座開設している証券会社の信用取引条件を入力しますと、株価が何%下がったら「追証が発生する」という基準が一目で分かる『追証発生早見表』で確認することができますので、実際に数値を入力して「株価が下がっても追証が発生しないようにするためには信用取引利用率を何%までに抑えた方が良いか?」を確認してみてください。

追証を発生させないためには?〜現物取引と安全性が高い信用取引の使い分け方

(1)「底値圏で出る可能性が高い」というソフトの特徴に対応するには
前述のように、はじめて『ドナアブディアス』や『カエサル』で銘柄が抽出されたときは、株価が底値圏のタイミングである可能性が高い一方で、株価はしばらく下がる可能性もあります。

したがって、買った後に「株価が下がる可能性」にも配慮しますと、いくら株式組入比率を高めに設定すると言っても最初から信用取引で目一杯まで買うのではなく、まずは「現物取引」だけで「株式組入比率を70%〜100%の範囲内」で買った方が良いと言えます。

そして買った現物株が大きく下がらないまま反発し、目標利益率まで上昇したら売却して利益を確保する…これが基本形になります。

(2)「下がっても買い値まで戻る可能性が高い」というソフトの特徴に対応するには
そもそも『ドナアブディアス』や『カエサル』は、株価が大きく下がった底値圏でしか銘柄を抽出しませんので、買った後に株価が下がる場面があっても、そのまま売らずに持ち続けることができれば株価は再び上昇する可能性が高くなります。

実際に、2004年〜2009年7月までの期間に『ドナアブディアス』で抽出した銘柄は計6719銘柄ありましたが、この中にはサブプライムローンやリーマン・ショックなどの“滅多に起こらない世界的な金融恐慌の暴落相場”で抽出された銘柄も含まれていますので、このような銘柄を除きますと通常の“平時の相場”だけでは計3072銘柄ありました。このうち、株価が−10%以上も大きく下落した銘柄は296銘柄ありましたが、この296銘柄の中で「買い値まで戻らなかったのは119銘柄」しかなく、抽出された3072銘柄に対して3.9%しかありませんでした。

ただし、この“平時の相場”で株価が大きく下落した3.9%の銘柄は、あくまでも「ソフトで出た銘柄を何も考えずに買った場合」の結果ですので、実際には抽出された銘柄を“チェック8項目”でチェックしますから、値下りしそうな銘柄は未然に除外することができると思います。したがって、株価が大きく下落した銘柄のうち、買い値まで戻らなかった銘柄は、実質的には半分以下の2%程度しかなかったのではないかと思います。

そうしますと、追証さえ発生しなければ、買ってから「株価が大きく下落しても売らずに待っている」ことができ、さらに「多くの銘柄が買い値まで戻る可能性が高い」という結果になっていますので、追証が発生して損切りするというのは“非常にもったいない”ことになってしまいます。

したがって、ケンミレでは信用取引の安全性を高めるために…

・ 銘柄が出たタイミングは底値圏で反発する可能性もあるので、まずは現物株で株式組入比率を70%〜100%と高めに設定して買い、株価が大きく下がらずに反発すれば現物で買った分を売却して、利益を確保するようにする。

・ しかし買った後に株価が大きく下がった場合は、過去の実績では「統計上では96%、8項目チェックさえすれば実質的には98%の銘柄」が買い値まで戻しているので、現物株で買った後にさらに大きく下落することがあれば「信用取引」を活用して買うようにする。
ただし、万が一の追証に備えて「信用取引の利用率は50%までを目安」にする。

…という使い分けをします。そうすれば、そもそも底値圏でしか銘柄は抽出されませんので、そこから「さらに株価が下がった水準」があった場合に信用取引で買っても、そこからさらに株価が「もっと下がってしまう可能性」は非常に低くなりますから、一般的な信用取引に比べてはるかに安全性は高くなります。

(3)「再表示された場合は勝率が高い」というソフトの特徴に対応するには
前回レポートで詳しく書きましたが、ケンミレの投資ソフトは底値圏でしか銘柄を抽出しない傾向が強いことに加えて、さらに銘柄が抽出された後に「出遅れ銘柄があっても1日か2日しか表示されない」という特徴があります。しかし稀なケースとして、出遅れ銘柄の表示が「出て消えて出る」ことがあります。

つまり株価が底値圏まで下がったタイミングで銘柄が抽出され、いったん底値から反発して上昇した後に、再び相場が下落して出遅れ銘柄が増加するというケースです。このようなケースはあまり頻繁に起こることはありませんが、ただ過去の検証では「銘柄が出て消えて再び出た」ときのパフォーマンスは非常に高いという結果が出ています。

▼(6)チェック8項目で選んだ銘柄をどうやって買うか?=後編=はこちら

しかし、ソフトで最初に銘柄が出たときは「まずは現物で株式組入比率を高めに設定」して買うようにしますので、銘柄が「出て消えて再び出た」ときには「さらに買う資金は手元に残っていない」となってしまいます。

そこでケンミレ流の信用取引を活用して、ソフトで最初に銘柄が出たときは「まずは現物株で株式組入比率を高めに設定」して買い、その後で出遅れ銘柄が消えて再び表示されたときには「利用率50%を目安に信用取引を活用」して買うようにします。

以上のように、ケンミレの新しい投資ソフトを使った投資手法で、ケンミレ流の信用取引を行う場合は、そもそも株価が底値圏から「さらに大きく下落」したタイミングで利用することになりますので、そこからさらに株価が「追証が発生する−50%まで下がる可能性」は非常に低く、追証が発生しにくいということになります。そのためにも、信用取引の利用率は、安全性が高い50%までを目安にして、欲張っても100%までに抑えて行うことが大きな特徴になります。

「信用取引利用率は50%まで」を目安にして買う意味とは?

ケンミレが「信用取引利用率は50%を目安にした方が良い」と言っている理由は、一番には「株価が大きく下がった底値からさらに−50%以上下がらないと追証が発生しないから」ですが、それだけではありません。

2009年11月の「日経マネー」に、65歳で退職して夫が82歳、妻が87歳まで生きるとして「リタイヤ後に必要な生活資金は1億円」と書いてありました。公的年金の平均的な受取額が5000万円、退職金が1800万円としても、残りの3200万円は「自力で確保」する必要があります。しかし予想外の出費や、また退職金がアテにできなかったり、公的資金の受取額も今後減少する可能性を考えますと、安心して生き続けるためには「できれば手取りで7000万円くらいはリタイヤするまでに必要」と言えます。

この「手取り7000万円」の目標を、仮に「500万円の投資資金」で「20%の複利で運用」した場合、現物取引のみの場合ですと「19年」かかります。しかし信用取引も活用しますと、安全性を考慮した信用取引利用率50%でも「13年」で実現しますので、6年も時間を短縮することができるようになります。

なぜなら、投資資金500万円で「信用取引の利用率を50%」として「年間20%の利益」の場合、現物取引だけですと100万円の利益(投資資金に対して20%の利益)しか得ることができません。しかし信用取引を活用しますと「現物分500万円に対する利益率20%=100万円の利益」+「信用分500万円×50%=250万円に対する利益率20%=50万円」で計150万円の利益(=投資資金に対して30%の利益率)を得ることができます。

ケンミレでは年間で大きく下がったタイミングでしか投資しませんので、その分、株価が反発したときの上昇率も大きくなりますから、年間目標利益率20%はそれほど難しい目標ではなく、実現性が高く現実的な目標だと思います。

また、株価が大きく下がるタイミング=『ドナアブディアス』や『カエサル』で銘柄が抽出されるタイミングは、年間で多くて6回、少ないときは2回、平均しても2回〜3回前後しかありませんが、それでも年平均で2回「大きく下がったとき」に限定して投資するだけでも、信用取引を活用した場合は目標を早く実現することができます。

つまり年間の投資回数が減っても、投資リスクは「投資回数に比例」しますので、減った分だけ投資リスクも少なくなります。また、年間の投資回数が少なくても、大きく下がったタイミングでしか投資しませんから、一回あたりの利益率を大きくすることができます。さらに、信用取引を活用すれば、一回あたりの利益率を“さらに大きく”することができますので、目標を早く実現することができます。そしてこのような投資タイミングは、待てば必ず「年間で2回〜3回」はありますので、投資回数が減ってもなくなることはありませんから、「毎年」「安定的」に「継続」して利益を積み上げることができるようになります。

これがケンミレの目指す「財産構築を目的とした新しい株式投資の手法」で、そのためにも信用取引の活用は重要なキーになり、中でも「信用取引のリスク」と「目標実現のスピード」の両立を考慮しますと「信用取引利用率は50%まで」を目安にした方が良い、とケンミレでは考えています。

大事なことは「毎年の利益率」

株式市場にはさまざまな環境の変化があり、またソフトで銘柄が抽出されるタイミングも少ないときで年間2回前後、多いときで年間6回とバラツキがあります。したがって、年間の目標利益率もバラツキが出て「毎年いつも20%になる」とは限らないかもしれません。

しかし、ソフトで銘柄が抽出されるタイミングが少ないときは「年間利益率も10%」と少なく、ソフトで銘柄が抽出されるタイミングが多いときは「年間利益率も30%」に増えたりするのが普通だと思いますが、年間の利益率にバラツキがあっても「13年」や「19年」と長く投資していく上では、実は目標達成までの結果に大きな影響を与えることはありません。

ケンミレ会員の方は、トップページにある『財産構築早見表』のSTEP2の画面で、実際に目標利益率をいろいろと入力してみて、ご自身の目標の実現年数にどれくらいの変化が出るのかを実際に確かめてみてください。

つまり財産構築を目的にした「新しいケンミレの投資手法」では、いつも「毎年20%で運用しなくてはいけない」ということではありません。あくまでも「平均的に20%前後で良い」ということが重要です。

つまりソフトで銘柄が抽出されるタイミングが少ない年は「次の年は多く抽出」される傾向がありますので、年間の利益率も「少ない年」もあれば「次の年は多くなる」こともありますから、年間20%の目標に対して“たまたま届かない年”があっても焦る必要はありません。

大事なのは、『ドナアブディアス』『カエサル』で銘柄が出たときしか投資しないことが一番で、そして信用取引を行う場合は「安全性が高い信用取引」を行うことです。このようなルールを作って実践することによって、株式投資で失敗して損をする確率を大きく減らすことが誰にでもできるようになります。「勝つ確率を上げる」前に、失敗さえしなければ「実は一定の利益を確保し続けることができる」ということを、ぜひ知って欲しいと思います。

まとめ〜「ケンミレ流の信用取引」の3つの活用パターン

信用取引の話から途中で脱線もしましたが、安全性が高い「ケンミレ流の信用取引」を今後活用するケースを整理しますと、次の3つのケースになります。

@まずは現物取引で買い、万が一、買った後に株価が大きく下がったとき。

Aソフトで抽出した銘柄で、出遅れ銘柄が「出て消えて出る」と再表示されたとき

B今後ソフトの経験を積んで、ソフトの特性にある程度慣れてきたら、最初の抽出でも信用取引を活用しても良い。

ケンミレ流の信用取引を活用するケースは主にこの3つを考えていますが、実際に「買った後に株価がさらに下がった場合にどのように対応するか?」について、次回はレポートします。

▼来週の予定

レポート担当 : ケンミレ株式情報 田中 達也