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2010年03月09日(火曜日) 16時17分 更新

今日の視点

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(5)銘柄を抽出したときに、実際に買う銘柄を選ぶ方法=前編=

「待つ」「探す」「買う」「売る」の「探す」についてレポートします。

どれだけ『ドナアブディアス』や『カエサル』のソフトとしてのパフォーマンスが高くても、
100%ノーリスクではありません。
今回は、せっかくソフトで銘柄が抽出されたのに、その中から良くない銘柄を選ばないように絞り込む方法の前半についてレポートします。

前回レポートしましたように、投資ソフト『ドナアブディアス』や『カエサル』は少ないとき(2005年のような上昇相場のとき)で年間2回、多いときで年間6回、通常の場合ですと年間で平均4回程度は銘柄を抽出します。つまりソフトで銘柄が『抽出されるとき』を『ただ待つ』ことさえできれば、株式市場が大きく下がった底値近辺だけで投資することができますので、リスクを抑えた安全性が高い株式投資を行うことができます。

今回は『ドナアブディアス』『カエサル』で銘柄が抽出されたときに、その中からどのようにして「実際に買う銘柄」を絞り込んでいけば良いかという“銘柄の選び方”について、順序立てて解説します。

A:まずは「買う」か「買わない(=見送る)」かの判断をする

基本的に“平時の相場(=上昇と下落を繰り返す通常の相場)”であれば『ドナアブディアス』や『カエサル』は相場の底値圏でほぼピンポイントに銘柄を抽出しますが、極めてまれにサブプライム・ローン問題やリーマン・ショックのような“異常な相場”が起こったときでも銘柄を抽出してしまいますので、買ってから株価が大きく下がってしまうことがあります。

ただし、このようなケースの場合でも、以前「(1)なぜ、損切りしなくても良いソフトなのか?」でお伝えしたように…

  • 2004年から2009年7月までにソフトで抽出された6719銘柄のうち、株価が買い値(=抽出日の翌日の寄付)から−10%以上と大きく下落した銘柄は1046銘柄ありましたが、そのうち732銘柄は買い値以上まで戻していた(下落銘柄の70.0%)。
  • 2007年のサブプライム・ローンや2008年のリーマン・ショックを除きますと、ソフトで抽出されたのは3072銘柄で、株価が買い値から−10%以上と大きく下落したのは296銘柄ありましたが、そのうち177銘柄は買い値まで戻していた(下落銘柄の59.8%)。つまり買い値まで戻さなかったのは119銘柄で、抽出された3072銘柄に対して3.9%しかなかった。

…という事実がありますので、仮に買ってから株価が大きく下落しましても、基本的には「買ってから株価が下がった銘柄と同じ銘柄を、信用取引を活用して買い増しすれば損切りしなくても良い(※)」と言えますが、できれば買ってから株価が下がるような相場環境では無理に投資しない方が良いと言えます。

▼「(1)なぜ、損切りしなくても良いソフトなのか?」はこちら

※ 詳しくは「(7)現物取引と安全な信用取引の使い分け方」でレポートします。

したがって、まず最初に『ドナアブディアス』や『カエサル』で銘柄が抽出されたときに行うことは、今が「買っても良い相場環境(=買う)」なのか、それとも「買ってはいけない相場環境(=見送る)」なのかを判断することです。

しかしこのような判断を自分独りだけではできない人もいると思いますので、ケンミレでは『ドナアブディアス』や『カエサル』で銘柄が抽出されましたら、緊急動画や緊急レポートで「ケンミレではこう考える(=こう思う)」という考え方をお伝えします。たとえば前回の2009年11月のときも、17日〜27日にかけてのべ8回(日)にわたって『ドナアブディアス』と『カエサル』で銘柄が抽出されましたが、このときの株式市場も「景気対策がまだ足りない」と相場が政治家に催促する“異常な相場”でしたので、初めて17日に銘柄が抽出されたときは「ケンミレではまだ買ってはいけないと考える」とお伝えし、25日や26日あたりから「そろそろ買っても良いと考える」とお伝えしました

このように、今後も『ドナアブディアス』『カエサル』で銘柄が抽出されましたら「ケンミレではこう考える」という考え方をお伝えしますので、これらのレポートや動画を参考にしながら最終的に自己責任で「買う」「買わない」の判断をするようにしてください。

B:「買う」と判断したら、次は株式組入比率を考える

『ドナアブディアス』や『カエサル』は、ケンミレ独自の非常に厳しい抽出条件のフィルターをかけていますので、普段は滅多に銘柄が出ないようになっていますが、その代わり銘柄が出たときには勝率や上昇率が高くなるようになっています。さらにこのような厳しいフィルターをかけてなお抽出される銘柄数が多ければ多いほど、それだけ東証一部市場の中に割安な銘柄が多いということになりますので、抽出される銘柄数が多くなるほど「株式投資で勝つ確率が高いとき=株式市場が“今買えば儲かる”と言っているとき」と言えます。

このような考え方から、ケンミレ独自の厳しい抽出フィルターをクリアして抽出される銘柄数が20銘柄以上であれば『カエサル』として表示し、50銘柄以上あれば『ドナアブディアスのレベル1』として、110銘柄以上あれば『ドナアブディアスのレベル2』として、220銘柄以上あれば『ドナアブディアスのレベル3』として表示するようにしています。

※現在はこのような銘柄数で『ドナアブディアス』『カエサル』の表示分けをしていますが、今後の相場環境とソフトのパフォーマンスをチェックしながら、もっとも最適な銘柄数で表示分けを変更することがあります。

つまり抽出される銘柄数が少ない『カエサル』よりも銘柄数が多い『ドナアブディアス』の方が理論的には安全性が高く、また同じ『ドナアブディアス』の中でもレベルの数値が高くなるほどさらに安全性は高くなると言えます。したがって、『ドナアブディアスのレベル3』ではできるだけ株式組入比率を高くして“多くの投資資金を使って投資”するようにし、レベルが低いときや『カエサル』で抽出されたときは株式組入比率を抑えて投資リスクをコントロールするようにします。

なお「株式組入比率」とは、投資資金のうち「株式に何%使っているか?」を表わした数値で、50%であれば「投資資金の半分使って投資している」ことになり、100%であれば「投資資金の全額を使って投資している」ことになります。そして株式組入比率が100%を超える場合は持っている現金以上に投資することになりますので、おのずと信用取引を活用して投資することになります。

これまでの投資手法では、前提としての「いつ買えば良いかの投資タイミング」をピンポイントで知ることができませんでしたので、まずは「日経平均やTOPIXに中期下落ラインが表示されたら割安になっている」と認識して“心の準備”をして、さらに相場が下がったら“実際に買う”ようにしていました。しかし、それでも本当に底値で買えるかどうかはその時点では分かりませんので、万が一「買った後に株価が下がった場合」のことを考えて「株式組入比率は30%や50%と余裕を持たして投資する」というのが一般的でした。

しかし『ドナアブディアス』や『カエサル』の投資ソフトは、ほぼ株価が底値圏のときにピンポイントで銘柄が抽出される傾向がありますので、現在では“銘柄が出たら基本的に株式組入比率は70%〜100%と高めに設定」して、まずは「現物取引で買う」という投資方法を行うようにしています。

また、ある程度ソフトに使い慣れてきましたら、信用取引も使って株式組入比率は150%を上限にして投資するならOKとしています。ただし、このような信用取引を使って株式組入比率を高めるときは、世間一般的に行われている信用取引とは違って“追証の発生しにくいケンミレ流の信用取引”を使うことが大前提となりますが、詳しくは「(7)現物取引と安全な信用取引の使い分け方」でレポートします。

C:決めた株式組入比率(=予算)の範囲内で、資金を3分割する

2004年から2009年7月までにおいて『ドナアアブディアス』で抽出された回数(日)と勝率(※)の割合を検証した結果、安全度がレベル1でも勝率70%以上だった割合が80.1%ありました。もし、2007年のサブプライム・ローンや2008年のリーマン・ショックのような世界的な恐慌相場で抽出された回数(日)を除きますと、すべての抽出タイミングで勝率70%以上となっています。

※ 「勝率」とは、ソフトが銘柄を抽出した翌日の寄付に買い、60営業日(約3ヵ月間)の間に株価が「先に10%以上上昇」すれば勝ち、それ以外はたとえ9.9%上昇していていも負けという厳しいルールで、勝った割合を計算しています。

▼『ドナアブディアス』のレベル別運用成績はこちらをご覧ください。

なぜ、このような高い勝率になるのかと言いますと、『ドナアブディアス』や『カエサル』の投資ソフトは、実は“裏側で11個の個別ソフトで構成されている”のですが、この11個の個別ソフトのうち“勝率が70%以上のパフォーマンスを維持している個別ソフト”だけを動かして銘柄を抽出しているからです。

ちなみに現在は11個の個別ソフトのうち、パフォーマンスが芳しくない第5号ソフトを休ませて、勝率が70%以上をキープしている10個の個別ソフトで『ドナアブディアス』『カエサル』を運用するようにしています。

話を戻しますと、このように『ドナアブディアス』『カエサル』の勝率は70%以上となっており、非常に高パフォーマンスな投資ソフトと言える反面で、見方を換えれば“残り30%は負ける確率”があるソフトと言えます。つまりソフトで100銘柄が抽出された場合、70銘柄以上は「先に10%以上上昇する可能性」がある反面で、30銘柄は「先に10%上昇しない可能性」があると言えます。

『ドナアブディアス』や『カエサル』は、2つ合わせても一年間で平均4回前後しか銘柄を抽出しませんので、そのチャンスをせっかく待って買ったのに、買った銘柄が“運悪く勝率が悪い30%の銘柄”だったら、待った甲斐がありません。

このような失敗をする確率をできるだけ少なくするために、ケンミレでは『ドナアブディアス』や『カエサル』で銘柄が抽出されたときに“買う”と判断して、株式組入比率を決定して「今回の投資で使う予算」を決定しましたら、次に行うことは「決めた予算を最低でも3分割して分散投資する」ようにすることです。

つまり「勝率が70%(=負ける確率が30%)」ということは、3銘柄以上に分散投資すれば、確率的には最悪でも「2勝1敗(=勝率は66.7%)でトータルでは勝つ」ことができると言えます。

たとえば「投資総額が500万円」あって、ソフトで銘柄が出たときに「今回は株式組入比率を75%にしよう」と決めた場合は、実際に投資に使う資金は375万円となります。この375万円を3分割しますと「125万円」となりますので、『ドナアブディアス』や『カエサル』で抽出した銘柄の中から「最低売買単位が125万円以内で買える銘柄」を投資対象にするようにします。

ただし、ここで勘違いしてはいけないことは、最低でも3銘柄以上の銘柄を買うという意味は、銘柄数を3分割するのではなく“投資資金を3分割する”ということです。なぜなら、買う銘柄を「70万円のA銘柄」「20万円のB銘柄」「45万円のC銘柄」というように単に3銘柄に分割投資しても、B銘柄とC銘柄でそれぞれ利益率が10%でも“売買単位のもっとも大きなA銘柄で−10%の損”をすれば、たとえ2勝1敗でも「2万円+4.5万円−7万円」でトータルすれば−0.5万円で損となってしまうからです。

したがって、ここでいう「最低3銘柄以上に分散投資する」という意味は、あくまでも“投資金を3分割する”という意味であり、同じ金額で買える銘柄に分散投資することがポイントになります。前述の「最低売買単位が125万円の銘柄」の例で言いますと、たとえば株価が300円くらいのA銘柄、B銘柄、C銘柄に4000株ずつ投資すれば、1銘柄あたり120万円の資金で買うことができます。または株価が600円のA銘柄を2000株(=120万円)、400円のB銘柄を3000株(=120万円)、300円のC銘柄を4000株(=120万円)というように、あくまでも投資資金を3分割するようにします。

このように「3分割以上に分けて投資する」の意味は、あくまでも「同じ投資資金になるように3銘柄以上に投資する」という意味になり、投資リスクを平準化するためには非常に重要ですので、ぜひ覚えて欲しいと思います。

D:3分割した資金の範囲内で買うことができる銘柄を探す(「予算」の設定)

『ドナアブディアス』や『カエサル』で銘柄が抽出されましたら、ソフトをクリックすると次のような一覧表が表示されますので、まずは先ほど決めた投資資金で買える銘柄を絞り込むために「予算」を設定します。

ここでのポイントは、最低3銘柄以上で分割投資するためには「3銘柄に絞り込めば良い」ということではない…ということです。

それはなぜかと言いますと、たとえ銘柄を3銘柄に絞り込んだとしましても、その銘柄が“実際に買えるかどうかは別問題”だからです。たとえば、買おうと思っていた株価から上昇してしまって「買えない」というケースもあります。このようなときには「次の買いたい候補銘柄」に切り替えて分散投資しなくてはなりませんので、3銘柄に分散投資することができるようにするためには、最低でも“買いたい候補銘柄として10銘柄以上”の銘柄をピックアップしなくてはいけない…ということを覚えてください。

さて、紙面がかなりオーバーしましたので、今回はここで終わりますが、明日からは「銘柄探しの後編」として、さらに買いたい候補銘柄として10銘柄くらいに絞り込むための簡単な『チェック8項目』の方法についてレポートしたいと思います。

『チェック8項目』とは

@「平均上昇率」のチェック
A「ストップ高上昇率」のチェック
B「チャート」のチェック… 高値圏の銘柄は除外
C「チャート」のチェック… 底割れしている銘柄は除外
強い下値抵抗ラインがない銘柄は除外
D「チャート」のチェック… 上昇余力の低い銘柄を除外
E「チャート」のチェック… 1段上げの上昇率が低い銘柄は除外
F「企業情報」のチェック
G「掲示板」のチェック

レポート担当 : ケンミレ株式情報 田中達也