株式レポート
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今日の視点
まだ上がり続けると思ったら下がるのは何故?【森田レポート】
株は「上がると思って買えば下がり」「下がると思って売れば上がる」といったように、人の考えの逆を動き、『株式投資は分からない』と投資家を悩ませます。しかし、『知らなければいけないこと』を知れば株式投資を財産構築の有力な武器にすることは可能です。詳しくは本文をご覧ください。
株価が上昇し始めたあと、更に勢い良く上昇したと思ったら、突然下がり始めます。
もしも下がるならば、下がる前に『こんなに勢い良く上がらなければ買わなかったのに』という思いをした方は多いと思います。
これは、株価が上昇すると出来高が増加している、買う投資家が増加している傾向があるので、そう思っている方は多いかと思います。
多くの株の初心者は次のような疑問を持っていると思います。
(1)どうして、株価が勢い良く上がったら下がるのか?
(2)どうして、上がる時に上がり続けないで、上がっては下がり、下がったあとにまた大きく上がるのか?
(3)どうして、株価が下がる時に一気に下がらないで、下がっては上がり、再び下がるのか?
私が株式投資を始めたときに、上のような三つがどうしても良く分かりませんでした。
急騰すれば、誰でも明日もまた上がると思います。
そもそも急騰するということは、『何か急騰する材料がある』から急騰して上がっているわけで、その材料が一日で消えてしまうわけがないと思うのは当然だと思います。
しかし、多くの場合には『急騰すると翌日は下がる』という結果になり、「どうして?」という気持ちになります。
同じ理由で普通に下がっている時は、明日は上昇に転じるかもしれないと思いますが、急落すれば『明日以降も、大きく下がるのではないか』と思って、持っている株を売ってしまったり、下がったら買おうと思っていても、急落したので中止したりしてしまいます。しかし、実際は予想とは逆に、急落すると翌日に急騰したりします。
この株価の動きが、投資の初心者に『株式投資は分からない』と思わせます。
そして分からないから、初心者は『今日上がれば明日も上がると思って、高値を買ってしまいます』し、持っている株が大きく下がれば『明日も下がりそうだから売ろう』と思って売ると、売ったところが安値で翌日から株価が上昇し始めて悔しい思いをしていると思います。
その結果、株式投資をすればするほどお金を失って、株式投資は難しいと言って、株式投資が嫌いになり、株式投資を止め、『株式投資なんて絶対にしてはいけない』という家訓を作ったりしています。
株式投資は財産構築の有力な武器ですが、諸刃の剣であり、使い方を間違えると自分を傷つけ、お金を失ってしまうだけになってしまいます。
この『どうして』が分かれば、株式投資で勝つ方法が分かると言うことになります。
ただし、分かったとしても、全て分かった通りに出来るかと言いますと、答は『出来ない』ということになります。
分からなければ100%出来ませんが、分かればその分、50%出来たり、70%出来たりましますので『分かる』ことは大切です。
つまり、10回投資して半分出来れば、損は半分で、得した分を合わせればトータルでプラスにすることも出来ますし、7回成功すれば年間での投資結果を安定的にプラスで終わらせ続けることも出来ます。
つまり、株式投資は『知っていれば損をしないこと』を知ることであり、さらに『知っていれば得をすること』を知ることです。
この二つの『知らなければならないこと』を知ることが出来れば、その分だけ利益を上乗せすることが出来ますので、年間投資成果をプラスで終わらせる確率が高くなります。
答は『株式投資の上級者は、株式投資で勝つための方法を知っていて、その方法を冷静に実行している』からです。
株式投資で勝つ方法とは何かと言いますと、それは『確実に利益を実現させること』です。良くテレビや新聞で『利益確定売り』で下がったと言われます。この利益確定売りが『目先の株価を投資の初心者の考え方とは逆の動きをさせる最大の要因』になっています。
例えば、300円で1000株買った二人の投資家がいたとします。
その株が360円になりました。この時にAさんは340円で売って4万円の利益を確定し、Bさんはもっと上がるだけろうから待つという投資方法を取りました。
そして、株式市場の定石通り、株価は360円まで上昇したあとに下落して、今は290円になってしまいました。
このようなことは株式市場で日常茶飯事に起こっています。しかし、二人の投資結果は全く違ったものになっています。
Aさんは買った株を売りましたので、その後にその銘柄が上がろうと下がろうと4万円の利益は動きません。
つまり確定していますし、次の割安株に投資するか、多くの銘柄が上がってしまっていれば、下がるまでは株式市場を見続けるだけです。
これに対してBさんは、一時は20%も儲かっていたのですが、今は1万円の負けとなってしまっています。
さらにその後に株式市場が下がった時に、Aさんは『安値でまた買う』ことが出来ますが、Bさんは損失が拡大して気持ちがブルーになるだけですし、安値で買うことも出来ません。
つまり、同じ日に、同じ株を、同じ価格で、同じ株数買ったとしても、AさんとBさんの投資方法では、年間で見れば投資結果は『月とすっぽん』の差が出ます。
これが投資の初級者と上級者のもっとも大きな違いと言えます。
一番の違いは、Aさんは株が上がれば、欲を出さずに『目標利益まで上昇したら、一旦売却して利益を確定する』という投資方法を取り、Bさんは『欲をかいて、出来るだけ大きな利益を得たい』と考えたためです。
株式投資では『利益を確定』することが最も大切なことですが、初心者は『大きく上がるともっと上がると思って売れない』ので利益を確定することが出来ません。
株式投資で勝つ方法を知っている証券会社のディーラーやセミプロの投資家、そして勝つことにこだわる投資家は『利益を確定しなければ意味がない』ということを知っていますので、株価が上がれば売って利益を確定します。
そして利益確定が出来れば、投資資金の新しい枠を作ることが出来ます。
株価は『上がれば必ず下がる』という当たり前のことをきちんと認識と、その結果として『上がったら利益確定売りを出す』をいう方法を上級者が取っているから、株式市場の動きは初級者には分からないのです。この株価変動のメカニズムを理解して、利益確定売りがきちんと出来る投資家になりましょう。
株価が大きく下がった時については別の機会にレポートします。
レポート担当 森田謙一
■本日の要点
株は「上がると思って買えば下がり」「下がると思って売れば上がる」といったように、人の考えの逆を動き、『株式投資は分からない』と投資家を悩ませます。しかし、『知らなければいけないこと』を知れば株式投資を財産構築の有力な武器にすることは可能です。詳しくは本文をご覧ください。
◇まだ上がり続けると思ったら下がるのは何故?
株価が上昇し始めたあと、更に勢い良く上昇したと思ったら、突然下がり始めます。
もしも下がるならば、下がる前に『こんなに勢い良く上がらなければ買わなかったのに』という思いをした方は多いと思います。
これは、株価が上昇すると出来高が増加している、買う投資家が増加している傾向があるので、そう思っている方は多いかと思います。
多くの株の初心者は次のような疑問を持っていると思います。
(1)どうして、株価が勢い良く上がったら下がるのか?
(2)どうして、上がる時に上がり続けないで、上がっては下がり、下がったあとにまた大きく上がるのか?
(3)どうして、株価が下がる時に一気に下がらないで、下がっては上がり、再び下がるのか?
私が株式投資を始めたときに、上のような三つがどうしても良く分かりませんでした。
急騰すれば、誰でも明日もまた上がると思います。
そもそも急騰するということは、『何か急騰する材料がある』から急騰して上がっているわけで、その材料が一日で消えてしまうわけがないと思うのは当然だと思います。
しかし、多くの場合には『急騰すると翌日は下がる』という結果になり、「どうして?」という気持ちになります。
同じ理由で普通に下がっている時は、明日は上昇に転じるかもしれないと思いますが、急落すれば『明日以降も、大きく下がるのではないか』と思って、持っている株を売ってしまったり、下がったら買おうと思っていても、急落したので中止したりしてしまいます。しかし、実際は予想とは逆に、急落すると翌日に急騰したりします。
この株価の動きが、投資の初心者に『株式投資は分からない』と思わせます。
そして分からないから、初心者は『今日上がれば明日も上がると思って、高値を買ってしまいます』し、持っている株が大きく下がれば『明日も下がりそうだから売ろう』と思って売ると、売ったところが安値で翌日から株価が上昇し始めて悔しい思いをしていると思います。
その結果、株式投資をすればするほどお金を失って、株式投資は難しいと言って、株式投資が嫌いになり、株式投資を止め、『株式投資なんて絶対にしてはいけない』という家訓を作ったりしています。
株式投資は財産構築の有力な武器ですが、諸刃の剣であり、使い方を間違えると自分を傷つけ、お金を失ってしまうだけになってしまいます。
この『どうして』が分かれば、株式投資で勝つ方法が分かると言うことになります。
ただし、分かったとしても、全て分かった通りに出来るかと言いますと、答は『出来ない』ということになります。
分からなければ100%出来ませんが、分かればその分、50%出来たり、70%出来たりましますので『分かる』ことは大切です。
つまり、10回投資して半分出来れば、損は半分で、得した分を合わせればトータルでプラスにすることも出来ますし、7回成功すれば年間での投資結果を安定的にプラスで終わらせ続けることも出来ます。
つまり、株式投資は『知っていれば損をしないこと』を知ることであり、さらに『知っていれば得をすること』を知ることです。
この二つの『知らなければならないこと』を知ることが出来れば、その分だけ利益を上乗せすることが出来ますので、年間投資成果をプラスで終わらせる確率が高くなります。
◇どうして、人間の考えることと逆の動きを株式市場がするのか?
答は『株式投資の上級者は、株式投資で勝つための方法を知っていて、その方法を冷静に実行している』からです。
株式投資で勝つ方法とは何かと言いますと、それは『確実に利益を実現させること』です。良くテレビや新聞で『利益確定売り』で下がったと言われます。この利益確定売りが『目先の株価を投資の初心者の考え方とは逆の動きをさせる最大の要因』になっています。
例えば、300円で1000株買った二人の投資家がいたとします。
その株が360円になりました。この時にAさんは340円で売って4万円の利益を確定し、Bさんはもっと上がるだけろうから待つという投資方法を取りました。
そして、株式市場の定石通り、株価は360円まで上昇したあとに下落して、今は290円になってしまいました。
このようなことは株式市場で日常茶飯事に起こっています。しかし、二人の投資結果は全く違ったものになっています。
Aさんは買った株を売りましたので、その後にその銘柄が上がろうと下がろうと4万円の利益は動きません。
つまり確定していますし、次の割安株に投資するか、多くの銘柄が上がってしまっていれば、下がるまでは株式市場を見続けるだけです。
これに対してBさんは、一時は20%も儲かっていたのですが、今は1万円の負けとなってしまっています。
さらにその後に株式市場が下がった時に、Aさんは『安値でまた買う』ことが出来ますが、Bさんは損失が拡大して気持ちがブルーになるだけですし、安値で買うことも出来ません。
つまり、同じ日に、同じ株を、同じ価格で、同じ株数買ったとしても、AさんとBさんの投資方法では、年間で見れば投資結果は『月とすっぽん』の差が出ます。
これが投資の初級者と上級者のもっとも大きな違いと言えます。
◇AさんとBさんに違いは何か
一番の違いは、Aさんは株が上がれば、欲を出さずに『目標利益まで上昇したら、一旦売却して利益を確定する』という投資方法を取り、Bさんは『欲をかいて、出来るだけ大きな利益を得たい』と考えたためです。
株式投資では『利益を確定』することが最も大切なことですが、初心者は『大きく上がるともっと上がると思って売れない』ので利益を確定することが出来ません。
◇結論
株式投資で勝つ方法を知っている証券会社のディーラーやセミプロの投資家、そして勝つことにこだわる投資家は『利益を確定しなければ意味がない』ということを知っていますので、株価が上がれば売って利益を確定します。
そして利益確定が出来れば、投資資金の新しい枠を作ることが出来ます。
株価は『上がれば必ず下がる』という当たり前のことをきちんと認識と、その結果として『上がったら利益確定売りを出す』をいう方法を上級者が取っているから、株式市場の動きは初級者には分からないのです。この株価変動のメカニズムを理解して、利益確定売りがきちんと出来る投資家になりましょう。
株価が大きく下がった時については別の機会にレポートします。
レポート担当 森田謙一
今日の特集
【水曜版】会員サポート担当より「コアストック銘柄探しの中期下落認定」について
■本日の要点
水曜日のケンミレアイでは、会員の皆様から多く寄せられるご質問にお答えし、その中でも特に知っていただきたい情報をご提供させていただいております。
◇コアストック銘柄探しの中期下落認定
ケンミレでは「買った後に大きく上がる確率が高い銘柄を探す」方法として『上昇率ランキング』『コアストック銘柄探し』といった年間で大きく上昇した銘柄だけをピックアップするソフトを使う方法がございます。
今回はその中のひとつの『コアストック銘柄探し』で、先日リリースしました「中期下落認定」の機能についての質問にお答えしながら、「波動ラインの引かれる基準」と「日足チャート」「週足チャート」の使い分けについてご案内させていただきます。
◇『コアストック銘柄探し』の中期下落認定についての質問
【質問1】
コアストック銘柄探しの中期下落認定がされているものをみると、既に上昇し始めてしまっているものがあるように見えるのですが、どう判断したらいいのでしょうか。
<回答>
中期波動ラインが引かれるまでには一定の期間が必要ですので、ラインが引かれるまでは反発をする可能性があると考えられます。ただし、明らかに上昇している場合には投資対象としては外して良いと考えられます。
中期下落認定がでている銘柄の中には、上昇しているように見える銘柄があります。
これはまだ計算期間が足りないので、中期上昇波動がひかれてない状態といえます。
▼計算期間が足りず、まだ中期波動がひかれていない例はこちらをご覧下さい。
『コアストック銘柄探し』の中期下落認定の判断基準は「直近の中期波動ラインが中期下落を表す青い波動ラインになっているかどうか」ということになります。この中期波動ラインが引かれるためには一定のルールがございます。
「波動ライン」が引かれる目安としては、次のようになります。
・「中期」・・・1年で2〜3回山谷ができるように引かれます。
この中期下落波動は、戦後の日経平均の動きを見ると10%以上下落した回数がほとんどの年で1年に2回となっていることから、この谷のところ(割安圏)の部分を判定するために引かれているラインということになります。言い換えれば買った後に大きく下がらない、負けない投資をするための大きな判断材料となるラインといえます。
ここで、「波動ライン」が引かれるために「一定の期間」を認識する必要がございますので、実際の「高値」「安値」に対して単純に引かれるものではないことをご理解いただきたいと思います。中期波動は、より短い短期波動の上げ下げで構成されます。
どのような銘柄でもその銘柄の株価が中期的に上昇基調にあるのか下落基調にあるのかを確認するには、ある程度期間が経過してみなければわかりません。中には中期的なトレンドが転換したのかと思わせる「だまし」と呼ばれる上げ下げもあります。
そのため、なるべく小さな値動きに騙されることなく、中期的な動きの正確性を出すために、株価のトレンドを捉え、計算、表示するよう設定されております。
▼だましについてはこちらの図をご覧下さい。
いずれにせよ、おかしいなと思ったら慎重に判断する必要がありますし、中期下落認定がでていても安易にその銘柄を買ってはいけないということがわかります。買うかどうかを決める際には必ずチャートをチェックしてみることが重要です。
【質問2】
コアストック銘柄探しで中期下落波動が引かれているのに下落認定がされない銘柄が有ります。どうしてでしょうか?
<回答>
「週足」で中期下落をとらえておりますので、「日足」でのみ中期下落波動が引かれているものは中期下落認定はされません。
これは、中期下落波動を「日足」でみるのか「週足」で見るのかというポイントによる違いであると考えられます。確かに銘柄によっては「日足」で見ると中期下落波動が引かれているけれども「週足」で見ると中期下落波動が引かれていないというものがあります。
▼週足と日足での波動ラインの違いについてはこちらをご覧下さい。
「週足」と「日足」では、チェックする目的が違います。長い期間をまとめて見ることのできる「週足」では、現在の株価が高いところにあるか低いところにあるかという、株価水準のチェックをします。
短い期間を集中的に分析のできる「日足」では買値や売値をいくらに決めるのかという、売買タイミングをチェックするのに使います。
こういった観点で見てみると、中期下落波動がひかれる水準を見るというのは「株価が大きく下がっているかどうか」を判断するためのチェックということになりますので「週足」で見るべきだということがわかります。
したがって、『コアストック銘柄探し』の中期下落認定では「週足」で見て、中期下落波動が引かれているものだけが点灯しております。「日足」と「週足」ではローソク足を構成する単位が違っておりますので、当然ひかれる波動ラインも違って参ります。このような違いがあることをご確認いただければと存じます。
日足で中期下落波動が引かれている銘柄については、その後、週足でも下落波動が引かれる可能性があるとも考えられますが、いずれにせよ中期下落波動が引かれるまで、チェックをしていただくのがよろしいかと存じます。
◇サポート担当より一言
今回の「波動ラインの引かれる基準」や「日足チャート」と「週足チャート」の使い分けの件も含めて、ケンミレでは大前提となる判断の根拠となるルールがございます。こちらを確認していただきますと、ケンミレの投資ソフトがどんな根拠を持って作られているのかということを知ることができると同時に、「負けない投資家」になるために必要な知識をつけることができると思います。
会員サイトにログインをしていただいて、右上にあります「お客様サポート」の中でこのような根拠についての説明をカテゴリ別に見ることができますので、チェックをしていただければと思います。
また、ご不明な点などありましたらお気軽にお問い合わせをいただければと存じます。スタッフ一同、精一杯サポートをさせていただきます。
レポート担当:下川祐介
今日の市況
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◆米国マーケット「ハイテク株に押し目買い、NASDAQ反発」
【各種指標】
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【取引所別の騰落銘柄数】
値上がり/値下がり
NYSE 1673/1595
NASDAQ 1445/1604
【対ドル相場】
円 1ドル=116.95/98円 (前日117.44/47円)
ユーロ 1ユーロ=1.2760/63ドル(前日1.2724/27ドル)
【米国債利回り】
10年債 4.604%(前日4.675%)
【WTI原油先物】
12月限 1バレル=58.73ドル(前日 58.36ドル)
◇NY相場概況
31日の米国市場でNYダウは小幅続落、NASDAQ指数は小幅続伸となりました。
当日発表された10月消費者信頼感指数やシカゴ購買部協会景気指数が事前予想を下回り、景気後退懸念が広がることで売りが優勢となりました。
しかし、大手証券会社の投資判断引き上げのあったパソコン大手デルの上昇や、好決算銘柄には押し目買いが入り、売買が交錯することとなりました。
米国株式市場は、これまで発表された企業の好決算とマクロの経済指標が弱いことの強弱感が対立する展開となり、方向感なくもみ合うこととなりました。
結局、NYダウは12080ドル(−5.77ドル・−0.05%)、出来高概算17.6億株、NASDAQ指数は2366P(+2.94P・+0.12%)出来高概算20.2億株となりました。
◇その他の市場
債券市場は、上昇(利回り低下)となりました。発表された経済指標から米国景気の減速が懸念されることとなり、連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測から買いが優勢となりました。10年債利回りは、4.604%(前日4.675%)となりました。
為替市場は、ドルが円、ユーロに対して下落となりました。発表された経済指標から米国景気の減速が示され、ドル売りが先行することとなり、約1か月ぶりの円高水準となりました。対円では、116.95/98円(前日117.44/47円)、対ユーロでは、1.2760/63ドル(前日1.2724/27ドル)となりました。
レポート担当:市原義明
◆東京マーケット(前場)「円高を嫌気し輸出関連株の売りで反落」
◇寄り付き前動向
31日の米国市場はNYダウが−0.05%、NASDAQ指数が+0.12%とまちまちとなりました。発表された経済指標が事前予想を下回ることとなり、米国景気の後退が懸念されることとなりました。これを受けて、株式、ドルが売られ、債券が買われることとなりました。
朝方から売りが優勢となった株式市場でしたが、好決算銘柄の押し目買いで大引けにかけては当日の下げ幅を回復する動きとなりました。
もみ合いとなった米国株式市場を受けて、CME日経先物は大証比+15円の16365円と小幅反発することとなりました。
寄り付き前の外国証券成り行き注文動向では、買い4060万株、売り4620万株で、株数では差し引き560万株の売り越し観測となりました。連日の外資系証券会社の売り越し観測は、市場心理を弱気にさせる結果となりました。
(ご参考)証券会社別の寄り付き前動向
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◇相場概況
日経平均は、前日比−60円の16338円と反落して寄り付きました。米国の経済指標が予想を下回ったことで景気後退懸念が広がり、1ドル=116円台まで円高が進んだことから輸出関連株中心に売りが先行することとなりました。
日経平均は寄り付き後に下げ足を早め、16300円を割り込むこととなりました。しかし、売り一巡後に下げ止まり、徐々に押し目買いが先行することとなりました。
日経平均に影響の大きいトヨタなどの国際優良株が軟調な展開となる一方で、NY市場上場で注目されたみずほFGなどの銀行株が堅調となり、また、コマツなどの機械株も堅調となって指数を支えることとなりました。
日経平均では下げ幅を縮めたものの、マイナス圏で推移しましたが、TOPIXではプラスになる場面も見られました。ただ反発も弱く、本日の下落分を埋めきるまでにはいきませんでした。
業種では、原油価格の下げ止まりで国際帝石など石油関連株が堅調となりました。また、赤字転落で大幅下落となったアコムなどの消費者金融株に反発を狙った買いが先行することとなりました。
一方、経常減益となったANAが売られた空運株の下落が目立ち、大手不動産や大手商社が軟調な展開となりました。
結局、日経平均は−0.41%(前日比−67.46円)の16331円で終了することとなりました。一方、TOPIXは、−0.03%(前日比−0.54P)の1616Pとなりました。
その他の指数では、東証一部単純平均−0.57%、東証二部単純平均+0.36%、大型株指数は+0.11%、中型株指数は−0.29%、小型株指数は−0.17%となりました。
新興市場は、朝方は売りが先行しましたが、その後は押し目買いが続き、各指数ともプラスに転じることとなりました。ただ指数の上昇幅は小幅となっており、個別銘柄を物色する展開となりました。日経JASDAQ平均+0.06%、JASDAQ指数+0.09%、マザーズ総合+0.15%となりました。
東証一部の売買代金は1兆1348億円、出来高7.7億株となりました。売買代金、出来高とも目立った変化は見られませんでした。
騰落銘柄数は、東証一部が650/918、東証二部が140/176、JASDAQが273/294となりました。
レポート担当:市原義明
◆東京マーケット(後場)「日経平均は小幅反落となるが、全般には堅調」
◇概要
本日の日経平均は、前日比−24円の16375円と小幅反落となりました。朝方には円高傾向が嫌気されて売りが先行しましたが、徐々に押し目買いが優勢となり、後場に入ってからプラス圏を回復することとなりました。日経平均ではプラス圏を維持できませんでしたが、TOPIXはプラスとなっていることや、騰落銘柄数で値上がり銘柄が値下がりを上回っていることなど、全体的には底堅い結果となっています。
◇後場市況
昼休み中の立会い外でのバスケット取引は約265億円の取引が成立しましたが、市場関係者のコメントでは「買いが優勢」と見られたようです。また、後場寄り付き前の大口成り行き注文では、買い2650万株、売り1190万株と1460万株の買い越しとなりましたが、TOB発表を受けた筒中プラスチック工業に1000万株以上の買いが入っており、差し引くと目立った買い越しとはならないと見られました。
後場の日経平均の寄り付きは前日比−27円の16371円で始まりました。前場で下げ渋ったことから下値不安が後退し、買いが先行することとなりました。先行してTOPIXがプラスに転じることとなり、その後は小幅ながら日経平均もプラス圏を回復することとなりました。
円高で輸出関連株の上値が重いものの、前場から堅調な銀行株が引き続き買われ、相場を支えることとなりました。日銀展望レポートで緩やかな金利上昇を示したことから、利ざや拡大で収益上昇が期待できるとの見方を材料視したようです。
全体に押し目買いが優勢となり、14時過ぎにかけて緩やかな右肩上がりの展開となりました。しかし、日経平均の16400円台での上値は重く、円高で輸出関連株の上値が重かったことや、ソフトバンクが大きく下落したことが指数を押し下げ、大引けにかけては小幅にマイナスとなりました。
一方、TOPIXはプラスとなっていることや、騰落銘柄数で値上がり銘柄が値下がりを上回っていることなど、全体的には底堅い結果となっています。
業種では、三井住友FG、三菱UFJFGなど大手銀行株の上昇が目立ち、アコムなどの消費者金融株や信販会社が大幅反発となりました。また、業績の上方修正をおこなったJTの大幅上昇が目立った食料品も堅調となりました。
一方、経常減益となったANAが売られた空運株や、三菱商事など大手の決算が出揃ったものの、材料出尽くしで軟調となった総合商社株の下落が目立ちました。
個別には、業績の上方修正が好感された東海理化が値上がり上位となりました。一方、中間決算が会社計画を大きく下回ったフルキャストが、ストップ安まで売られ値下がりトップとなりました。
結局、日経平均は16375円(前日比−24.13円、−0.15%)、一方、TOPIXは1622P(前日比+5.09P、+0.31%)となりました。
売買代金は、概算2兆4462億円、出来高概算は約16.5億株となりました。売買代金、出来高ともに、目立った変化は見られませんでした。
業種別東証株価指数(TOPIX、全33業種)では、値上がり/値下がりで20/13となりました。銀行業(+1.41%)、その他金融業(+1.24%)、食料品(+1.09%)が上位となりました。
一方、値下がりでは、空運業(−1.38%)、卸売業(−1.08%)、水産農林業(−1.06%)が上位となりました。
その他の指数の大引けは、東証1部単純平均が−1.02P(−0.23%)、東証2部単純平均が+1.37P(+0.41%)、大型株指数が+7.92P(+0.47%)、中型株指数が+0.14P(+0.01%)、小型株指数が+5.32P(+0.24%)となりました。
新興市場は、朝方は売りが先行したものの、その後は押し目買いが優勢となり、プラス圏でもみ合うこととなりました。ただ、物色は個別に留まり、全体としての上昇は小幅となっています。日経JASDAQ平均は、+3.66P(+0.17%)、JASDAQ市場の時価総額ベースの指数であるJASDAQ指数は、+0.13P(+0.15%)となりました。マザーズ総合は、+1.73P(+0.14%)となりました。
騰落銘柄数は、値上がり/値下がりで、東証一部が879/695、東証二部が166/185、JASDAQが310/298となりました。
本日の相場は、円高傾向で上値が重くなったものの、全般には押し目買いが優勢となり、堅調な展開となりました。
市場関係者の話によると、決算が出揃っていないことや裁定買い残が重石となっていることで調整しているとの声が聞かれましたが、それも11月中旬ぐらいまでで弱気の見方では全くないとのことでした。
日経平均では、昨日に続いて25日移動平均線水準での攻防となりましたが、新興市場など小型株も堅調となっているため、下値不安はそれほど大きくないと思われます。
また、好決算の銘柄でも、主力株の中には材料出尽くしで売られる場面も見られていますが、株価水準を見て高値水準にないようであれば、押し目買いも入ってくると思われますので、しっかり銘柄を選別していただきたいと思います。
レポート担当:市原義明