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2017/03/28 14:27

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◎固執しない勇気・負けを認める勇気が別次元の脳能力を作る (後篇)
 
どういう方法かと言いますと、「この人には勝てない」と相手に思わせることです。

どうすれば相手がこの人には勝てないと思うのかと言いますと相手の想像以上のことを言ったり、行動したりすることです。

相手が、自分にはここまではできないという印象を与えることです。

そのためには『1日1ミリ』を長い期間続けて知識と経験をためることです。

相手に勝てないと思うようなプレッシャーはどうして起こるのかと言いますと、

『自分の知らない世界』のことを言われたり、行われたりしたときに、とても自分にはできない、自分よりも上だと相手が瞬間に思ったときに生まれます。

その能力を獲得するには短期間では無理ですが、大切なことはその時々で、自信満々で発言・行動することです。

間違っているかいないかは重要ではなく、自信満々で行動することの方が遙かに重要です。

なぜならば、将来のことは誰にも分かりませんし、具体的に証明できないことの方が『議論』になりやすいからです。

自分の土俵で戦えば『負けません』が、相手の土俵で戦えば99%負けることになります。

人生の極意はまず、負けないことで、次に勝つ確率が高いときにだけ戦って勝つことです。

私は経営手法で株式投資をしたらどうなるかという研究をしました。

その最初の答が『勝つ確率が高いときにだけ投資する』というものでした。

勝つ確率が高いときとはどういうときかと言いますと、ほとんどの株が下がっているときです。

株式市場は上ったり下がったりしています。

したがって、今買えば99%儲かるというときにだけ投資すれば良いということになります。

それは統計的には年間で2回くらいありましたので、株式市場を財産構築の手段と考えるならば十分な機会だと言えました。

政治家が討論会に出席する目的は、自分の政党のよい点を国民にアピールすることで、選挙で勝つためです。

党の事情によって議題には得手と不得手がありますし、国民に知らせたいことと国民に知られたくないことがあります。

当然、競争相手の政党は『対立政党の弱点を攻めます』が、攻められた政党は、その弱点を議論すると勝てませんから、その議論には乗らずに、自分も競争相手の弱点を攻めます。

つまり、お互いに相手の弱点を攻めますから、議論はかみ合いません。

政治家としては議論をかみ合わせて、テレビ局を喜ばせても何のメリットもありません。
そもそも議論をかみ合わせる気持ちはなく、かみ合った方がよいときだけそうするのです。

政治家としては『自分の政党の良い点』を国民にアピールできれば成功であり、相手の政党の弱点を国民に分かってもらえれば更に良いという視点でテレビに出ています。

つまり、政治家は負ける議論はしない、自分の土俵でしか議論はしないので、永遠に政治討論会は議論がかみ合わないことになります。


2017/03/27 14:56

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◎固執しない勇気・負けを認める勇気が別次元の脳能力を作る (前篇) 

ある時、名古屋大学大学院教授(当時)の武田邦彦さんに「先生、私は議論して負けたことがないんですよ」と言いました。

その時、先生はあっさり「それはそうだ」と言いました。

「だって森田さんは、相手が正しいときには、自分の意見に固執しないで『あなたが正しい』と言って議論せず、

自分が正しいときに相手が議論を挑んでくれば議論をするのだから負けるはずがない、負ける議論をしないんだから『負けることはないよね』」と言いました。

なぜ、宮本武蔵が老人になるまで生きられ、しかも日本一の剣豪といわれるようになれたのか。

武蔵が何度も戦ったのですが死ななかったから日本一の剣豪になれたのです。

なぜ、戦って死ななかったのかと言いますと、『若年時代の弱い時には、自分より強い相手と戦わず、

中年時代も勝つ自信がなかったら戦わず』という戦略を取り、その間に努力して技術をアップさせ、遂に日本で1番のレベルに達してから強い相手と戦ったからです。

自分が1番強くなる前に自分より強い相手と戦っていれば、宮本武蔵は死んでいたわけですから、武蔵という剣豪は『日本に存在していない』ということになります。

つまり、武蔵は戦わないことが最大の戦術のときがある、戦わずして逃げることで日本一になれるという戦術を知っていたのではないかと思います。

どうすれば自分の能力を100%発揮できるかという話をしてきましたが、勝ち続けるためにはもう一つの方法があります。

この両方を行うことで勝ち続けることができます。

それは相手が100%の力を発揮できない環境を作ることです。

戦法の一つに『弱足』がありますが、これは調子が悪いと装って、相手を油断させて勝つという方法です。

もう一つは『威の位』で、これは相手に『とても勝てない』という意識を持たせ、そのプレッシャーで相手が100%の力を出せなくさせて勝つという戦法です。

つまり、相手の力を殺ぐ方法は『プレッシャーを与えるか、油断をさせる』ことです。

油断をさせる方法は中国では盛んに用いられた戦略で『相手を騙す=間計の術』という方法です。

私は王道が好きで、王道であれば神も味方してくれると思っていますので間計の術は使いません。

王道で相手の力を殺ぐために私が使うのは、プレッシャーで相手に能力を発揮させない環境を作るという方法です。


2017/03/24 13:47

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◎旧事実のなかの新事実の発見方法

旧事実のなかから新事実を発見する方法としては、

テレビ・ラジオ・新聞や雑誌、インターネットから探せますので、
数限りなくあると言えます。

それらを見るときに『どこまで深く見るか』によって『発見できる事実の数』

は違ってきますので、すべての出来事に対して『どこまで興味を持つか』

が発見できるかできないかの分かれ目になると思います。

ある社員が新しいアイデアを会議で発表した時に、そのミーティングに参加していた全員が反対しました。

この話をグッドイシューの当時の顧問であった、元東京大学大学院教授の桑原邦郎さんに話したところ、

先生は即座に「森田さんは無条件で、賛成したでしょう」と言いました。

「自分に有利な土俵は『全員が反対した事柄でしか生まれない』ので、

その時に森田さんは『ラッキー』と思ったんじゃないか」とも言っていました。

自分の土俵を探せるのはラッキーな人で、ほとんどの人は『自分の事業の土俵を探すことができずに一生を終わる』と思います。

では『自分の事業の土俵が探せなかった人は、どんな土俵を探せばよいのか』と言いますと、

それは『もう一つの人生の土俵』になります。

他人の発案に対して、ほとんどの人が反対すればそれは新しい土俵になる可能性があると考えることです。

つまり、社員全員が反対する提案が出てきたら『ラッキー』と思えれば、

新しい土俵を見つけることができるかもしれません。

もちろんその提案には自分で、『誰もが納得できる新しい理論武装』をしなければなりませんが。


2017/03/17 13:55

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◎子供でも大人でもなく目指すは大人子供

子供は漫画の絵を見て、おもしろいかどうかを判断します。

大人は文章を見て、おもしろいかどうかを判断します。

では、『賢い大人』はどうかと言いますと、まず『文章を見て、面白いかどうかを判断』し、

次に『行間を想像して、さらに何かを掴もう』とします。

では『大人子供(子供の心を持った大人)』はどうかと言いますと、

上記の二つに加えて、文字そのものの裏側にある何かを探ります。

例えば、株の“割安”という意味について『文字の深さ』を考えて見ますと、

『前に比べて割安』『別の銘柄に比べて割安』という大ざっぱな見方があります。

これをさらに追求しますと、『一年前に比べて、五年前に比べて、十年前に比べて割安』

というように期間変化の割安を見ることもできますし、

同業種の割安か、異業種に比べて割安かとか、国別の割安など数限りなく、詳細な割安を考えることができます。

つまり、文字とは、考えれば考えるほど、いくらでも答ができますし、どこまで考えられるかが『その人の持っている能力』ということになります。

この大人子供の好奇心も旧事実の中の新事実を発見できる要素の一つではないかと思います。


2017/03/16 14:51

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◎子供の心を持った大人になれば自分の土俵が見つかる

起業するときに大切なことは『自分の土俵』で起業することです。

他人が作った土俵(市場)に後から参入するということは、先駆者のおこぼれをもらうしかなく、努力分だけのリターンは期待できなくなります。

しかし、自分で土俵を作りますと自分が先駆者になれますから、その土俵が認められればリターンを一時的に『独占』することができます。

『ローマ人の物語』という本では、天才とは『新事実を発見できる人』ではなく

『旧事実のなかから、みんなが気が付かない新事実を発見できる人』 だと定義していました。

つまり、日常生活にあって、みんなが気が付かない何かを発見できれば、新しい土俵を作ることができるということになります。

誰でも天才になれるし、誰でも新しい市場を作って起業することができるということになります。

では、どうして多くの人は、日常から何かを発見できないのか。

それは、大人になってしまっているからです。

多くの大人は、波風を立てずに、毎日平穏無事に過ごすにはどうすれば良いかということを考えて生きています。

しかし、子供は違います。彼らは『おかしいことはおかしい』と認識できるのです。

おかしいと認識すると波風が立つ可能性がありますので、大人は見えないようにしているか、見ようとしないので、新事実に気が付かないのではないかと思います。

大人は楽して結果だけを求め、子供は経験が少ないので結果が想定できず、目の前の『どうして』を知りたがるから色々なことに気が付くのではないかと思います。

ですから、子供の心を持つだけで、いままで見えなかった何かが見えるようになると思います。

子供は『なぜ』という疑問は浮かんでも、それを事業にするという知識も経験もありません。ですから子供の心を持った大人になることが起業家にとってはベストです。


2017/03/15 13:59

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★他人の土俵で勝負しない (3) 

ソニーの盛田さんが若い時に、トランジスタラジオを米国に売りに行ったものの、

どこに行っても誰も相手にしてくれず、途方に暮れていると、米国の大手電気会社が「10万台買う」と言ってきました。

10万台はソニーにとっても、盛田さんにとっても夢のような数字だったと思いますし

ソニーの将来を背負って立つ気持ちで米国に来ているわけですから、

手ぶらで帰国するわけにはいかないという盛田さんの個人事情を考えれば、

この申し出には震えがくるほど感動したと思います。

しかし、盛田さんはこの申し出を断りました。

それは相手会社の出した条件が『OEM供給』だったからでした。

ソニーブランドではなく相手先ブランドで出すというものだったのです。

盛田さんは売り上げも欲しいが、ソニーブランドを世界ブランドにしたいと思っていたので、将来のソニーのために『ノー』と言ったのではないかと思います。

大口契約ですから、ほとんどの人はイエスと言うと思いますが、盛田さんが『ノー』と言えたから今のソニーがあると言えます。

ヤフーについても、最初は得体が知れないのでお金が集まりませんでした。

そこに投資したのがソフトバンクの孫正義さんでした。

孫さんに夢があり、方向性があったので、米国のヤフーに投資できたのだと思います。

つまり、他人と違う視点で社会を見ることができれば、

明治維新は『いつでもある』のです。


2017/03/14 13:53

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★他人の土俵で勝負しない (2) 

 勝者は二番煎じではなく、自分で新しい土俵を作ります。

新しい土俵であれば競争相手はいません。社会的存在価値があれば、著しい成長企業になることも不可能ではありません。

現代では自分の土俵を作って勝負するのか、他人が作った土俵に侵入するのかでは、成功するまでの努力が違いますが、その分だけリターンも違ってきます。

まさにビジネス人生の勝者と敗者の分かれ目になります。

 多くの人は意識しないで他人の土俵で起業しています。

喫茶店をしようとか、広告代理店を作ろうとかコンビニエンスストアをしようなど。

またITでもバナー広告会社を作ろうとか、インターネット情報会社を作ろうとして、先駆者の土俵に殴り込みをかける起業家は後を絶ちません。

なぜヤフーが成功したのか、なぜマイクロソフトが成功したのか、

なぜグーグルが成功したのか、なぜ楽天が成功したのか、

古くはなぜソニーが成功したのか、なぜトヨタが成功したのかなど、

過去の成功した企業の歩みを調べますと、そこには『他人の土俵で勝負しない』という経営者のはっきりとした姿勢を見ることができます。


2017/03/13 17:55

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★他人の土俵で勝負しない (1)   

◎自分の土俵(市場)を作れば想像を超えるリターンが得られる


 いまが1868年の明治維新ならば土俵はいっぱいありましたので、

事業をする時に、他人の土俵と自分の土俵という視点で考えなくてもすみました。

しかし、新聞の発達、ラジオやテレビの出現、さらにインターネットの登場によって、

ほとんどのビジネスという土俵を世界中の人が自由に知るようになり、

多くの起業家は『他人が作った土俵にあとから上がって戦う』方法を取っています。

 他人の土俵とは、誰かが作った業種なので、先駆者が開拓しており、

市場はほぼ埋まっています。

ですから、他人の土俵で起業するならば特異性が必要になります。

しかし、他人は長い年月をかけて改善を繰り返していますので、

他人が作った土俵に参入した人が『新しい特異性を発見する』のは大変です。


2017/03/10 13:42

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◎歴史小説で個人戦・団体戦・対社員戦に勝つ方法がわかる
 最初はストーリーを中心に、『誰が、どんな目的で、どんなことをしたら、目的が達成できた、できなかった』という軽い気持ちで読みます。次はストーリーを無視して、戦略と戦術の作り方と実行の仕方を中心に読みます。つまり、ストーリーは飛ばし読みして、戦略と戦術についてのみ『誰が、どんな目的で、どんなことをしたら、目的が達成できた、できなかった』ということを考えながら読み、『自分ならばどうする』『これは使える』『今度、実際に使おう』など、自分が使うときを想定して読みます。したがって、よいところは何度も読んで、考えなくても自然に答えが浮かんでくるようにします。人間の頭は『簡単に忘れる特性』がありますから、何度も読んで強引に記憶を植え付ける必要があり、その方法は面倒ですが『繰り返して読む』ことが一番効果がありました。
 覚えたかどうかは、自分の会社で実際に起こっている問題点に置き換えて、戦略と戦術を実践してみると分かります。

 昔、税理士試験に受かった一流大学の出身者が経理に入ってきました。ある時、「この問題をどう処理する」と質問したのですが、彼は黙ったまま答えません。そこで私が「これはこうして」と一言だけ言いますと、そこからは『立板に水』のごとくすらすらと正しい答が言えました。彼は満足していましたが、私のヒントがなければ言えないのでは、その知識は使えない知識、意味のない知識ということになります。

 植え付けるまで反復練習する必要があると申し上げたのは、知っているだけでは価値がなく、突発的な事態が起こった時に『すぐに、自分一人で使えるレベル』でなければ結果的にはゼロだからです。

 また、自分なりに歴史上の人物を評価するのもおもしろいです。たとえば、信長と秀吉と家康の違いは何かと考えてみます。このときに『答が合っているかどうか』は問題ではありません。自分の頭で分析することに意味があります。

 若い時にした分析は『信長は部下に殺されて、畳の上では死ねなかった』『秀吉は畳の上で死ぬことはできたが、一代で滅んでしまった』『家康は畳の上で死ねた上に、300年も続く徳川時代を作った』ということでした。

 ここで終わっては意味がありません。分析はここから始まります。つまり、信長はどうして畳の上で死ねなかったのか、秀吉はどうして一代で終わったのか、家康はどうして300年続く礎を作ることができたのかという答まで出さなければ意味がありません。
 私の結論は、信長は天才だったけど、他人の気持ちが分からない独断的な人だから部下に殺された、だから私は『他人の気持ちが分かる人間になろう』というものです。秀吉については、彼も天才で、他人の気持ちを理解することができたので畳の上で死ねたけれど、人を育てなかったから一代で終わった。これに対して家康は人を育て、システムを作り、人間の弱さとずるさと怖さを知っていたから徳川300年の礎を作れた、だから私は家康に倣って『人を育てよう』『合理的で人間的な企業のシステムを作ろう』『人間の弱さとずるさと怖さを知って、それに対応できるような企業経営をしよう』と考えました。
 歴史小説を読む時にはコツがあります。歴史小説から何かを学ぶためには、その作家が史実に忠実に書いているかどうかは気にしません。作家の解釈が入って、その解釈が納得でき、実践で使いたいというものであれば良いのです。なぜならば、史実を学ぶのではなく、経営を学ぶために歴史小説を読むからです。

 日本の歴史小説を読んだあとに中国の歴史小説に移ったところ、紀元前から紀元後300年くらいまでの中国を扱った歴史小説は想像を絶する経営手法の宝庫でした。特に夏王朝・商王朝・周王朝・秦王朝・春秋時代の歴史小説です。この時代の中国人は天才揃いで、団体戦の戦略と戦術を覚えるには最適です。つまり、会社経営者『必読の教科書』だと思います。

 個人と戦う方法を知るならば日本の剣豪小説、企業間競争に勝つ戦略と戦術を学ぶなら中国の歴史小説と家康、社内体制の確立や社内の生産性の向上についてならば家康と中国の武将の戦略と戦術がよいと思います。

 前回(脳能力を高める方法は日常生活にある)のA以降もいろいろな方法がありますが、基本は『なぜ』という気持ちを持ち続けることと、わかった時にただの知識にしないで、実際に試して自分が瞬間的に使えるレベルの経験にまで高めることです。
 経営者は孤独であり、重要な問題を『相談する人』はいません。自分で考え、自分で戦略と戦術を作るしかないのです。経営者が迷っていては社員は不安になり、生産性が極端に落ちます。将来のことは誰にも分かりません。しかし、どうすれば会社がいまよりもよい方向に向かえるかを考えることは経営者の責務であり、この責務を果たすためには戦略と戦術が必要になります。

 この知識から得た経験に新しい発想やアイデアを加えられれば、他社に対してアドバンテージをとることができます。そのために動くのが経営者の仕事なのです。


・相手の言動を、言葉でなく心の中で否定するところから、新しい知恵が得られる。
・知恵は、書物・ラジオ・テレビなどの日常生活から増やせる。
・勝者の技術は、剣豪小説と日中の歴史小説から探す。


2017/03/09 14:34

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◎脳能力を高める方法は日常生活の中にある

@書物
Aテレビドラマや映画
B色々なプロジェクトへの参加
C上司や部下や友人との会話
D相対授業や講演会
Eトラブル解決
F他人の相談に乗ること
などがあります。

 私の場合、凄く参考になったのは第一に書物、第二にトラブル解決、第三にプロジェクト・ミーティングで、それから他人の事業に対する悩みについてのアドバイス。ついで、ドラマや映画、上司や部下や友人、相対授業と講演会の順でした。ここでは、@の書物から、新しい知識や経験を蓄積する方法について申し上げます。

 作家は自分の経験から登場人物の発言や行動パターンを決めて物語を作ります。つまり、登場人物の会話は作者の知識や経験したことで作られます。したがって、同じ作家の本を読み続けますと、主人公の性格や登場人物の性格はほぼパターン化されていますので、同じ作家の本を連続して10冊以上読めば、その作家の人生経験や人間の行動の基準がわかります。

 私は浪人時代に『日本文学全集』を全部読みました。しかし、文化人ではない私には日本文学は読んでも読んでもおもしろいとは感じませんでした。次に読んだのは妹が購読していた『女学生の友』という月刊誌でした。ここで気に入った作家が見つかったら、その作家の文庫本を買いました。老婆心から申しますと、レベルアップが目的ですから、コストの安い文庫本でできるだけ多くの本を読む方がよいでしょう。

 読み続けますと、そのうちお気に入りの作家が出てきます。そのときには『その作家の本だけを全て読む』という方法を取ったのですが、大きな影響を受けた作家は『昔の富島健夫』です。特に彼の『恋と少年』という本は19歳の私の人生の方向性、生きるための判断材料となる価値観を決定づけてくれました。

 またほとんど学校に行かなかったので、社会常識がわかりませんでした。そこで社会的知識を得るために松本清張を読みました。『現実の社会で起こり得ることに限定』した社会派推理小説の世界を作ったのが彼ですが、社会常識を得るためには一番素晴らしい作家だと私は今でも思っています。

 一人の作家の全作品を読むという方法で『広範な知識と人間の行動の価値基準』を知りました。

この時期が第一段階です。
 次に行ったのは頭の回転力を上げる読書法でした。まず本を3冊用意します。最初は全く内容の違う本がよいと思います。私は立花隆の日本共産党の研究、バイオレンスと野生の動物を料理する場面が多い大藪春彦の本、そして剣豪とセックス描写の峰隆一郎の3冊にしました。

 この3冊を毎日順番に読み、4日目に最初の本に戻りますが、このときに続きを読む瞬間から、できるだけ早くこれまでの筋を思い出すということをしますと、自然に頭が高速回転しますので、頭の回転を速くする訓練になります。人間の脳は前日の本のストーリーは簡単に思い出すことができますが、前々日の記憶は前日分で上書きされます。つまり2回上書きされますと、最初のストーリーは忘れてしまいます。これを瞬時に思い出すためには、脳を猛スピードで動かして、最初の本の記憶を探すのです。この頭を高速で動かす訓練を繰り返しますと、知らず知らずのうちに頭の回転が速くなります。この時期が第二段階です。

 そして第三段階は、40代後半から始めたことです。色々な本を読んで最後に行きついたレベルアップの本は『歴史小説』でした。最初は日本の歴史小説を読みあさりました。山岡荘八の『徳川家康』は2回通読し、さらに気に入ったところは5回、6回と読みました。ここで意識したのは歴史の勝者の本に限定し、敗者の本は読まないということでした。


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